中大兄皇子伝 上 (講談社文庫 く 1-34)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062747707

感想・レビュー・書評

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  • 前半はそれほど面白い展開もなく、クライマックスの場面もイマイチ盛り上がりに欠ける。
    古代史は想像力が掻き立てられる面白い時代。
    後半への伏線のような描写も多々見られたので、後半に高期待

  • 吾の裡には鬼が棲みついている!新しい律令国家を建設するために必要なことは「革命」。それを邪魔する者は心を鬼にして殺さなければならない、と若き皇子は、蘇我入鹿の首に刀を突き刺した―。数々の禁忌を打ち破り、大化の改新の立役者となった中大兄皇子。その常人離れした野望を描いた歴史大作。

  • 黒岩さんらしい語り口調の本だった。死後(?)の中大兄の天から見てる視線の一人称語りが、ときにちょっぴしウザかった。黒岩氏もやはり間人と中大兄は怪しい説なのですね。飛鳥時代の一仮説として、まあ面白かったです。

  • 通常の大化の改心と孝徳天皇への譲位まで
    皇子の女関係をめぐる展開になるのか、間人皇女(実妹)、額田までが登場し、大海皇子も随所に登場

  • 後の天智天皇こと、乙巳の変~大化の改新で有名な中大兄皇子を描いた小説です。
    文章は一人称で、葛城皇子=中大兄皇子が独白をするスタイルで語られています。

    なんとなく、一人称形式がとっつきにくかった感はありますが、本書で中大兄皇子に対する印象が少し変わりました。

    王者たる者の深い孤独をのぞき見てしまった。そんな読後感でした。

  •  私はこの時代、結構スキなんです。人物描写が巧みで、キャラが立っています。鎌足が非常に魅力的なので鎌足ファン(?)にはおすすめ。

  • いいよねー。かっこいい。
    中大兄かっこよすぎる。

  • 飛鳥
    中大兄皇子

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著者プロフィール

1924-2003年。大阪市生まれ。同志社大学法学部卒。在学中に学徒動員で満洲に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。日本へ帰国後、様々な職業を転々としたあと、59年に「近代説話」の同人となる。60年に『背徳のメス』で直木賞を受賞、金や権力に捉われた人間を描く社会派作家として活躍する。また古代史への関心も深く、80年には歴史小説の『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。84年からは直木賞の選考委員も務めた。91年紫綬褒章受章、92年菊池寛賞受賞。他の著書に『飛田ホテル』(ちくま文庫)。

「2018年 『西成山王ホテル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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