ぼんくら(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4194
レビュー : 329
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062747523

感想・レビュー・書評

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  • 宮部さんの作品は、やはり読了感がいい。いろんなことがありつつも、最後は後味良く終わるところが好き。

    平四郎と弓之助、二人はとてもいいコンビ。平四郎は適当なお役人だけど、なんだかんだ人情家。弓之助はというと賢く、狐が化けたように美しいけれど、なんでも測ってしまう変なクセやおねしょをしてしまうところが可愛らしい。

    コンビは大抵凸凹しているものだけど、このコンビは凸凹も凸凹。なんだか愛おしいコンビ。

  • ハマるww

  • この人の著作を読まなくなって久しく、朝日新聞夕刊に連載していた「理由」までだったか。ミステリーや時代もの以外、SFぽいのやファンタジー系のものは何とはなし敬遠しがち。なので、長いお別れの後、手にした本書は時代物。文庫であるから、当初出版されてよりかなりの時間が経っている。

    で、良いんだなこれが。通勤、営業移動時のみにしか、目を通せないにもかかわらず、すぐに惹きこまれ、結構早いペースで読了することとなった。

    時代が孕んだであろう本来の過酷さ、剣呑さの度合いもほどほどに、それよりは深川界隈に生きる市井の人々に向けられる視線がことのほか優しいのは、「本所深川ふしぎ草紙」に始まる一連の時代小説と同様。私が身を置く、日々喧騒の巷にあって、ホント一服の清涼剤的な味わいとなって心身に染み渡る。効くのよね、こういのが一番。

    宮部時代物のファンとしては、回向院の茂七親分の名前がでてきたりするのが嬉しい。また、小伝馬町の牢屋敷に勤める気性が真っ直ぐな若き医師が登場し、何かと尽力するわけですが、相馬登としている名前は、もちろん藤沢周平さんとこの立花登を意識してのことなんでしょう。

    実は、東京出張時、とかく江東区に宿をとろうとしてしまうのは、そんな宮部ワールドの名残を少しでも辿れればとの想いからなのだった。
    (2005年記)

  • 弓之助はこれからどう成長していくのかなぁ 平四郎とのコンビ?がいい!
    話の繋がっていきかたに目が離せなくて一気に読めました

  • これで終わっちゃったら、あの青年はかわいそうだよなぁ。
    だから続編あってよかったかも。

    宮部さんは時代ものはやっぱいいね。

  • 宮部みゆき

  • 事件が起きるんだけど、江戸の町の風景が浮かぶような穏やかさ。
    おいしそうな食べ物。活き活きと暮らす人々。
    とてもいい。

  • 初めの1巻はなかなか読み進められなかったが、弓之介の登場人物、人物像が深く描き出されるにつれて面白さが倍増、早く続編たちも読みたいと思う本です。さすが宮部さん。
    この本、主人公の平四郎より義甥の弓之介のほうがきれものなのがまたいいですね。
    おでこのキャラクターも捨てがたい!

  • 弓之助が出てきてから俄然おもしろくなった。
    かわいい。
    おでこもかわいい。
    けど、おでこがすごく広いって、どれほどなんだろう・・・と気になってしまった。しかも白目剥くって。笑

    いい人ばかり出てくるから、おふじと葵の異様さが怖い。
    でも平四朗が想像する葵みたいな女ってたくさんいるんだろうな。

    この時代の知識がない人にもやさしい解説もあって読みやすい。
    すごくあったかく、キャラクターがみんな独特で活き活きしていて、でも人間の黒い部分もバランスよくあって、まとまりのよい作品という感じ。
    幅広くいろんな人に薦められそう。

    続編「日暮らし」もぜひ読んでみたい。

  • 各話完結と思いきや、各章で起こった小さな出来事がやがて大きな事件へと繋がっていく流れはさすが。登場人物もみんな生き生きと描かれ、魅力がある。宮部みゆきの時代小説の中でも一際抜きん出ている作品だと思う。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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