すべての雲は銀の… Silver Lining〈下〉(講談社文庫)

著者 : 村山由佳
制作 : 北上 次郎  長崎 訓子 
  • 講談社 (2004年4月15日発売)
3.51
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  • 本棚登録 :1340
  • レビュー :115
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062747547

すべての雲は銀の… Silver Lining〈下〉(講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 村山由佳の心情の描写に何度もすごいと思わされる一冊。

    人生のどん底みたいな気分を味わっても、それが永遠に続く訳じゃない。
    そして立ち直るきっかけを与えてくれるのは、たいていの場合、周りにいる人なんだな~、と。

  • BANANAFISHのあとがきで、自分自身も「再生」をテーマにしてるという話を読んだことがあります。なるほどな、確かに村山さんの書く作品はそういう面が強いかもしれないと思った。

    実は上巻の時から主人公が好きじゃなくてね!
    こいつうっとおしいわ~と思いながら読んでたんだけど、最終的にそんなに嫌いではなくなった。
    私は基本的に主人公にカッコよさを求めてしまうので、その辺を諦めてしまえばなんてことはないのかも。
    話のテーマ自体はすごく好きな種類ですし、素敵な考え方、言葉が沢山詰まっているように思えました。

    題名は「Every cloud has a silver lining」「どんな不幸にもいい面はある」と言う意味らしいです。能天気な格言、私も好きです。

  • ずっとうじうじしていた主人公が最後にやっとスタートラインに立ち、続きは読者の想像にお任せという感じのラストでしたが、主人公が立ち直るまでが丁寧に描かれていたので読後感は爽やかでした。

  • 瞳子さんのさばさばした性格、いいな。

  • 下巻にて。

  • とにかく瞳子に尽きる話だと思った。こういう再生の物語は嫌いじゃない。村山由佳は失った想いについてをよくモチーフにするんだな。ラストで瞳子とセックスするのは、最初から予感があったけど、どうもノルウェイの森のレイコと重なった。

  • それぞれスタートラインについたところで、今後のことは読者の想像に任せるといった感じの終わり方でした。
    登場人物それぞれ、いいことを言っているのだけど、爽やかさを出したかったのか、全体的に浅い感じ。
    兄貴と由美子のカップルには最後まで「ふざけんな」と思い、もやっとしたままだった。
    祐介の口調が、園主と瞳子さんが注意したように「スカスカ」耳障り(目障り?)だったので、上巻と同じように☆3個で。

  • これは下巻。不登校の少女、淋しいおじいちゃん、花屋に夢をかける娘、そして夫をおってエジプトへいった瞳子。色んな人の悩み葛藤しながら前に進んでいく姿が見えます。
    兄貴が登場してきたのはなんだ納得がいきませんでした。勝手か!

  • それぞれの傷を負い、出口のない自分の居場所を失った人々が、信州菅平のペンション「かむなび」に引き寄せられ、徐々にそれぞれの出口を見つけ歩き始めるというストーリー。ハッピーエンドでもなく、その逆でもなく、人生はまだまだ続くし、その一歩一歩の途中であるという終わり方は嫌いじゃない。
    作中の、個性についての園主の言葉や、瞳子さんの逆の発想にはっとさせられたり。
    「個性」とは、「人と違うもの」ではなく、「どれだけ沢山の人に共感してもらえるか」なるほどその通りだと思った。

  • 面白さとしては上巻のが面白いですが、ぐだぐたの祐介が方向性をなんとなく決めれたみたいなので、成長したんだろうなと思いました。瞳子さんとのアレコレもさっぱりしてて性的な感じがしないのが2人らしかったなと思います。色気は皆無でしたね…。
    でもやっぱり由美子のことが好きになれないのがちょっと辛かったです。彼女は兄貴にも祐介にも甘え過ぎです。全ての元凶は由美子なわけだし、典型的なかまってちゃんだなと思うのです。無意識のうちにやってるんだろうけど、祐介の言う“悲劇のヒロイン”ぶってるのはあながち間違いでもない気がします。祐介のいろんな感情的なものを抜きにしても、そりゃないよ兄貴…と言いたくなりました。
    それでもこの後のホテルの仕事とか、花綾ちゃんや瞳子さんとの関係とか、桜ちゃんのその後とか、いろいろ読んでみたいなぁと思いました。間違いなく好きな村山作品のひとつです。

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