ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 32499
レビュー : 2234
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748698

感想・レビュー・書評

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  • 十代から何度か読んでいるのだけど、いつも受け止め切れない。
    ぬるりと指に隙間から逃げてしまう。
    今回の再読でこれまでと違ったのは、作者は「グレート・ギャッツビー」が大好きなんだなぁとしみじみ思ったこと。
    文中で言及されているからではなく、冒頭で直子について書こうと思ったとして始まる今作は、ワタナベが書いたギャッツビーのように思えたのだった。
    ただ、ギャッツビーは読み終えてギャッツビーの物語だったと思うけれど、今作は直子ではなく自分のことしか語ってないね自分のことしか考えてないねワタナベという印象。
    そこが今作を好きになれない理由の一つなのだろう。
    たいてい人は身勝手なものだ、けれどワタナベはそんな自分と向き合うことを放棄しているように私は思ったのだった。

    読了後に参加した読書会で幅広い意見が出て、また私も見方が変わったように思う。
    それを踏まえてまたいずれ再読しようかと思っている。

  • 20歳になったので、そろそろ読み時かなあ・・・と思い、挑戦してみました。読み終わって私は「主人公はどうすれば良かったのか?」と考えました。もし、私がその立場に立ったら、どういった選択ができるだろう。何ができただろう。そう思いました。そこで引用になりますが「放っておいても物事は流れるべき方向に流れるし、どれだけベストを尽くしても人は傷つくときは傷つくのです。」
    この言葉で私はなんとなく救われた気持ちになりました。同時にこの作品の切なさと美しさをヒシヒシと感じました。素晴らしい作品です。

  • すっごく面白かった。村上春樹の作品は、過去に1つか2つほど読んだことがあるが、これが最も面白かったと感じた。

    途中の挿話やキャラクターの一言がいちいち面白く、どのページをパッと開いて読んだって面白い。売れたキッカケの作品のようであるが、なるほど勢いを感じる作品であった。

    大筋は案の定分かるような分からないようなそんな話であったが、あんまり大筋はどうでも良いのかもしれない。細部が面白く、何度も読み返したくなるようなそんな作品であった。

  • 気になった点をいくつか。

    ①母親っぽい人との性交
    海辺のカフカでも似たことがあった。

    ②ビルダングスロマン?
    多分、主人公は成熟していると思われる。
    エンディングでの「自分のいるところがわからない」というのは、やっとそもそもこの世界が混沌としていることに実感として気づいた、という意味合いがあるのかな。そしてそれは成熟というのとなのかな。僕は成熟しているか微妙だから、本当かわからないけれど

    ③キャッチャーインザライのリスペクト?
    手を怪我したり、赤帽子の話だったり。

  • 大学生の時、異様なくらい流行っていたこの本は、その時全く読めず、理解できず、ずっと心の底にコンプレックスのようになっていたものでした。

    あれから30年。走り始めたことをきっかけに村上春樹のエッセイを読み出し、「職業としての小説家」を読んだところで、村上春樹のエンジンが私の中でかかってきました。

    そしてとうとう「ノルウェイの森」。とても面白く読み切れました。ただ、具合の悪い時にベッドで読むにはちと重かった。なんか、引きずっちゃいましたが。

    どういう感想が正しいんだろう。人は哀しく弱い。ほんとは強いのに。強さのタブレットと一粒みんなに飲ませてあげたかった。レイコさん、どうか幸せに生きてね。

    bookoff ¥310

  • 大学のお気に入りの教授が、よく村上春樹の本から言葉を引用する。それがいつも素敵で、だけどその意味をなんとなくしか理解出来ていなかった。だから、いつか村上春樹の本を読んでみたくて。。そして、何故か衝動的に、「今すぐ図書館に行ってノルウェイの森を借りなきゃ!!」という気持ちになって借りてきた。でも、読み始めるまでがなかなか手がつけられなくて。だって、村上春樹っていったら、高尚なイメージだったから。でもね、読んでみたら…表現が美しい。世界観にぴったりと当てはまる言葉たち。愛と死と。とてつもなく官能的な性描写…いやあ、これ中学生の時に読んでたらだら卒倒しただろうね。それに意味も全然分からなかっただろうな。ちょうどこの主人公たちの年齢の時に読めて良かった。レイコさんの手紙がとても印象的。自分自身、ワタナベくんにも直子にも似ている部分があって。誰かを傷つかないように生きることは、結局自分自身もその周りの人も傷つけているような気がする。

  • 【立ち止まらずにもう通り過ぎる、本を読める時間は限られているから】

    もう、この本を自ら手に取る事はないと思う。それほどまでに僕はなんどもこの本には時間を割いた。それでも、受け入れられないのだから、僕はこの本の存在を無視して先に進もうと思う。さようなら。

  • 主人公の恋愛観が理解できない。
    恋愛の境界線が緩すぎる。

  • 久しぶりに集中して小説を読んだ。頭にすっと入って楽に読めた。薄い怖さもあるけど、全体に漂う瑞々しさ、それが好きだった。
    緑が面倒くさいけど可愛いと思う。お父さんの「切符」は何だったのだろう?直子、ハツミ、キヅキ、…自殺した(する)人達の影が読んでる最中に浮かんだりして、少しぞっとした。
    ワタナベ君は、下巻になると淡白さが抜けてきて、なんとなく好きになった。理解とか共感はできないけど。こんな大学生活いいなと不謹慎にも思ったので。
    終わりに、物語最初の「現在」に戻ってほしかったなあ。

  • 有名過ぎてなかなか手に出来なかった本
    赤と緑の表紙は見ればすぐに分かりますよね
    なんとなく難しい内容なのかと勝手にイメージしていましたが読みやすい恋愛小説でした
    主人公の周りの自殺が印象的で、暗いイメージです
    死は生の対極としてではなく、その一部として存在している・・・。
    という部分が印象的
    昔の作品なのに、未だに本屋さんのオススメコーナーに後世に伝えていきたい名作とかって書いてあると
    あ~読む人、時期、年代、男女によって捉え方が変わる
    から名作なのかなと思いました

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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