渇いた季節 (講談社文庫)

  • 講談社 (2004年7月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (736ページ) / ISBN・EAN: 9784062748056

みんなの感想まとめ

物語は、干上がった貯水池から発見された白骨死体を巡るミステリーで、過去の惨劇が現在に影響を与える様子が描かれています。主人公のバンクス警部は、50年前に殺害された被害者の真相を追い求める一方で、人気ミ...

感想・レビュー・書評

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  • 単なる犯人探しではない。事件の真相自体は驚くほどのことではなく、予想のつくもの。戦争の頃の田舎で待っていた女たちの葛藤?がメインかな。
    現在と過去が行ったり着たりして、最後には焦点が合い、解決。
    推理モノを期待してたので、ちょっとちがった。
    現在の主人公である刑事が真相を追っていくというよりは、彼のプライベートの出来事がめだってたし。結局、彼女とは別れたのか??

  • イギリスの作家、ピーター・ロビンスンのバンクス首席警部シリーズの第10作(邦訳では7作目)。猛暑に焼かれる夏の盛り、干上がった貯水池から、半世紀前に沈められた村があらわれる。村で見つかった白骨死体には惨殺の痕跡があった。このニュースに、人気ミステリ作家のエルムズリーは震え上がり、デビュー前に書いて封印していた原稿を取り出す―。抒情あふれるアンソニー賞、バリー賞同時受賞作 というのが梗概。ミステリ作家の幻の原稿と、現在の捜査の描写が交互に出てきます。それによって、少しずつ隠れた事実が明らかになるという構造。犯人探しミステリとしては、それほどの意外性はありませんが、驚いたのは、主人公バンクスの身辺の大きな変化。何と未訳の前作で離婚していたのです。シリーズ物を読む上で、結構大きな転換だと思うのですが、今からでも翻訳されないのでしょうか。新作を出している講談社文庫が無理なら、前の版元の創元推理文庫でも、もちろん、他の出版社でもかまいません。

  •  バンクス警部シリーズの10作目。
     渇水で干上がった貯水湖から、白骨死体が発見された。50年前に殺されたらしい被害者を追うバンクス。そして、同じ頃老推理小説家は、長らく封印していた自作を取り出していた。

     事件と小説部分が交錯する構成なので、遅々として進まず、な感じになります。が、バンクスシリーズは叙情が売りなので、それはそれはOKかと。相変わらず、飲んだり食べたりのシーンが多くて、そういうところ、好きww
     このシリーズ、講談社からはこれと「誰もが戻れない」とエミリーの不在」が出ていてあとは東京創元社から出てます。でも、数が足りない…。
     こんなに面白いのに不遇なシリーズなんですねぇ。
     ともあれ「エミリーの不在」が面白かったので、買ってみたら正解でした。
     事件やそれの解決も勿論面白いけど、バンクスの家庭や親子などのバックボーンも魅力。

     うむ。ちょっと「バーナビー警部シリーズ」に似てるかもね。

  • 最初は謎だらけで、読み込めるまで少しかかったけど、やっぱり面白い。
    戦時中と現在、二つの時代が交互に書かれ、段々とつながっていく。
    日本軍の残酷な描写は、けっこうショックだが、外国の小説に含まれているのをはじめて読んだので貴重だったかも。

  • 先月読んだ本なのだが、まだ余韻が残っている。ピーター・ロビンスンの作品を野の水生さんの翻訳以外では決して読みたくない。アラン・バンクス物語はきらさずにいつでも書店で手に入るようにしてほしいものです。

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著者プロフィール

野の水生 東京生まれ。主な訳書に『そして、ぼくの旅はつづく』(福音館書店刊)、『永遠に生きるために』『ウェイサイド・スクールはきょうもへんてこ』『ウェイサイド・スクールはますますへんてこ』(以上偕成社刊)『オークとなかまたち』(講談社刊)など。幸田敦子名の訳書に『穴』『道』(以上講談社刊)などがある。

「2018年 『ひとりじゃないよ、ぼくがいる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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