現代思想の源流 (現代思想の冒険者たちSelect)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062743518

作品紹介・あらすじ

二つの世界大戦、アウシュヴィッツと収容所群島、民族紛争・環境破壊-。自由と人権、合理主義と近代科学を理想とした輝かしい"近代"は、なぜ流血と破壊の二十世紀に成り下がってしまったのか。その問題を根源から考える批判と反省の営みが「現代思想」。私=同一性とは何か、客観世界は実在するのか。我々はどこへ行くのか。現代思想は、デカルト以来の近代の知の、何を継承し何を廃棄すべきかを問いつめる。

感想・レビュー・書評

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  • 21世紀1ディケイド経っても、世の中はデカルト、ニュートン、アダムスミスから逃れられていない、どころか捻れつつ人々を脅かし続けている。(1%を除いて)

    脱近代の足跡は、拡散と相対化を繰り返し、モダンの純粋形態のようなアヴァンギャルドはもう無理だと鷲田先生。リニアな歴史を失った想定外の時代。

  • 新しい古典の読み方を示そうとする4つの試論。巻末の現代思想年表もおおいに有用。

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著者プロフィール

今村 仁司(いまむら・ひとし):1942-2007年。岐阜県生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。元東京経済大学教授。専攻は社会思想史、社会哲学。

「2024年 『資本論 第一巻 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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