恋恋蓮歩の演習 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.64
  • (222)
  • (328)
  • (606)
  • (18)
  • (2)
本棚登録 : 2942
レビュー : 225
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748223

作品紹介・あらすじ

世界一周中の豪華客船ヒミコ号に持ち込まれた天才画家・関根朔太の自画像を巡る陰謀。仕事のためその客船に乗り込んだ保呂草と紫子、無賃乗船した紅子と練無は、完全密室たる航海中の船内で男性客の奇妙な消失事件に遭遇する。交錯する謎、ロマンティックな罠、スリリングに深まるVシリーズ長編第6作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ちょっと〜もぅっ本当にひどい。
    紫子ちゃんがいい子すぎてたまらない。
    森博嗣さんの描く男の人は罪つくり。
    林しかり今回の保呂草しかり。
    反対に女の人は理知的で感情コントロールできて憧れます。
    紅子の紫子ちゃんに「私、貴女が大好きよ」という台詞が深すぎてぐっときました。

  • Vシリーズ第6弾。今回は豪華客船が舞台。冒頭にしばらく事件は起こらないと書かれているけれどしばらくどころか200ページほどまで本当に起こらない。でもその間も主要メンバーのやりとりや事件の中心になる人物たちの行動などで退屈することなく読める。こういうゆったり進むのも好み。船の中の閉ざされた空間での事件、捜査の面白さ。そして真相。シリーズとしてのつながりもあって楽しめる。次作も楽しみ。

  • お、面白かった……!
    Vシリーズはイマイチ乗り切れないなーと思いながら読んでたんやけど、これはほんまに面白かった。
    そして、この面白さらシリーズを順番に読んできたから……だと思う。

    とりあえず保呂草カッコイイ。あー。たまらん。
    最後にバタバタと色々謎が解けるのが最高。エピローグからが本番やわ。

    あんまりなイメージやった祖父江さんも今回でかなり好きになっわ。

    キャラが生き出したなー、と感じるvシリーズ6作目。

  • 約10年前に読んで以来の再読。

    Vシリーズ6作目。

    ウソばっかりで爽快。
    森ミステリーを好んで読んでて何だが、
    殺人がないと後味がいい(笑)

    魔剣天翔は先に読んでおくべし。

  • S&Mシリーズもそうだったけど、森ミステリィの恋愛による味付けがとてもツボ。
    羽村は利枝の空想の人物?というところまでしか私の思考は追いつかなかった。その先の世界へ行きたい〜
    このシリーズ、進むほど好きみたいだ。保呂草めっちゃ良い男だなあ。ドライなのか、そうでないのか。しかしこの人とでは幸せになれないというのは紅子さんの言う通りそういうことなんだなと思う。紫子さん、れんちゃんにしなよと思う。あんなに前作でれんちゃんって感じだったじゃん。
    森川とへっくんはもっと出てきてほしい。好きな感じのキャラ。
    このシリーズでは一途な男は出てこないのか。人間の複雑さからして一途であることの方が異様な状態とも言えるのかしら。

    「海は好きですか?」と紫子は尋ねる。思わず英訳したくなる構文だ、と自覚。

    善と悪の区別は、つまりそれくらい面白くない。嘘をつけば善。つかなければ悪。そんな例が、この世には多すぎる。

    甘えられる人がいなければ、結局、人は泣き続けたりしないものだ。

    むしろ、そういった逃げ場のない設定こそが、人間に「安心」という幻想を見せる条件でさえあるのだ。周囲のどちらへも行ける自由とは、すなわち砂場の真ん中に取り残された夜のようなもので、つまりそれが、孤独の必要条件でもある。だから、自由と孤独は切り離せない。道が一本あれば、行く手は自然にその一つの決まる。選択する機会が失われる。その不自由さに、人は安堵して、歩み続けるだろう。
    そして、その歩かされている営みを「意志」だと思い込み、その楽さ加減を「幸せ」だと錯覚する。

    結局、メリットとデメリットのバランスで人は行動するのである。さらには、ほんの僅かばかりの風が、だれかを愛するために、自分は生きているのだという、思い込みの風が、くすぐる程度に吹けばいい。人はときに、そんな微風で動くものだ。

  • これはおもしろかった。
    まさかな~、こうなるとは!!
    やられた~っていう感じです。
    今回は保呂草さんのよさが満載でしたね。
    でもこれからこの人はどうなっていくのか、
    ドキドキですね。
    そして、紫子ちゃんの一途なところがかわいそすぎる。
    いつのまにかこのシリーズもすっかり楽しめています。

  • シリーズの中でも結末が綺麗なほうな気がする。少し泣きそうになった。果たしてドライな人間だろうか、と。保呂草が、素敵。

  • 傑作だと思う。とにかく面白かった。Vシリーズを読んでいて本当に良かった。もちろんVシリーズの六作目なのでこの作品だけ読むと面白さは半減します。一作目から読んできた人だけが味わえる作品。ただただ最高だった。

  • えっ、えっ、え~。終盤は「え」の連呼。最後の最後まで興奮させられたが、ラストが一番のけぞらされた。極上のエンタメを楽しむことができた。加えて訴求力の強いメッセージも随所にちりばめられている。「どうしても取られないもの、誰にも渡せないもの、それが人の価値を決める。」「時間をかけた用意周到な計画は決して感情的な動機のみでは実行できない。そこにあるのは冷静で沈着な思考。そして自分と周辺との位置関係を客観的に評価する目。結局メリットとデメリットのバランスで人は行動する。さらにはほんの僅かばかりの風」。颯と擦過する微風が心地よい。一陣の清風に心の底の底まできれいにしてもらった。

  • 「羽村の正体が保呂草だったら面白い」とは思ったもののさすがに大笛が気付かないはずはない、と考えうやむやのまま読み進めてしまった。うむ。それにしても保呂草は浮気者だな!ふわふわしやがって!とは言えあれだ、紫子がキスだと思ったのは保呂草の指でしたー、みたいな勘違い説あるな。

全225件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

もり・ひろし。作家、工学博士。1957年12月生まれ。名古屋大学工学部助教授として勤務するかたわら、1996年に『すべてがFになる』(講談社)で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、続々と作品を発表し、人気を博している。小説に『スカイ・クロラ』シリーズ、『ヴォイド・シェイパ』シリーズ(ともに中央公論新社)、『相田家のグッドバイ』(幻冬舎)、『喜嶋先生の静かな世界』(講談社)など、小説のほかに『自由をつくる 自在に生きる』(集英社文庫)、『孤独の価値』(幻冬舎新書)などの多数の著作がある。2010年には、Amazon.co.jpの10周年記念で殿堂入り著者に選ばれた。ホームページは、「森博嗣の浮遊工作室」。

「2020年 『ダマシ×ダマシ SWINDLER』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森博嗣の作品

恋恋蓮歩の演習 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする