ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 32583
レビュー : 2237
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748698

感想・レビュー・書評

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  • この作品を名作だと称える、日本人の感覚が素晴らしいと思う。繊細な描写が心にぐっと来る。本物の愛をおそらくまだ知らない私が読んでも、とても良かったから、本物の愛を知った後にまた読み返したい。何度も何度も。この小説が、日本語で書かれたのもであって幸せだ。

  • 6回くらい読んだ

  • ただただ考えや思いにふけいってしまいます。彼の”書く”と言う行為や、自分自身の中に押し寄せてくる闇と、生きる力について。

  • 4回目の読了。

    こんなに強くて、脆くて、真っ直ぐで、屈折していて、禁欲的で、エロティックな小説は存在しえないのではないか。

    人はこんなに人を置いてどこかにいってしまうのだろうか。
    人を愛することはこんなにも難しいものだろうか。
    自分の気持ちを通すことがどんなに難しいことだろうか。

    悲しい。でも希望がある。その希望のような緑みたいな女の子に、僕は出会いたい。
    そして誰かの緑に僕はなりたい。

    きっと来年のうちにまた読むんだろうな、この本を。

  • 小林緑。
    彼女の人生は辛くて悲しい(って言葉は安すぎるけれど)ことばかりだけれど、
    彼女みたいに、せめて好きな人の前だけでも素直にいれたら
    そしてその人がそれを受け入れてくれたら
    大半のことは乗り越えられる気がする。

  • 10数年ぶりで再読。
    ストーリーのほとんどを、驚くほど忘れてしまっていたので、ふつうに新鮮なかんじで読めました。しかし、ずいぶん前の作品なのに、ちっとも古臭いかんじもせず、さすがです。

    20代半ばで読んだとき、すごく感じ入るものがあって、たしかずいぶんと泣きながら読み、心はげしく揺さぶられた、ってことは覚えてます(ストーリー忘れてたけど)。
    さて、30代後半のいまの私、そこまでの激しい感情移入もなく、涙もながれなかったなぁ。けど、つまらなかったわけじゃない。とっても楽しんで、あじわって読みました。

    精神の危うさとかもろさ、純粋すぎるあまりの狂気、みたいなものが、私はむかし好きだったのだと思う。そういうテーマの小説や映画に、どっぷりはまりこんでました。ほんとうに心の底から共感してたのかもしれないし、そいうものへの憧れから「共感」してるつもりになってただけかもしれないし。

    でもいまは、もっと図太くて雑でたくましい健全さ、みたいのを自分の中に見つけて育ててるし、そういう世界をより好むようになりました。
    そんな今の私が、この本を読むと、主人公たちへの共感ではなく、もっと距離を置いたところからの視点で、しずかにおだやかに物語を追って味わえたと思います。どこかふしぎなおとぎ話のようなかんじに。
    前に読んだときには、ものすごく自分に引き付けて、リアルで生々しい物語としてとらえてたと思うんだけど。

    年月を経て読み返し、そのときどきの味わい方ができるのって、すごく素敵な物語なんだと思います。

    これだ、っていう感想をまとめて書くことは難しいです。こうなんだ、っていう結論みたいなものをあげられない。
    ただ、手紙を書くこと、だれかに正直に一生懸命きもちを伝えるために話すこと、抱き合うこと、ギターを弾くこと、をやりたくなりました。

  • 村上春樹の作品で初めて読んだ本。正直、読み終わったあとにこんなにも登場人物の心理を考えたのは初めてで、しばらく戻ってこれなかった。これが村上ワールドなのか。性描写が多いけどそこに「生」のエネルギーを感じ、死の存在を取り込みながら生きる直子やワタナベ君の心理描写に引き込まれた。時間が経てばもう一度読みたい。

  • 大学一年 冬

  • 言葉の選び方が素敵だなぁと思う。絶対自分では思い浮かばないような言葉がたくさん出てくる。
    ラストあたりに漂う寂寞、無力感が何とも言えない。感想を述べるのが難しい小説だと思う。的確な表現が思い浮かばないというか。
    それからたぶん、自分はこの小説の全容を理解できていない気がする。もっと人生経験を積めばわかる日が来るのだろうか…。

  • なんでもない日常を綺麗にかくのが上手い。
    登場人物がそれぞれ感受性が豊かだから瑣末なことを深く捉え悩んで、恋愛小説の中にも死生観が混じるはなしになったとおもう。もうちょっと鈍感にならないと世界の中で生きにくそう。
    緑ちゃんが奔放で言い回しとか存在がきらきらしてたけど、それも小説の中だからのはなし。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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