蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 564
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748919

作品紹介・あらすじ

汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう-中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を通じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた二人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂をうつべストセラー大作。

感想・レビュー・書評

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  • 叔父さんから祖母へ、そして祖母から譲ってもらった本。何度読んでも涙する。春児の可愛さ、文秀の賢さはどんな状況でも安定していて素晴らしい。頭上に昴の星はなかったが、春児は信じて予言を自分のものにする。黒丹が逝去するシーンでは一番泣いてしまう。個人的には王逸もお気に入りだ。現在は醜い老婆である白太太と接吻するシーンでの、男前っぷりに惚れる。中国の昔の話は大好きだ。言葉の美しさ、召し物の優雅さ、文章だけで食欲をそそる食べ物、貧富の差やその時代の雰囲気等が私のツボにはまる。この本は何度でも読める。

  • 中国って壮大。
    そんな国を何年にも渡って治めた悪評高い西太后。偉大なんじゃなくて?
    私が知ってる歴史なんて、都合良く隠されて塗り替えられてきたものかもしれない。
    創作だとしても、波乱の中を一心に生きる主人公たちの姿に何度も胸を打たれた。

  • 中国の歴史を学べればええかなー、と思って軽い気持ちで読み始めたんやけど、普通にストーリーとして面白い!!
    まあ、浅田次郎の代表作やし、当然と言えば当然なんやろけどwww

    科挙とか宦官とか、それがなんなのかってのは知ってたけど、そこに纏わる話って学校の授業では教えてくれへん。
    けど、例えば、科挙試験がどういう風に行われて、それを通った人がどうなっていくのか、それがわかった方が歴史の面白さに深みが増す。
    この作品には、そういった面白さもありました。

    自分が好みやすい傾向にある成り上がりストーリーの匂いがムンムンやし、これからどんどん読み進めていこうと思います。

  • やっぱり浅田次郎はストーリーテラーとして素晴らしい。読み終えてまずはそんな感想が浮かんだ。

    元々苦手な歴史もの、更にはもっと苦手な中国もの。なのにとても楽しめて、どんどん読み進められた。初めは、何が史実に基づいていて何が創作なのかが気になったが、途中からそんな事はどうでもよく、これは浅田次郎が語る西太后と、春児と、文秀の話として引き込まれた。浅田の人物描写が素晴らしい。そして、創作であっても有名な西太后に新たな人物像を与えていて、それがなかなか良い。

    それにしても、カスチョリーネと文秀の手紙は電車の中でありながら、涙が出てしまった。うまいなぁ、浅田。他にもジーンとするシーン多数あり。また、お陰で中国の科挙制度や近代化に向けての時代について知る事ができ、興味も湧いた。

  • 全4巻
    浅田次郎の代表作の一つということでずっと読んでみたかった本。

    時代は清朝末期。
    西太后を中心として清朝が崩壊していく様を描いていた。
    西太后といえば悪女のイメージが強く、中国を駄目にした原因といえる人と思っていたが、この本ではそうではなく、清の崩壊を卓越した政治の能力で清の崩壊を抑えていた人という書き方。

    主人公はチュンルという架空の宦官であるが、登場人物の多数が実在の人物であるため、チュンルも実在の人のような記がしてくる。

    簡単な内容として
    西洋の清朝に対する侵略が進む中、偉大な皇帝だった乾隆帝の後裔は暗愚で代々選ばれし皇帝が手にしていた龍玉もどこかに消えた。
    主人公は老婆から時の人になる旨予言を受けその通りになっていくが、時代は清の崩壊を止められない。

    中国の歴史は混迷の時代に突入していくという感じでした。

  • 【読了メモ】(140930 21:50) 浅田次郎『蒼穹の昴』(1)/講談社文庫/2004 Oct 15th/これは…!どうして今まで巡り合わなかったんだろう、手に取らなかったのは何故だと、過去を悔やむほどに惹き込まれる。

  • 中国で1300年間続いた科挙に挑む青年と、その青年とは幼馴染ながら貧しい家に住む少年とが高名な占い師から輝かしい将来を予言され、清代末期の乱世に翻弄されていく物語。
    科挙がとんでもなく難しい試験だとは知っていたけれど、そのシステムの詳細を本作で知って唖然とした。
    作中にも試験の重圧で正気を失ってしまう人が出て来るけれど、それも当然のように思う。そのくらい破格に過酷な試練。
    ストーリーはまだまだ序章。中国が舞台で、人物や事物の名称が難しいから手を出しかねていたけれど、思い切って読み始めると面白かった。

  • 「蒼穹の昴/浅田次郎①〜④」読了(^ω^)初っ端から人物名が字名や役職やらごっちゃになって進行し振り落とされそうになる、大日本プロレスの画鋲10万個デスマッチや剃刀ボードデスマッチを見たときのような読んだ瞬間痛みを想像し「アタタタタ(´Д` )」なファントムペインを感じるシーンに心が折れそうになったが「西太后」の姐御肌や「春児」の健気さ「文秀」の…んー…んー…置いといて。1番鷲摑みにされたのは「黒牡丹」カッケーよ!史実と架空の人物が絡み合う浅田節!清朝末期だとぼんやりとアヘン戦争〜日清戦争〜満州国ぐらいだったからさ。そりゃ4000年の歴史が崩れるにはそれなりの理由があって、西太后が最後を見届けるのにも理由があった。
    長い物語だったが、あっけなさもある。中国はそれからも激動だったはず…で、後追いの素晴らしさはこの後さらに「珍妃の井戸」「中原の虹」「マンチュリアンリポート」と文庫で読める事。
    彼らのその後が描かれるのか?

  • 1〜4巻読了。おもしろい。読んでよかった

  • 1886年の清王朝(今の中国)は欧州列強に食い物にされて滅亡寸前。
    田舎に暮らし、糞拾いで生計を立てる極貧の少年チユンルは、怖いほどよく当たる占い師に「お前はいずれ都に上り、帝の側に仕え中華の財宝全てを手に入れるだろう」と予言されてすっかりその気になる。
    しかし利発だが金もなく、コネもないチユンルには宦官(かんがん:去勢して後宮に仕える官僚)になるしか道は無かった。
    現実を見てウンコを拾うか、チンコを捨てて夢を見るか…
    究極の選択を迫られる!

    そんな話。
    僕の書いたあらすじほど、ほのぼのしてない切実で真剣な話です。

    最初は読めない漢字が多くてルビを確認するために戻ったりして読み進まなかったけど、慣れてくると読み進めるのが止まらなかった!

    職場の人が生涯で一番面白かったと言った本。
    なかなかやるじゃあないか!

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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