ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 36665
レビュー : 2895
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748681

作品紹介・あらすじ

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は一九六九年、もうすぐ二十歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 気温が下がってくるとなんだか無性にこの本が読みたくなる。ということで3回目。今まで親の古い文庫本(装丁が文庫オリジナルのもの)を読んでいたので新しく購入。絶望的な未来しか見えないし、読んでいて決して楽しい訳じゃないのに何でこんなにも読ませるのだろう。死の影が色濃くたちこめるこの物語に於いて緑の溌剌とした生の匂いがワタナベくんを現世に引き止めてくれているように思えてならない。直子の昔の入院のエピソードって『めくらやなぎと眠る女』まんまだよなー。そしてやっぱり冒頭部分が秀逸なのよね。2011/511

  • 「 死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」
    過去に失ったものをひきずって生きる人が沢山でてきて、多くの人か自殺し、暗いといえばこのうえなく暗いのだが、生きることに背中をおしてくれる人物も何人か存在感大きく登場するため、絶望的ではなく、生きていこうという意思が根底にある話。

  • やれやれ、僕は射精した。射精して段落終わる小説ってこれくらい?女性のこと考えないセックスって気持ち悪い。これを読んで素晴らしいって感受性のある方々は自分で村上春樹が好きなことをお洒落だと勘違いしてるんじゃない?その程度のセンスよ。下巻も含め都合よく抱ける女性が現れる夢物語と評価いたします。

    • ayaさん
      「お洒落だと勘違いしてるんじゃない?」

      これ学生時代のお話
      教室で机に赤と緑の本を重ねてるだけで「私ってハルキニストオシャレよ」っ...
      「お洒落だと勘違いしてるんじゃない?」

      これ学生時代のお話
      教室で机に赤と緑の本を重ねてるだけで「私ってハルキニストオシャレよ」って醸し出してるお友達がいて気持ち悪かったから

      快楽と喪失
      それを表現するのに巧みに比喩していることは認めるわ

      どうなるんだろ?って読み進めようと思っても上巻から最終的には誰も幸せになれないような永沢先輩だけが常にやりまくって結婚しても治らないでしょうけど、主人公は幸せになれないだろうって。。。

      でもどこかで幸せになるんじゃないかって
      希望は持ってもいいかも、希望だけはね

      時は流れても村上作品の男は都合よく女性と寝れるからいいわね

      男が快楽で気持ち良くなれば戦争はおこらないと思う
      ある意味でノーベル平和文学賞を私からあげるわ

      一般って定義は曖昧だけど
      これを最後まで読んで、胸につっかえがあったり、快く思えないって普通だと思うもの、それはストーリーで

      作品を素晴らしいっていう人は気持ち悪いストーリーであっても言葉や表現を認めているんでしょうね

      ハルキニストだといいう人には変態しか出会ったことないけど。。。特に女性で
      2014/04/22
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「教室で机に赤と緑の本を」
      、、、私の知り合いの間では悪評でした。クリスマスにしか読めないと。。。
      「教室で机に赤と緑の本を」
      、、、私の知り合いの間では悪評でした。クリスマスにしか読めないと。。。
      2014/04/23
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「言葉や表現を認めているんでしょうね」
      そうですね、文中の比喩を、どう言う意味なんだろうってボ~っと考えたりします。
      それから、日本では...
      「言葉や表現を認めているんでしょうね」
      そうですね、文中の比喩を、どう言う意味なんだろうってボ~っと考えたりします。
      それから、日本では、いつの頃からか過熱気味になっているので、少し間をおいてから読むのです(文庫化するまで待ってます)。
      それから、興味深いコトに日本以外での反応も良くて驚いているのですが、何が彼等を惹きつけるのか知りたいと思っています。
      2014/04/25
  • 私が初めて村上春樹という人を知った作品。身内が自殺してから間もない時に読んだので、上巻はとにかく動悸がして、脂汗が出て不安で…こわいというか不気味な死を感じた。けど目が離せなくて、いつ読んでも圧倒させられるすごい作品。好きなんだけど、

    なんかこう…呪いみたいなものがかかっているような読むと死にたくなってしまう作品。

  • 一見、普通の大学生の恋愛話という身近なテーマの様ですが、ヒロイン直子のガラスの様に繊細で触れると壊れそうな危うさや精神性と心の病について丁寧に描かれています。
    主人公のワタナベ君は、どこにでもいそうな等身大の19歳の青年なのですが、彼を取り巻く人間模様や大学生活に、読んでいて何故か夏目漱石の『三四郎』の世界を彷彿とさせられました。
    作品の中では、直子の描写が特に秀逸で、主人公が思いを募らせた後に半年ぶりに再会した際の女性として美しく成長した姿等、作者は物語に登場させた『直子』に本当に恋心を抱いていたんだなと感じさせる様な丁寧な描写でした。
    また、作中に登場するビートルズの曲『ノルウェイの森』(原題 Norwegian wood)や、アメリカの作家スコット フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』(The Great Gatsby)など、村上流のハイセンスな引用が物語の良いスパイスになっていると思います。
    『グレート・ギャツビー』は洋画『華麗なるギャツビー』の原作と言った方が分かりやすいでしょうか?
    村上春樹翻訳のグレート・ギャツビー、一度読んでみたくなりました f^_^;

  • 恋愛というのは、単純にいかないものですね。
    過去の好きだった人にこだわりすぎてはいけないのです。
    いい思い出として心にしまって、新しい恋愛をしなければ苦しく
    なってしまいますね。

    ビートルズの「ノルウェーの森」の曲も本を読みながら聴くとおすすめです。あと、ビル・エバンスの「walts for debby」も。

  • 奥さんが貸してくれた本。
    これまで全く食指を動かされなかった村上春樹。
    ちっとも読んだことないのに言うのはよくないけど相性いい気がしない予感をもっていたのですが的中です。
    これだけ世界中で賞賛されているのだから何かしらいいところはあるのでしょう。そのいいところを私の感性が受け付けないだけで。
    女の人がみんな不自然すぎてどうにもこうにも。それともあの時代の女の人はみんなあんなエキセントリックな様子が常識だったわけですか?
    風景の描写は美しいな、と思えました。が、それはそれだけだなあ…というのが正直なところ。

  • 静かで苦しくてでもなんだか綺麗な作品。
    読む返すたびに違った印象になる作品でもあります。
    直子はなぜ死を選んだのか。答えのない疑問かもしれないけど、ずっと考えてしまいます。

    • かっちゃんさん
      ネタバレを隠さずに最上段の目立つところに掲載している、というのはいかがなものか。


      僕はもう三日間、動かなくなった石像のように、ただそのこ...
      ネタバレを隠さずに最上段の目立つところに掲載している、というのはいかがなものか。


      僕はもう三日間、動かなくなった石像のように、ただそのことだけを考えている。
      2012/01/28
  • 言の葉の庭の雪野先生の「みんなちょっとずつおかしいんだよ」みたいな言葉を思い出すこととなった。

  • 再読。青春。鬱屈。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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