千里眼を持つ男 (講談社文庫)

制作 : Michael Kurland  吉川 正子 
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062747882

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  • モリアーティが永遠の宿敵ホームズと協力して、ヨーロッパ中を巻き込む謀略に立ち向かう。
    いわゆるホームズのパスティーシュであるが、むしろモリアーティが主役と言っていいだろう。

    最初にインパクトのあるエピソードを持ってきて、興味を引きつけているが、それからしばらくの間は、ホームズやモリアーティと関係のないところでストーリーが展開する。
    前半の終わり頃から、やっと、彼ら自身がストーリーに登場してくる。それまでの話は、彼らが登場するまでの舞台を整えるためであるが、少し長すぎるような気がする。
    そして、共通の敵に立ち向かうために二人が協力することになるのだが、ホームズがやけにあっさりと判断しているのが少し気になるかもしれない。
    実は、クーランドのモリアーティ物は3作目であり、これまでにもホームズとの邂逅があるようだ。
    ただし、前2作は日本未刊行であるので、読むことができない。(もちろん、原作を取り寄せれば読めないことはないが・・・)

    また、クーランドのシリーズでは、モリアーティは犯罪組織の帝王ではない。
    モリアーティ自身がそう言っているだけなのではなく、このシリーズでの設定がそのようになっているようだ。
    もちろん、ホームズはモリアーティが大悪党であると思っているが、これは、彼の強迫観念によるものとしている。

    これらの設定と、聖典での「ライヘンバッハの滝」でのエピソードとの整合性がどうなるのかが気になるところ。

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