プラスティック (講談社文庫)

著者 :
制作 : 田中 博 
  • 講談社
3.43
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本棚登録 : 513
レビュー : 88
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748612

感想・レビュー・書評

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  • どんな感想を書いてもこの物語の根幹に触れてしまいそうだ。
    主婦・向井洵子が慣れないワープロを相手に四苦八苦しながら書いた日記から物語は始まる。
    どこにでもあるような平凡な主婦の一日。
    だが徐々にその平凡さは崩れていく。
    自分の名前を騙って行われた図書館の貸出登録。
    夫の会社へ電話をしてみればありえないような対応をされる。
    何が起きているのか。
    洵子は不安でたまらなくなる。
    次々と書き手は変わり、それぞれの立場で起きた出来事が綴られていく。
    洵子の名を騙っていたのは誰なのか?
    事件の犯人は?
    そして、真実はどこに?
    ワープロでさえ珍しい頃に書かれた物語である。
    けれど、物語の面白さにはまったく影響していない。
    中盤以降、結末の予想がついてしまうのが惜しいけれど、それでも読む楽しみが激減することはなかった。
    しっかりと構成が練られているからこその面白さがある。
    時代を経ても変わらない魅力のある物語だった。

  • 「メドゥサ、鏡をごらん」が面白かったので他の作品も読みたくなり購入。

    今作も十分楽しませてもらった。
    見事に予測を裏切られた結末に満足です。

    まだまだ何作か読んでみたい作家さん。

  • ネタはバレバレ。でも面白い!
    7人位の人の話がフロッピーに日記形式で収められている。そのうちの1人が殺人を犯しー。結局多重人格で、1人事情のわかっていない人格に事情を説明するためのフロッピーだった。ネタはとにかく面白い。

  • オルファトグラム、ラバーソウル
    読んでみたけど井上夢人作品は私の好みでなかった。
    プラスティックは、長い間本棚にあるが全く手を出す気にならないので処分することにした。
    2018.05.30.

  • あかされた真相(展開)に虚脱感・・その萎えた気分のまま物語は終幕。同趣向で高評価を得ている有名作はあるけれども(数作読んだ)自分のもっとも嫌いなタイプのもの。同著者の後年の力作『ラバーソウル』もまた本作と類似する仕掛け(仕込み)のされたものだが、こちらの陰画・陽画の反転(ツイスト)についてはそこまで気分の萎えることはなかった。

  • 当時読んでたら、うわ〜〜〜ってなってたかもな…
    ワープロの時代の小説。
    夫の帰りを待つ、奥さんがワープロで書く日記で始まる。
    おかしなことが続く…どうなってるの?
    そして起こる殺人事件…

    オチは、まあ今となっては珍しくない感じだけど

  • 最高。多重人格。二転三転。

  • さいごのさいごはそうきたかーとなった。すごく読みやすいのと、先が気になるという気持ちでまさしく一気読み

  • 今となっては目新しさのない、使い古されたテーマ。
    早い段階で真相には気づくし、後半でそれも明かされる。
    それでもストーリーで読ませてくれる。
    ミステリテイストで楽しませてくれる作品かな。
    面白いのは風格かな。
    島田さんとともに、大巨人だと思うから、やっぱり時代を越えて面白いし誰が読んでも面白い作品。

  • フロッピイに保存されていた向井洵子によって書かれた奇妙な日記から物語は始まります。
    かなり昔に書かれた小説なので、フロッピイやワープロなどが出てくるのは時代を感じますが、物語には古臭さは全く感じません。
    とは言っても、結末というか、からくりは誰もが早い段階で気付くと思います。
    それがわかってもなお、先へ先へと読み進めさせられるすごい小説です。
    フロッピイに保存された様々な人物が語るファイルを読んでいくうちに、もやがかかったようだった謎の事象がどんどん明らかになっていき、読む手が止まらなくなることと思います。
    最後の54番目のファイルには、一体どんな言葉が綴られるのでしょうか。

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