- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062741590
作品紹介・あらすじ
般若心経の一文字一文字が示す意味と、そこに込められた智慧の数々をマンガで伝授!!わかりやすくて面白い解説を随所に加え、現代という「色界」から「空」の境地へと導くための入門書。
感想・レビュー・書評
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塩の形は消えるが、無数の分子となって拡散し、水はしょっぱい。
同様に、自分の姿が消滅しても宇宙全体に溶け込んでるのだ。
阿弥陀の智慧のように空間にも
時間にも満ち満ちている
このような境地がすなわち
空
p31
人間を時空と言う水に落ちた一粒の塩の結晶だとしよう。
水に落ちた時点では、自分と水は別個の存在だ。
だが溶けた後は自我も他者もなく、それでいながら宇宙の隅々にまで存在する。
自分が水に溶けるとはバケツの水全部を貰うこと。宇宙と一体になるとは、全宇宙をもらうことなのだ。
p39
水の中に塩が溶けた時点でそれは塩でも水でもなく「塩水」って別のものになっている。
「私」はすでに「塩」でもなく「水」でもない。
そこで、私は「塩」なんだ!とか「いやいや、我こそは水である!!」と主張するのが「自我」。
たとえば血液の中に何かのウイルスが入った場合に、そのウイルスを攻撃して消してしまおうとするのも「自我」。
そのウイルスを受け容れて同じ体内に住まう仲間になることは一種の寄生か?
なんてことを考えながら読んでいたら、ステファニー・メイヤーの「ザ・ホスト」を思い出した。
知的生命体に寄生された人間たちの話。
「無」になること、「彼岸に行くこと」なんて本当に難しいよね。
生きてるってだけで色んなものを攻撃して区別してるんだもんね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『般若心経』ってのは、どうもわかりにくくて・・・
と困惑の向きとあるとせば、
それはこの本が理論的でないからだ。
何せ呪文なんだからもとより頭で考えてわかるわけがない。
かえって自分というものと真剣に対面し、
その不条理な存在であることを身に染みて感じ、
悩める人は理解するだろう。
これが人間を不条理の矢から解き放ち、
無礙(むげ)自在の心を取り戻させる
すぐれた呪文であることを。
http://www.tv-aichi.co.jp/bp/wadatti/?p=7994 -
おもしろかった。
また、読み返そうと思う。
マンガで紹介されているんだけど、内容が簡潔でわかりやすかった。
般若心経に込められた智慧の数々がよくわかった。
生きていく上で大切な智慧がつまっていた。
般若心経をあげるとき、266文字の中にある教えてを受け止めながらあげれるんじゃないかと思う。 -
唱えるだけで中身を知らなくてもよいのかぁ!という疑問からではなくて、あれほどまでに写経や日々の日課に用いられる「般若心経」とは? なるほど仏教は宗教と云うよりも物事やその有り様、自分の生き方や存在様式をどのように考えるか?という哲学なんだと思う。善悪の基準を設ける人の愚かさを学ぶのであった。
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神ひろしの精神世界の先達にして友人の桑田次郎さんのマンガ「般若心経」はとてもわかりやすい!難しいお経がなるほど〜と理解できます。