風の歌を聴け (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 1452
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748704

作品紹介・あらすじ

村上春樹のデビュー作
1970年夏、あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。僕たちの夢は、もう戻りはしない――。群像新人賞を受賞したデビュー作

1970年の夏、海辺の街に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 2019.8-23(図書館)

  • 言わずと知れた村上春樹の処女作

    自分は過去になにがあったかなんて覚えてない
    けど、曖昧な記憶が記憶になるその前に
    自分に確かに何かを学ばせていた
    そんな事実をおしえてくれて
    忘れてしまうことを肯定してくれる
    そんな作品だと感じました。

  • 読んだばかりの加藤典洋著の『村上春樹は、むずかしい』に導かれて本書を読了。『騎士団長殺し』の1部を読んで以来、村上作品からは遠ざかっていた。今作を読んだ素直な感想は「お洒落」の一言に尽きる。アメ車に乗って海の見えるステキなバーに行き、好きな人とカクテルを飲む自分の姿を恥ずかしながらも想像してしまった。

  • 「羊」シリーズは、今後も読み返すことがあるかも知れない。

  • 真実も、嘘も、他人も、自分も、全ては風のように過ぎ去る。
    100年後には、僕らがどんな風に生きたかなんて、誰も覚えていないだろう。
    それでも、それだからこそ、僕らは不自由に生きて、できればそれを楽しんで、風の歌を聴く。

  • 家で押入れ掃除してたら村上春樹処女作の「風の歌を聴け」を発見、早速読んでみました。

    再読になるのですが、本書を読んで学生時代と違う”面白さ”と”わくわく感”を感じ得れました!
    ”文字”と”言葉”によって『表現』を創り表す書物ならではの不思議な「想像」を体感でき、そしてそこから感じる「刺激」を受けることができました!

    いや~、読んでよかったです。
    物語の季節が「夏」ってゆうのもなんかタイムリーでした。
    「1973年のピンボール」も一緒に見つけたのでこの後読む予定です。

  • 真夜中に経営しているお店を閉め、家に帰ってきてから台所のテーブルに向かって書いた四百字詰めの原稿用紙が二百枚くらい積み重なって、読者に届き、著者と読者のコンセプチュアルな人間関係が築かれていく。著者がミニな状態で誰の力を借りることもなく書いた小説が、大きなもの、遠くにいるひとに届き、読者は風と感応する。そのとき、小説から音楽が聴こえてくる。こういう巡り逢いから不思議な可能性の中で生きている事実を思い知らされる。明日も不思議な可能性に高く飛ぶ風を蹴って、家族や友人のことを熱心に考えながら、わたしは時をゆく。

  • 意味を見出さない。見出せない。
    雰囲気が秀逸。
    ビール飲みたい。フライドポテトが食べたい。

  • 春樹作品に出てくるような女性と恋愛してみたい

  • 恥ずかしながらこの歳になって初めて村上作品に触れました。この作品に出てくる主人公を含めた登場人物たちの、変にカッコつけたような言い回しや考え方がやはり理解し難い部分もありますが、最後には癖になってしまいました。
    大抵物語を読み終えた後は、頭の中に取り残されている本の世界と、目から入ってくる現実世界とがないまぜになって浮遊感というか、余韻が残るものですが、この本を読み終えた後はその感覚がいつにも増して長く感じました。
    また近いうちにでも村上ワールドに浸りに行こうと思わせてくれます。
    けれど読み始めて早々にスマホでデレク・ハートフィールドについてググってしまったのは内緒です笑笑

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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