蒼穹の昴(2) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748926

作品紹介・あらすじ

官吏となり政治の中枢へと進んだ文秀。一方の春児は、宦官として後宮へ仕官する機会を待ちながら、鍛錬の日々を過ごしていた。この時、大清国に君臨していた西太后は、観劇と飽食とに明けくれながらも、人知れず国の行く末を憂えていた。権力を巡る人々の思いは、やがて紫禁城内に守旧派と改革派の対立を呼ぶ。

感想・レビュー・書評

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  • やっぱ名前難しい!!登場人物多すぎて、えっとこの人誰でしたっけって何回もなった。一気に読まないと内容忘れちゃうと思うので、次も読んでみます。

    春児が成長して最強の人になってるのわくわくする。素晴らしい師匠達に鍛えられて、なんでも出来る様になってるの楽しい!これからがさらに楽しみだ。

    でも春児と文秀の絡みがあんまり出てこなくなって寂しい。あの二人の会話が好きだったのに…

  • 〝「人が、星を動かす・・・そんなことって、あるのか」 「わしは信じたいのじゃよ。この世には、日月星辰を動かすことのできる人間のいることを。自らの運命を自らの手で拓き、あらゆる艱難に打ち勝ち、風雪によく耐え、天意なくして幸福を掴み取る者のいることをな」〟・・・清王朝の政治、官、軍の腐敗、経済の破綻、四億国民の疲弊、列強の脅威、紫禁城内の守旧派と改革派との熾烈な対立・・・官吏となった<文秀>、宦官となって後宮に仕える<春児>の波乱万丈の日々。

  • 時代に乗り遅れた清王朝末期、国も人も生き延びる為に必死にもがきあがく。
    登場人物達にまたも胸が熱くなる二巻だった。
    三巻へ!

  • 官吏となった文秀と、春雲の再開シーンは良いな。
    西太后たちの前で、黒牡丹から教わった技を披露したり、周さんから教わった料理の腕を披露したりして、皆を感心させるところは爽快な気分になった。
    ただ、実は昴の宿命がない春雲らしい。
    それでも、強い意志をもってる春雲の姿に心打たれる。
    今後の権力対立がどう発展していくのか、その中で文秀と春雲が、どう生きていくのか楽しみ。

  • ほぼ科挙試験の趨勢に紙面の大半を費やした1巻とは打って代わり、随分と物語が動いたものだなぁ。。。

    西太后の苦悩と乙女心と親心と国を憂える心と、それらに相反する専横に複雑な気分を味わい、

    光緒帝の人柄に心温められ、

    春児のスピード出世と寺の仲間の遺したモノに胸がすく思いを味わい、

    権勢争いに明け暮れる完了たちの暗愚に心塞がれ、

    時の流れの残酷さと歴史が示す暗い未来に想いを馳せる・・・


    そんな読書時間を過ごした一冊。
    「蒼穹の昴」、面白し♪

    ★4つ、9ポイント半。
    2020.02.04.新。

    ※作品世界ではとっくのとうに亡くなっているはずのヴェネチア人画家が、この先の物語にどう絡んでくるのか…?

  • 占い師の告白に「何だって~!!??」
    そういう事もあるのか。。

    主人公がいよいよ後宮入りして、でも
    歴史上は中国は動乱の時代、滅亡なわけで。。

    読み進めるのが怖くもある。。

  • 紫禁城内部の話が主になってくるから玲玲と文秀の会話、玲玲の文秀への思いが人間臭くて読むとほっと安心させられる。

  • まあ、予想通りっちゃ予想通りの成り上がりストーリー(笑)
    けど、政権交代の政治的駆け引きが入ってきて、単純にストーリーとしての面白さが増してきた。

    李鴻章と王逸とのやりとりの中で垣間見えた、李鴻章の国を想う強さと、曲がることのない儒学でできた信念の強さには脱帽やった。
    李鴻章がホンマにあんな人なんかどうかはわからんけど、今後いいイメージを持つようになったのは確かよねw

    春児が何もかもうまくいきすぎてる感が否めないけど、これから紆余曲折あることを期待して、読み続けます。

  • 同郷で仲の良かった春児と文秀は、それぞれ宦官と官吏という対極の立場に身を置き、更に后派と帝派という2大派閥に分かれてしまいます・・・

    2巻では登場人物が更に増え、誰が実在の人物で誰が架空なのかよくわからないので整理したくなり、ちょっと調べてみたら、楊先生が架空の人物だと知ってびっくり!!しかも思いがけず行く末も知ってしまいショックを受けています・・・あぁ、調べなきゃよかった・・・

  • 物語の舞台は王宮に移り、主人公の二人は違う立場でそれぞれ権力の中枢に近づいていく。
    西太后の描かれかたが新鮮。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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