アジアロード (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748971

感想・レビュー・書評

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  • 旅で出会った人々の写真がところどころにレイアウトされている。
    そして、それらの人とのやりとりを中心にストーリーが展開する。

    インドの修行僧サドゥーに聞いた。
    「あなたは幸せですか。」
    家もお金も地位も捨てた、やせ細ったサドゥーは、揺ぎ無い自信とともに、
    「幸せだ」
    と答えたそうだ。

    面白エピソードを並べる旅行記が多い中で、本書は異色をはなつ。
    内面に目を向けながら、自分自身に語りかけるような内省的な文章がどこか心にしみる。

  • 2004-05-00

  • 小林紀晴は写真家。このASIA ROADは写真集ではなく紀行文ではあるが、小林紀晴の写真が沢山掲載されている。
    僕自身は写真の良し悪しを論じられるような知識はないけれども、この本の中で、小林紀晴が書く文章よりは、小林紀晴の写真の方がずっと好きだ。

    小林紀晴の同じような体裁の本(写真付紀行文)としては、ずいぶん以前に、ASIAN JAPANESEという本を読んだことがある。
    アジアを旅する、あるいは、暮らす若い日本人を写真と文章で紹介する、これも一種の紀行文だったけれども、その本は写真も好きだったし、文章も好きだった。

    ASIAN JAPANESEを読んだのは10年以上前のことだと思う。
    それ以降、僕は旅ではなく仕事で、ではあるけれども、アジアの国々に出かけることが多くなり、実際に3年半ほど前からはバンコクに住むようになった。だから、ASIAN JAPANESEを読んだ後10年間で変わったのは、小林紀晴ではなく、僕の方だろうと思う。
    日本以外のアジアに住んでいる訳であり、それが日常になってしまっているので、アジアの人たちの暮らしに焦点をあてた紀行文にときめかなくなった、ということなのだろうと思う。

  • 色褪せないアジアの記憶

    ASIANJAPANESEというベストセラー本。学生時代に読みあさった記憶がよみがえる。

    本書はアジアの人たちが被写体となっている。写真と文章。
    その両者がかみ合ってアジアの人を感じさせる一冊だ。

    1997年の単行本を文庫化したものであるものの、
    今読んでも内容が色褪せていない。
    それはなぜだろうか・・・。
    人というものは、町が発展しようが大きく変わらないからか。
    それとも、当時の筆者の年齢が、いまの僕の年齢だからだろうか。

    アジアに旅をして、アジアに生きる人々に会いたくなるような一冊だ。

  • 現地の人たちの姿が記されてる。
    自分までそこの国にいるような感覚に陥った。

  • 思い出すのは楽しかったタイの旅。

  • アジアの"この瞬間"を切り取ったエッセイ集。
    飾らない、真実のアジアが写真と共に綴られています。

    頑張らなくてはいけないとき、力が欲しいときに読んでみてください。
    作中に登場する様々な人生を歩む人々が、一生懸命に今を生き、笑顔を見せている。そんな姿にきっと、励まされるはずです。

  • 写真文章が適度なバランスで書かれている。アジアの今を感じる旅っていう売り文句にはうなずける。

  • アジアの国々をめぐり、出会った人々のことを淡々と描いた作品。フルカラーで深い色合いの写真がとても綺麗です。アジアの国々から見た日本がどんな存在か、すこし垣間見ることができます。

  • アジアンジャパニーズは旅中に会った日本人が題材で、これはその国に暮らす人が題材。
    写真が本当に素晴らしく見入ってしまう。

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著者プロフィール

小林紀晴(こばやし・きせい)
1968年長野県生まれ。写真家・作家。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業後、新聞社カメラマンを経て1991年に独立。1995年、アジアを旅する日本人の若者たちの姿を写真と文章で描いた『ASIAN JAPANESE』でデビュー。1997年『DAYS ASIA』で日本写真協会新人賞。2013年、写真展「遠くから来た舟」で林忠彦賞受賞。著書は『愛のかたち』(河出文庫)、『見知らぬ記憶』(平凡社)など多数。最新写真集に『孵化する夜の鳴き声』(赤々舎)がある。

「2019年 『まばゆい残像 そこに金子光晴がいた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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