ぼんくら(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.81
  • (440)
  • (624)
  • (731)
  • (20)
  • (6)
本棚登録 : 4185
レビュー : 329
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062747523

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 宮部みゆきによる、一大時代劇ミステリー。
    時代小説であり、多少難しい単語は出てくるものの、全体的には読みやすく親しみやすかった。
    多くの登場人物があるが、それぞれが個性的で魅力的だ。
    とくに弓之助と「おでこ」のキャラクターがよい。
    子どもであるものの、大人びた振る舞いや考え方には驚かされるし、それでも随所に見られる幼さが可愛い。
    主人公である平四郎のキャラクターにも好感がもてる。
    めんどくさがりやで朴訥としてはいるもの、根っこの部分では優しさや人情味があり、人に好かれやすい性格なのだろうと感じた。

    描かれている事件は、今となんら変わらない、複雑な人間関係のもとに起こる殺人や軋轢で、憎しみや執念といったものは何百年たっても同じものなのだなと思った。
    女性の恨みは恐ろしい。

  • 弓之助の推理が冴えるが、最後は湊屋のいい様にされてしまった。しかし、真実が幸せにする訳ではないので、この有り様はアリかもしれない。

  • 宮部みゆきさんの時代小説なら、もう少し…と思ってしまった。
    けれど、読んでる間は楽しくて先が気になって、一気に読んでしまいました。

  • 上巻の半ばまで短篇集と思っていたのですが以降は長編。
    上巻の短篇それぞれがメインの長編に繋がる仕組みでした。
    登場人物の弓之助、おでこの子供コンビが良い味を出しています。二人とも生き難そう…。

  • 烏の話がウソくさいことを除いて、面白く読んだ。おデコとか金田一少年ふうな弓乃助とかのイロモノも楽しい。

  • 人の恨みは恐ろしい

  • まぁまぁ面白かったけど。
    初めは短編集、長屋のミステリー短編集(それでゆるやかに大きなストーリーがある)かと思ったけど、思ったよか、1本の長編でした。
    途中は、かなりそそられる部分もあったけど、最後の終わり方が、あんまりすっきりしなかったなぁ。
    ということで、3.5あげかけて3、って感じかな。

    とりあえず、弓之助のその利発さ、ありえないでしょ、その年齢で(笑)。っていうのが一番の感想かな(笑)。

  • 20140531 全体的にアクションが少なくストーリーも静かに進んでいく。それでも最後まで引っ張られるのは展開のうまさなのだと思う。

  • 鉄瓶長屋に起きた事件の真相に迫っていく。
    湊屋総右衛門やおふじ、葵、九兵衛、正次郎、お露、富平などの関係が徐々に明らかになる。

    弓乃助と井筒の旦那、政五郎、おでこ、おくめ、お徳が一番登場人物の中ではすき。
    お徳が一番かわいそうな立場。もとはといえば湊屋総衛門の自業自得ともいえることなのに、多くの人が巻き込まれている。
    時に真相を告げず、黙っておいた方が皆が幸せだという方向にまとまる。
    それにしても最後に出てきた葵にはがっかりである。

  • 江戸時代の長屋での様子を描いた短編集のように見えて、途中から、それらの短編がつながり、長い長編のミステリへとつながっています。緊張感は感じにくいが、宮部みゆきさんの些細な部分までしっかり描いた描写により、しっかり世界には入って読めます。

著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

宮部みゆきの作品

ツイートする