プラスティック (講談社文庫)

著者 :
制作 : 田中 博 
  • 講談社
3.43
  • (30)
  • (79)
  • (129)
  • (22)
  • (2)
本棚登録 : 526
レビュー : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748612

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • どんな感想を書いてもこの物語の根幹に触れてしまいそうだ。
    主婦・向井洵子が慣れないワープロを相手に四苦八苦しながら書いた日記から物語は始まる。
    どこにでもあるような平凡な主婦の一日。
    だが徐々にその平凡さは崩れていく。
    自分の名前を騙って行われた図書館の貸出登録。
    夫の会社へ電話をしてみればありえないような対応をされる。
    何が起きているのか。
    洵子は不安でたまらなくなる。
    次々と書き手は変わり、それぞれの立場で起きた出来事が綴られていく。
    洵子の名を騙っていたのは誰なのか?
    事件の犯人は?
    そして、真実はどこに?
    ワープロでさえ珍しい頃に書かれた物語である。
    けれど、物語の面白さにはまったく影響していない。
    中盤以降、結末の予想がついてしまうのが惜しいけれど、それでも読む楽しみが激減することはなかった。
    しっかりと構成が練られているからこその面白さがある。
    時代を経ても変わらない魅力のある物語だった。

  • 「メドゥサ、鏡をごらん」が面白かったので他の作品も読みたくなり購入。

    今作も十分楽しませてもらった。
    見事に予測を裏切られた結末に満足です。

    まだまだ何作か読んでみたい作家さん。

  • ネタはバレバレ。でも面白い!
    7人位の人の話がフロッピーに日記形式で収められている。そのうちの1人が殺人を犯しー。結局多重人格で、1人事情のわかっていない人格に事情を説明するためのフロッピーだった。ネタはとにかく面白い。

  • 名作と名高くやっと読んだが、
    既に古典と化していた。
    よく出来ていてまさに古典。
    ほぼなんとも思わない。
    15年前に読んでびっくりしたかった。

  • ちょっと飽きる。

    日記形式で語り手がコロコロ変わり、
    後半まで話の本質が見えなかったので、
    これ何の話なの?って感じで放り投げそうになった。

    で、我慢して読んだけど、
    う~ん。って感じ。

    確かに予想よりはびっくりする真相だったが、
    だからと言ってアハ体験のような気持ち良さは無い。

    ダメではないんだが、人にはススメないかな。

  • オルファトグラム、ラバーソウル
    読んでみたけど井上夢人作品は私の好みでなかった。
    プラスティックは、長い間本棚にあるが全く手を出す気にならないので処分することにした。
    2018.05.30.

  • あかされた真相(展開)に虚脱感・・その萎えた気分のまま物語は終幕。同趣向で高評価を得ている有名作はあるけれども(数作読んだ)自分のもっとも嫌いなタイプのもの。同著者の後年の力作『ラバーソウル』もまた本作と類似する仕掛け(仕込み)のされたものだが、こちらの陰画・陽画の反転(ツイスト)についてはそこまで気分の萎えることはなかった。

  • 当時読んでたら、うわ〜〜〜ってなってたかもな…
    ワープロの時代の小説。
    夫の帰りを待つ、奥さんがワープロで書く日記で始まる。
    おかしなことが続く…どうなってるの?
    そして起こる殺人事件…

    オチは、まあ今となっては珍しくない感じだけど

  • 最高。多重人格。二転三転。

  • さいごのさいごはそうきたかーとなった。すごく読みやすいのと、先が気になるという気持ちでまさしく一気読み

全90件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1950年生まれ。1982年、岡嶋二人として『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞。1986年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞、1989年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞後、同年にコンビを解消。1992年『ダレカガナカニイル…』でソロとして再デビュー。近著に『ラバー・ソウル』『the SIX』など。

「2015年 『激動 東京五輪1964』 で使われていた紹介文から引用しています。」

プラスティック (講談社文庫)のその他の作品

井上夢人の作品

プラスティック (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする