日本語千里眼 (講談社文庫)

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著者 : 明石散人
制作 : 松岡 正邦 
  • 講談社 (2004年7月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062747899

日本語千里眼 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  どうも存じ上げなかったんですが、明石散人という小説家?がいるらしい。どういう方かよくわからないので、とりあえず著者略歴を引用してみんとす。

    「明石散人
     1945年生まれ。美術、歴史、政治、物理……あらゆる分野にわたり博覧強記。
     独自の視点から、常識・既存の枠組みを打ち破る「新説」を提示し鮮やかに実証する。
     映画監督・作家・テレビディレクターらに熱狂的な支持者が多く、
     (以下、著書リストのため割愛)」

     うん、よくわからない人だ。いろいろな本を読んでみると、何人かに一人の割合で、こういう略歴に当たるから面白いね☆ いろいろ突っ込みもしてみたいんですが、とりあえず「独自の視点から、常識・既存の枠組みを打ち破る「新説」」ってところ。「新説」ねぇ……。世間様はそういうのを「トンデモ」と呼称するわけですけどね。

     さて、そんなこんなで本書はいわゆる「日本語本」ではありません。言葉の不思議を探ろうだとか、実はこの言葉は……的なのとか、そういうものではない。いや、明石さんはそういうことも仰るんですが、どうにもウサンクサイのよ。
     そういえば、やたらと言葉の「本来の意」を大切にしようとするんですけど、まるで蓮實さんが批判する「日本語論者」の典型みたいな。まあ、明石さんは「日本語論者」にすらなれてはいないようですけれど。そんなこんなで、真面目に読み解こうとするにはちょいと悩ましい一冊。
     じゃあ、しょうもない本なのかといえば、これまた一概には語れない。ぶっちゃけ、明石さんの考えには本当に面白いものも存在しているのです。たとえば、「兎と亀の話」について、「兎が油断しなくても亀が勝つ」と断言をしているわけですよ。んで、まあ確かに根拠も用意している。破天荒な思考の持ち主なんですけど、そのぶんショウゲキを受けることもしばしば。

     だけど、言葉の「本来の意」を大切にしようと宣言していながら、「「百里の道も九十里が半ば」、こんな戒めは即刻辞典から抜かないと日本の未来はますますジリ貧になる」とか仰るブレブレ感は許さないんだからね!

    なんていうか、余計なファクターなんか用いずに、明石さんの思想をどんどん述べてくれたら面白い本になるのにぃ。


    【目次】
    プロローグ
    第一章 言葉の語源で語る日本文化
    第二章 権力者の寓話 庶民の議論
    第三章 多彩な解釈を楽しめる言葉
    第四章 常に斬新なソフトを生む発想
    エピローグ
    解説 松岡正邦

  • 帯表
    言葉の裏にひそむ「真実」を推理せよ!
    帯背
    空想力は日本を救う

    本書は二〇〇〇年十一月に講談社より刊行された『月とスッポンと日本語-究極の蘊蓄語録』を全面的に改稿し、再編集、改題したものです。

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