蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 295
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748940

感想・レビュー・書評

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  • 旅先の珠海で一気に読み終えてしまった。
    久しぶりに一気読みしたなぁ。
    話の細部については多分に装飾を加えているとは思うのだが、
    流れ的にはもちろん事実である。
    まさに小説的。
    事実は小説より奇なりという言葉が浮かんだ。
    さて、このシリーズはまだまだ続くらしい。
    満州国崩壊までやってくれるのを期待する。

  • 激動の巻ではあったけど、3巻ほど感動しなかった。譚嗣同と王逸のエピソードはよかった。
    西太后も光緒帝も春児も、なんとなく悲しいまま終わってしまった。大筋は史実なのだから仕方ないのかな。
    何にしても、文秀、暴力はいかんよ。。暴力をふるう男とじっと耐える女の描写は、プリズンホテルの時もそうだったけど一気に引いてしまう。
    あとやっぱ台詞がな。。口調が大げさな感じであまり好みでない。。

    だけど総じて勉強になったし中国の歴史に興味もわいたので、シリーズの続きも読んでみたい。

  • なんとか読み終わった
    もうちょっと中国や日本の歴史に詳しければ、もっと面白く読めたと思う
    …というか、こういう歴史系の小説はオレには難しい、とはいえ面白い本でした。日本との歴史が交錯しているところが、物語を盛り上げてくれる

  •  3巻後半から4巻にかけていきなり失速した感あり。4巻などは流し読みである。1巻は中国で1300年も続いた科挙制度と、清朝末期の宦官に焦点を当て圧巻の内容である。ちなみにこの圧巻という言葉も科挙用語なのだとか。

     同じ郷里を持つ文秀と春児は、紫禁城で権勢を持つ役人と西太后に影響を与える宦官になることで、二人の夢は果たされるはずであった。4巻では激動の時代を生き抜く二人の様子が描かれる。ただ、感動は薄い。伝わる箇所といえば、やはり春児が辛い過去をを思いだす場面だろう。

  • 新しい事=変わる、というより壊される、と感じてしまった。

    歴史に名を残した人よりも、周囲や女性達はどんな気持ちだったのだろう、と。

    架空の人物が中心であり歴史小説とは呼べないのかもしれないが
    そういう時代もあったのだと知る事は出来たかもしれない。

    アメリカは結構州の名前知っているが中国は片手くらいしか省が浮かばない。
    けれど、あれだけの国土と歴史、興味深い事はたくさんあるのだろうな。。。
    歴史に詳しくなったら実際の場所を訪れたりしてみたい。。

  • シリーズ4巻を通じて、敬称の使い方が難解だった。文秀と春児を通じて、帝派と太后派の対立を描くが、最終的に西太后の復権。それによって、文秀が日本に亡命で終焉。2人の主人公の行く末は不明。少年=毛沢東も登場。
    確かに、李鴻章と西太后のイメージは、読前より変わったとはいえ、やはり西太后の人間性や真意は、理解に苦しむという印象。
    「施しを与えるのではなく、寄り添って生きていく」とは、ストーリーを通してキーになる言葉だとは思うが、4巻まで引っ張ってきて、これかあ・・・という印象。

  • 人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか―紫禁城に渦巻く権力への野望、憂国の熱き想いはついに臨界点を超えた。天下を覆さんとする策謀が、春児を、文秀を、そして中華四億の命すべてを翻弄する。この道の行方を知るものは、天命のみしるし“龍玉”のみ。

  • シリーズ4冊目も読了。
    滅亡を迎える清国にまつわる話。
    為政者として、仕える宦官として、官僚として、列強諸国の記者として、彼らを支える家族として。
    様々な立場から見た国のあり方について考えさせられた。

    正解は分からないけど、最低限やっちゃいけない事は分かった。

    権力者が私欲のために組織の権力を使い始めたら滅亡の始まり。って事

    謙虚にいきましょう。

  • 最終巻、話がしりきれとんぼで終わってしまって、読後に消化不良感が残る。龍玉を巡る伏線がいくつも張られていたのに、王逸の龍玉を守る使命もうやむやのまま。状元として活躍に期待がかかっていた文秀も、むしろ他の革命勢力に引きずられてしまっていて、最後まで描かれ方が今一。王逸が最後、毛沢東の家庭教師に収まるというのも無理筋じゃないかなぁ? 最後も、日本に向かう船上での文秀の独白的な手紙で、変法活動を強引に総括して終わっちゃった。
    と言うわけで、最終巻にはかなり不満が残る。「珍妃の井戸」や「中原の虹」をへと読み進めば解消されるのだろうか。

  •  中華民国、中華人民共和国へと変わりつつある時代の歴史的人物と絡ませ、春児と文秀を描いている。時代の先行きを予感させるかのように、毛沢東の幼少期も描くほど欲張りと、巧みさがある。
     一つの時代の終わりと、新しい時代への予感は小説としての醍醐味があった。

著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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