ぼんくら(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4185
レビュー : 329
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062747523

感想・レビュー・書評

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  • 深川のとある長屋を舞台に、前作では店子たちのそれぞれの事情が描かれ、本作では誰が、何のためにという謎が点から線になっていく。登場人物の人物像や設定と、その絡み合いが実に豊か。さすが宮部さん、上手いなあ。善悪だけではなく、強さも脆さも。強情さも従順さも。人間は一重でも、単純でもない。そういう人に見える、思える過去や背景の描き方に引き込まれる。宮部さんの「三島屋変調百物語」シリーズも追いかけているが、この「ぼんくら」も「日暮らし」「おまえさん」に続くとのこと。楽しみがまた一つ。

  • 弓之助とおでこがかわいい!!弓之介に嫉妬する小平次もかわいい。葵さんの生死と最後の締め方。嫌な人が嫌に表現されててどろっとしたところが残るのが宮部みゆきさんだなあ。

  • 主人公の平四郎よりも、周りの登場人物が面白い。
    記憶力の「おでこ」くんに、鯨尺の「弓之介」、隠密同心の「黒豆」に伝書カラスの「官九郎」
    続編が楽しみです。

  • 湊屋はどうして鉄瓶長屋の住人に密かに立ち退かせているのは?
    葵に似ている娘と衝突する湊屋のおふじはどうしてそんなに葵を憎んでいるのか?

    そもそもの最初から全て仕組まれていたっていう筋書きがすごい。
    でもその原因の湊屋のおふじや総右衛門、葵は嫌な人達でした。
    こんな人達だから他の人に迷惑をかけても自分の都合を押し付けてくるんでしょうね。

    謎は解けて、仁吉は捕まり牢屋敷で酷い目に遭ってるみたいだし、おくめは亡くなっちゃったけどお徳は幸兵衛長屋で商いを続けるため引っ越しを済ませたし、すっきりした気持ちで読み終わりました。

    おでこや弓之助達のやりとりもおかしいけど、平四郎が2度目のギックリ腰をやった時に細君が「今度は誰を助け起こしたの?」って言ったところが1番笑えたw
    あんなに隠そうとしてたのに、流石バレているw

  • みんなへの愛がさらに高まる 下!!!!
    私はお徳さんが好きww
    こんな人周りにいてほしい!!!
    そのほかの登場人物もそれぞれほんとよくって江戸の人の繋がりが心に染みた

  • 時代ものはあまり得意じゃないと思って敬遠していたところがあるのだが、宮部みゆき作品は時代物といってもなんの抵抗もなく読めてしまうのが素敵です!最後の最後まで、息つく間もなく読みきってしまいました。こんな時代物ならもっと読みたい!という気持ちになりました。

  • 上巻の謎が解けた!という感じなのかしらね
    鉄瓶長屋で巻き起こったいろんな事件が
    一つにやっと繋がったような。
    しかしながらこれは
    助演俳優なのではないかと思うくらいに
    弓ノ助とおでこのペアの少年2人がとても良い。
    この2人を題材に書いて欲しいくらい。
    不思議ちゃんだけども、なかなか鋭いところもあるし。
    ラストの長屋から全員いなくなって
    お徳も引越しするくだりは
    なんだか腑に落ちないところもあるけど
    平四郎の言う通り真実を暴いたり
    告げたりすることで、それが本当に幸せかは
    人それぞれだなーと。
    なかなか良い本だった

  • 短編集かと思いきやさにあらず、最初の数編は、物語の大半を占める”長い影”に至る序章でした。で、その章において、長屋で続く不信事件の真相が露わになる訳だけど、色んな憶測を経ての意外な結末に、ほっこりした余韻に浸れた訳で。根底には温かさが流れる、読了し甲斐のある物語でした。

  • 長屋の庶民の生活が描かれた連作短編と思いきや、ひとつひとつの物語が繋がり大きな謎となって行く…宮部ワールド全開

  • 一気に物語が動き出して、弓之助くん、かわいいですww とりあえずあのおっちゃんを助走つけてグーパンかましたい。

著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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