ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 32514
レビュー : 2235
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748698

感想・レビュー・書評

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  • 下巻もひたすら不安定な気分になり
    読んでいて自分がどこにいるのか分からなくなる
    消えてしまいそうな不安に襲われたのを
    覚えている。

    この感覚は一体なんなんだろう…とこわかった。
    でもひきつけられる作品。

  • エロいから、下品だから、という理由で村上春樹を嫌う人は「もったいないなあ」と思う。
    もっと違う「主人公の自己愛」だとか「語彙のひけらかさ」とかそういうので村上春樹を嫌ってほしい。

  • 私は読んでいて、
    どちらかというと死んでいった人の方に心が寄り添いました。
    性から生が生まれるので、生死を描くのに性を持ち出すのは、
    別段不自然とは思いませんが、それにしても性描写の多いお話でした。

    物事はなる様にしかならない、人が生きるというのはそういう事。
    だからどんなに注意しても、ベストを尽くしても、
    人が傷つくときはどうしたって傷ついてしまう。傷つけてしまう。
    分かっていても、それを避けようと躍起になったり、
    うまくいかなかった時に自分の言動を悔やんだり人はしてしまうもの。
    そうして思い悩むから、心は擦り減っていくのかな。
    だから生きている人は、それを乗り越える強さか、
    其れをそういう物だとやり過ごせる余裕がないといけない。
    そうだとしたら、やっぱり生きていく事って、中々しんどいですね。

  • 下巻に入り、天真爛漫で奔放、無邪気な緑と、次第に病が重くなっていく薄幸な直子との対比が描かれ、ワタナベ君へ次第に恋心を募らせ段々と存在感の増して来る緑の事をいじらしく感じました。
    逆に思い出の中で生き続ける直子とは、彼女の病状の悪化と共に、段々と逢う機会も少なくなって行き…。
    直子とワタナベ君にとって共通の大切な人であったキズキ君(死者)を想う気持ちは大切だけど、あまりにも想いを引きずるとその人の心まで病んで来るのかなぁ…と。
    また、物語の最後でレイコさんから打ち明けられた直子の本当の気持ちを聞き、その頃にはすっかり自分と主人公の気持ちを重ね合わせていましたので、軽いショックを受けました。
    女の子の本心(内面)って分からないよなぁ…って。
    中には緑の様にずっと細かなサインを発している人もいる訳で、これを見落としちゃ駄目だなぁと。
    青春の一コマ、愛する人を失い、深い喪失感からなかなか立ち直れないでいる一人の青年の心の葛藤を渾身の力で描写しています。
    直子の儚さと危うさは、紙一重のところで狂気に接していると感じ、狂気は人から人へと伝染するのであろうと。
    僕らは現実の世界の中で“いま”を生きているのだから、人生で何度か訪れる大切な人との出会いと別れの中で、自分自身の心にどう折り合いをつけるのか?また、その時心の支えとなってくれる存在は?など色々と考えさせられる物語でした。
    映画化もされているので、今度は是非映像の方も見てみたいです。
    ワタナベ君は今をどう生きているのか、その世界を少し垣間見てみたかったなぁ…と思いました。

  • 下巻になり、女性の心が手にとってわかる位、描写が分かりやすく、文体が綺麗。この小説は春にぴったり。春になれば、何度も読みたくなる。
    私の事を決して忘れないで。

  • 人を深く愛するということ、そしてそれがいかに辛く苦しいかということ、それらを文面からひしひしと感じた。
    それでも恋を止めない主人公たちの心情の揺れ動きまで伝わる。
    すごく素敵な話だった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「れがいかに辛く苦しいか」
      チョッと過剰かと思えるくらいの、巧みな文章で描写される世界なのに、熱くなく冷んやりしている。それが好きです。
      と...
      「れがいかに辛く苦しいか」
      チョッと過剰かと思えるくらいの、巧みな文章で描写される世界なのに、熱くなく冷んやりしている。それが好きです。
      ところで、yuki*さんは「1Q84」は読まれましたでしょうか?
      2012/09/05
  • この作品では、いつも胸を締め付けられてばかりだ。
    人の死がどこからともなく自然にやってくるし、
    直子とワタナベとの“恋愛”が凄く繊細で、幻想を見ているよう。
    そして、緑に心惹かれていくワタナベの気持ちもわかる気がする。
    この作品、女性と男性でかなり見方が違うだろうなぁ。
    映画も観たかったけど、昨日で終わってしまった。
    そして今日、大学受験が終わった。正確に言うと、前期が終わった。

  •  松山ケンイチさんが『ノルウェイの森』に出ると知り、例の如く下巻から手を出しました。否、下巻に手を出しました。
     この人は、女の人が嫌いなのですか。女性の扱いがあまりにも酷い。中出しするなと言っているのに勝手に中出しして責任もとらぬまま終わる。女性と自分を傷つけてばかりで高笑い。自嘲だとまるで自分を憐れんでほしいかのごとくすさむ。だれもが。
     これが恋愛小説なんですか。女性とセックスするだけで自分が不幸だと嘆くだけの物語が、相手に全てを任せきりで自分勝手な人間の物語が、恋愛なのですか。

  • やはり村上春樹は素晴らしい!
    ただ、部分的に百合表現が伺われるのが難点かもしれない。
    艶やかな表現が繊細。

    最近ではあまりない、重感を伴いつつも、破天荒なような作品。

    空想世界が出てこないが、導入部から時を遡っているため、一概にそうとは言えないのかもしれない。

    去年の夏、村上春樹第一ブームが私にやってきた。
    そして、今年の夏も本に溺れようと思う。

  • 同い年くらいで読めたのはよかったと思った。
    喪失感みたいなテーマがあった気がするけど、最初から最後まで穴が埋まらない感じがした。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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