新装版 マンガ 禅の思想 (講談社の実用BOOK)

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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062741606

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  • 今という一瞬を生きる
    全ては捉え方次第で善も悪もない
    自らの"在り方"だけが自らの人生を決める

  • 禅に関する挿話集。
    各話に解説も施されているが、解釈に疑問の残るものもある。

    マンガは,不立文字の禅を理解するための良い方法かもしれない。
    しかし、結局、最後のコマで長々と解説してしまっているので、マンガ形式をとった意味があまりない。

  • 禅の思想を読んだ。
    老荘の思想など、好きなシリーズ、漫画で読みやすいしw
    禅や仏教の考え方が、一番しっくりくる
    せっかくの人生、いつか悟りをひらいてみたいものだ。

    日々の生活が大事といっているし、出家しなくても不可能ではないはず。
    一泊のものもあるというし、機会があれば修行してみたい。
    今読んでも理解出来ない箇所もあるが、そのうちピンとくるのだろう。
    禅は直感的に理解出来るものだと書いてあった
    そんな瞬間を待とう。


    人に苦痛が生じるのは、自分の本来の姿がなんであるか悟っていないからだ。
    自分は自分であると思い込んでいるから、他人と比較したり、その結果、苦痛が生じるんだ。
    本来、人は大自然の一部に過ぎないのだ。そうだろう、、、

    昨日や明日の世界に身を沈める事無く、今日の世界に生きることだ。
    その時その場でそのまま周囲の美しい事物を体得する心がけが大切なんだ。

    平常心がすべてだ。
    茫漠とした世界の中から仏の心を見ようとしてはいけない。
    日常の暮らしのこまごましたことに注意を向け、日常性の中から感じ取る事が大事なんだ。

    刃物を刷れさればたちどころに成仏する、というが、実行は難しい。
    どんな力が刃物を捨てさせるか、愛の心さ。

    花が開く時は花の開くよさがあるし、花が散る時は花の散るよさがある。
    まわりの様々な状況のよさが体得出来れば、禅の大門に入った事になるのさ。

    得失の心があるから、歓びと悲しみが生じる。
    善悪、得失を超越しなければならない。
    縁に随うことが幸福をもたらすんだ。

    人間は名利ばかり追い求めるが、しかし天地の間に人間が擁するものは何と多いことか。
    月、山、水、一木一草、すべて人間のためにあるというのに。

    絶対的、主体的なやり方でその状況に反応しさえすれば、君はその状況を変えられるし、
    状況そのものが君自身に変わるのさ。

    即心即仏といってな、同じことが発生した場合でも、喜ぶか悲しむかは、
    どんな角度から「それ」を見るかにかかっているのさ

    人生では多くの悩み事にぶつかるが、大抵、最大の悩みは自分自身からもたらされるのさ。

    It isn't what you have, or who you are, or where you are, or what you are doing that makes you happy or unhappy. It is what you think about.

    Do not dwell in the past, do not dream of the future, concentrate the mind on the present moment.



    禅の思想を読み進めていると、心に残る言葉が多かった。
    それだけ共感出来ている自分がいて、また改めて感じる点が多いのだろう。
    一つ一つが落ち着いていて、何が大切なのかを考えさせられる。

    たまにこのブログを読み返すのだが、良かった内容や感じたこと、
    自分が何をして、何を考えたか、残しておいて良かったと思う。


    修行とは、時候の挨拶、洗面、食事など、こまごましたことを心をこめてやること。
    毎日大雪に実行し、一つ一つ誠実にやりとげて、心理と共鳴させることなのさ。

    外の光が消えた時、初めて内にある光が輝きを発する。
    頼りとする対象がなくなった時、初めて自分の潜在能力が発揮されるんだ。

    人は環境からの刺激、精神汚染、過去の憎しみにおおわれて、
    自分をきちんとコントロールできないことがある。
    はっきり自分を見つめて、きちんと自分の役割を演じ、
    自分の主人となることが大事なんだ。

