ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

著者 :
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本棚登録 : 36579
レビュー : 2892
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748681

感想・レビュー・書評

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  • 気温が下がってくるとなんだか無性にこの本が読みたくなる。ということで3回目。今まで親の古い文庫本(装丁が文庫オリジナルのもの)を読んでいたので新しく購入。絶望的な未来しか見えないし、読んでいて決して楽しい訳じゃないのに何でこんなにも読ませるのだろう。死の影が色濃くたちこめるこの物語に於いて緑の溌剌とした生の匂いがワタナベくんを現世に引き止めてくれているように思えてならない。直子の昔の入院のエピソードって『めくらやなぎと眠る女』まんまだよなー。そしてやっぱり冒頭部分が秀逸なのよね。2011/511

  • 恋愛というのは、単純にいかないものですね。
    過去の好きだった人にこだわりすぎてはいけないのです。
    いい思い出として心にしまって、新しい恋愛をしなければ苦しく
    なってしまいますね。

    ビートルズの「ノルウェーの森」の曲も本を読みながら聴くとおすすめです。あと、ビル・エバンスの「walts for debby」も。

  • 静かで苦しくてでもなんだか綺麗な作品。
    読む返すたびに違った印象になる作品でもあります。
    直子はなぜ死を選んだのか。答えのない疑問かもしれないけど、ずっと考えてしまいます。

    • かっちゃんさん
      ネタバレを隠さずに最上段の目立つところに掲載している、というのはいかがなものか。


      僕はもう三日間、動かなくなった石像のように、ただそのこ...
      ネタバレを隠さずに最上段の目立つところに掲載している、というのはいかがなものか。


      僕はもう三日間、動かなくなった石像のように、ただそのことだけを考えている。
      2012/01/28
  • 初めて読んだのは10代のときでした。性描写が不潔に感じて大人の小説で面白くないという感想しか持てませんでした。その主人公と同じ年代になった今失った季節を懐かしむ気持ちがとてもよくわかります。青い初恋の記憶。その人との関係が生活の全てで、ひたむきで一生懸命で・・・。この世の財宝を全て独り占めしていたかのような青春の日々。憂愁や悲哀でさえ似つかわしく彼らにとっては美しい。夕べの影がすでに射さし始めた時になってみると、あの季節が懐かしくあれほどのものがほかに何か残っているだろうか?という気持ちがもたげてくる。初恋の悲哀のなかにも希望があったあの日。もう戻らない素晴らしい季節。

  • あらゆる小説に意味を見出そうとするのはナンセンスだと思っています。思ってはいますが、この作品についてはどうしても書きたい。
    私は「通過儀礼」の小説だと思ってます。20歳を迎えるワタナベが、喪失の哀しみと痛みを経て、大人になっていく小説。ただ、直子はそれが出来ずに、時間を永遠に止めることを選んだのだと。
    セックスの場面がやたら多いけど、これは儀式的なものなんじゃないかと思う。異性の身体を受け入れるのも通過儀礼のひとつだ。直子とキズキにはそれが出来なかった、というのは、すでに相手が「異なる」存在ではなかったからなのでは。
    ワタナベとレイコさんのセックスも、やはり儀式のように思える。直子への弔いと、直子のいない世界での、お互いの生の確認として。

    村上春樹の作品そんなにたくさん読んだわけじゃないけど、やっぱりこれは傑作だと思います。

  • 初めての村上春樹。ビートルズの「ノルウェーの森」が好きなのでタイトルつながりで。ここまで物語に引き込まれたのは久しぶり。結末に期待。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「初めての村上春樹。」
      村上春樹は幅が、とーーーっても広いから、他のも読んでね!
      「初めての村上春樹。」
      村上春樹は幅が、とーーーっても広いから、他のも読んでね!
      2013/06/13
  • 改めて読み返してやはり私はこの小説が好きだと思った。

    キズキ、直子を含め、社会的に見て歪んだ人々が描かれているが、歪んでいるとされる人々が本当はまともなんじゃないかと思う。

    悲しい出来事を割り切れてしまう人の方がまともではないんじゃないだろうか。

    私は直子ほど大切なものを喪失したことはないけど、時々ふいに泣きたくなる時があるし、人間ってそういうものなんじゃないかと思う。

    この話に出てくるレイコさんがとても好きだ。
    サッパリしている所もあれば、雨がシトシト降るようにしっとりしている所もある。

    私は死を選ぶことを悪いことだとは思っていないけど、キズキがワタナベや直子に対する責任を放棄してしまった気がしてならない。

    自分を愛してくれる人が1人でもいれば、生きている価値があるのではないだろうか。

  • 読書とはほぼ無縁だった大学時代、村上春樹を好きになるきっかけになった本。
    人間の内面の葛藤やまどろっこしいほどの長々とした描写に惹かれた
    また時間があるときにゆっくり読み返したい。

  • 村上春樹なんて読みたくないと思っていましたが、すすめられて読んでみました。

    結局、直子ともレイコともセックスしてんじゃねーか!と主人公に憤りを感じつつ、一番好きな人物は永沢でした。

    「自分に同情するのは、下劣な人間のやること」彼女は大事にしないし、酒癖は悪いけど、生きていくために本当に重要な要素を自分でわかっているのは、素敵でした。

    村上春樹さんの言葉はユーモアでわからないところもあったけど、言葉を使える人って絶対モテるやんと感じた一冊です!

  • 再読。上巻だけでも昔、受けた印象との違いが面白い。筋は知っているけれどその見え方、感じることが最初に読んだ時とまた違う。違った感じ方をした上で、どういう印象を新たに受けるのか下巻も楽しみ。

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月7日発売の『文学界』で短編小説を2作掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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