ヴァンパイヤー戦争(3) 妖僧スペシネフの陰謀 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.17
  • (2)
  • (4)
  • (34)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 130
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748643

作品紹介・あらすじ

不老不死の血と三種の神器を巡る争奪戦は熾烈を極めた。九鬼鴻三郎は冷酷無比な各国諜報機関と荒れ狂う吹雪の中で命懸けの戦いを繰り返す。その陰で暗躍する呪われた魔人スペシネフの大いなる野望とは。次第に浮かび上がる九鬼の出生の秘密とは。血まみれの愛と憎しみが吹き荒れる伝奇アクション第3弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 水城蒔絵に連れられて、九鬼は日本にひそむ吸血鬼の隠れ里へと向かいますが、そんな彼にKGBのセルゲイ・ウスペンスキーの手がせまります。

    一方、鴻三郎の養父・九鬼貢の友人の子である野々村浩は、宗教学を学んでおり八ヶ岳山中にありスサノオをまつる小室神社の調査をおこなっていました。そんな彼のもとを籠目党が襲撃し、小室神社の秘密を知る山城真稀子が捕らわれの身となってしまいます。九鬼は、野々村とともに真稀子の救出に向かいます。

    本作の世界観の大枠はすでに提示されており、その後はおおむねアクション・シーンを中心とするエンターテインメント小説という印象が強く感じられます。

  • 暴力描写が記号的で、血や汗の匂いを感じない。古事記をベースとした世界観も登場人物の説明セリフで済まされる。これらはすべて本格推理小説の特徴だ。本巻では、異常に運のいい凄腕テロリストと思っていた九鬼が、実は王家の血筋だったという設定が加わる。犬神明の前世が実は天使だとか、ルフィーが実は革命家ドラゴンの息子、だとか、ヒーローものの主人公が実は天才という決定論的な設定が多いのは、なぜだろう。

  • とにかく雑魚兵士が死に過ぎ。

  • 良さげなキャラが出てきても、巻の終わりの方で無惨に殺されてしまう……。憐れな浩。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

作家・評論家。1948年東京生まれ。
79年『バイバイ、エンジェル』でデビュー。98年編著『本格ミステリの現在』で第51回日本推理作家協会賞評論その他の部門を受賞。2003年『オイディプス症候群』と『探偵小説論序論』で第3回本格ミステリ大賞小説部門と評論・研究部門を受賞。主な著作に『哲学者の密室』『例外社会』『例外状態の道化師ジョーカー』他多数。

「2024年 『自伝的革命論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

笠井潔の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×