    百丈和尚が労働を重んじたこと、これは人類の運命に大きな意味を持っている。
    なぜなら、自力で生活すると同時に、自分んで自分の運命を握ることにもなるからさ。

    内観と自省、自分を捨て欲を去り、心の罪障を浄化して、心を空にする。
    その時、真実の自分というものがはっきりと見えてくるのさ。

    禅の生活体験とは、随時、あらゆる所で日常のこまごました動きの美しさを体得することだ。
    心と体がいつまでもぴったり一致していること。
    飯を食べる時は飯を食べ、寝る時は寝るのさ。

    あらゆる事物や事象は千変万化して不変なるものなし。
    人はとかく真理を外に求めがちであるが、追えば追うほどに遠ざかる。
    内なる自性(本来の自己)こそが絶対不変なるものであるから、
    自己の内にこそ真理を追究すべきである。
    外部の変化に振り回されず、自性に則って行動することの大切さを知るべきである、

    愛の手をさし出せばさし出すほど、自分が受ける愛も多くなるし、
    幸福を分かち合えば分かち合うほど、自分の受ける幸福も多くなる。

    Happiness is when what you think, what you say, and what you do are in harmony.

    Each one has find his peace from within. And peace to be real must be unaffected by outside circumstances.


    解説を読んでいて、心に残った記述たち。
    禅の思想、好きな本だ。


    禅宗は他力本願ではなく自力宗であり、
    いかなる状況の下にあっても絶対自由人としての主人公たることを失わず、
    無心になって事に当たれば道は拓けるとする。

    万物はみな体用備わっているのだから、適材適所で生かしてやることが大事である。
    たとえ一滴の水であっても、その持っている性質を最大限に生かしてやること。

    人間は、本来無一物、自然から生まれて自然に帰るのだから、
    自然と一体になって生きていくこと。

    禅は、過去のことも未来のことも問題にはせず、常にただ
    即今(いま)
    此処(ここ)
    自己(じこ)
    のみしか問題にしない。
    したがって他所のことも、他人のことも問題とはせずに、現在自分が置かれている状況において、
    一生懸命に生きることを大事にするのである。

    心がなにかにとらわれてしまえば、心の自由なる働きを失ってしまい、
    身体の自在なる動きもできなくなる。
    それでは本来の自己(自性)を十分に発揮出来るはずがない。

    心の置き所。
    心をどこに置こうぞ。
    敵の身の働きに心を置けば、
    敵の身の働きに心を取らるるなり。

    心をばいずこにも止めぬが、眼目なり。肝要なり。
    いずこにも置かねば、いずこにもあるぞ。

    何ものにもとらわれない心、無心の心、平常心という禅の境地こそ、
    本来の自己の働きを自在無碍に発揮出来るのである。

    心が何ものにもとらわれなければ、あらゆる状況の変化を的確に捉えて対応することが出来、
    主中の主(絶対主体的自己)たることを実現し、随処に主となることにより、
    状況をも変えることが出来る。

    自己主義的な立場から脱却して、
    自他一如、物我一如、能所一如に立脚した大自由人たる真人こそが禅の境地である。

    他人の言葉より、自分の目を信じよ、自性により現在を生きよ。

    一日一日を絶対現在において充実した過ごし方をせよ。


    春は花、夏ほととぎす、秋は月、冬雪冴えて冷しかりけり

  • -物事にはよい一面と悪い一面がある。悪い面ばかり見るのでは、自分が恨めしくなるばかり、同時によい面を見るようにすれば、日々これ好日となるのさ-

    日々是好日という言葉は有名だし、よく使われるけど、本当は深い禅の心なんですよねー。愚痴がでなくなったら、本気で日々是好日を自分の血や肉にしたといえるかも?禅はそもそも文字で伝える思想ではないし邪道だけど、このマンガすんごい使える。移動中の短い時間に一話読むだけで、精神鍛錬できる、といったらいいすぎか…いいすぎです、はい。でも、おすすめ!

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