ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749046

感想・レビュー・書評

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  • まさにダンス・ダンス・ダンス。
    踊り続けるのを楽しく観ている
    そんな展開で、
    ただ上巻だけでは、楽しいけど
    これからの展開はどうなるの、
    どういう方向に踊っていくのかは
    まだ見えない。

  • 羊の影を感じつつ、すべての鍵はキキにあると行動に移す僕。
    思いもよらない事件に巻き込まれるが先を見据えた言動など主体性なく流されて今があるようで、その実は芯がしっかりある。

    思考の展開と日々の空気感、時間との関わり方など表現がクセになる。
    正直、村上ワールドにハマった。

  • 久々に村上春樹読むといいな〜。このシリーズ風の歌を聴けしか読んだことないし、なんなら話も忘れてるけど良かった。ちゃんとシリーズ全部よも。警察とのところがとくに好きかな。くだらなくて面白い

  • はじめは、主人公が繊細ぶっててムカつく読むのやめよ、って思ってたけど、後々にそれって自分にもそのまま言えるよなって気付いてスーパーで鶏ひき肉片手に泣いた
    あとこの本に関係しないけど最近は村上春樹嫌いな人の知恵袋見るのが好きで、その主張の筋が通ってれば通ってるほど興味深い
    村上春樹はいつも私に特別な読書体験を与えてくれる、、、下巻も楽しみです

  • 北海道で読み始め東京に帰ってきた。まさに作中と同じ。

  • 2022. 16

    感想は下に書く

    メモのみ

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    P25 「私がいちばん好きなことって何だと思う?」「正直言って見当がつかない」「私が一番好きな事、何かというとね」と彼女は僕の目を見ながら言う。「冬の寒い朝に嫌だな、起きたくないなと思いつつ、コーヒーの香りと、ハムエッグの焼けるじゅうじゅういう匂いと、トースターの切れるパチンという音に我慢しきれずに、思い切ってさっとベッドを抜け出すことなの」「よろしい。やってみよう」
    P40 レイ・チャールズの「ボーン・トゥ・ルーズ」だった。それは哀しい曲だった。「僕は生まれてからずっと失い続けてきたよ」とレイ・チャールズが歌っていた。「そして僕は今君を失おうとしている」。その唄を聴いていて、僕は本当に哀しくなった。涙が出そうなほどだった。ときどきそういうことがある。何かがちょっとした加減で、僕の心の一番柔らかな部分に触れるのだ。

  •  捨て去ろうとした僕自身の影と僕のもとに残していった彼ら自身の影とで生じる混乱。僕が含まれる場所、結び目を求めて再度ドルフィンホテルに向かう。
     前半を読んで今回の僕は自身の傷を意識して回復しようとしているのかなという印象を受けた。自発的に札幌のドルフィンホテルに向かうし(作中では偶然羊男と再会する)、キキと一緒に映画に出演していた五反田君には芸能プロダクションに電話して会うことになるし(五反田君の傷の質は僕とは違うようなきはする)。そんな感じで満たされない空白を埋めるような話がもう少し続くのかなと読み進めると殺人事件の参考人として僕が取り調べを受けるという急展開になった。
     上巻の中盤から巻き込まれるかたちで関わることになった13才の勘の鋭い少女とエキセントリックな母親が下巻ではどう活躍するのか注目しながら読もうと思う(自己を立て直すとか文化的雪かきとかはあまり関係なくなりそうではあるし)。
     

  • ダンスのステップを踏まなくちゃいけない。誰よりも上手に。踏み続けなきゃいけない。

  • 前作、羊を巡る冒険は未読だが、どちらを先に読んでも楽しめると思う。
    作者の描く主人公はどの作品でもやや達観しているというか、冷静というか、受け身というか。それでも取り巻く人達がアプローチしてくるので物語は展開する。
    物語の根幹についてはかなり抽象的で掴みどころがなく、一方で主人公の行動はかなり細かく描写されていて、こちらが本筋というか、楽しめる部分なのではと思うほど。ただ後半の殺人事件は後半での具体的な展開につながりますね。食べるものにとても拘り、また、数々の音楽とアーティストが登場する。主人公により痛烈に批判される音楽もあってヒヤヒヤするけど、これは作者の感想でもあるかも。
    読んでいてとても音楽が恋しくなり、ジャックリューシェのプレイバッハを聴きながらよみました。

  • これまでの村上春樹作品の中で1番、しっくり読めている。3部作の続編でテーマが掴めてきてるから?

  • 恋人に借りた。いるかホテルが本当に夢を見ているみたいな描写で単純にすごい、と思った。

  • 五反田くんに高良健吾を思い浮かべながら読んでいる

  • 「でも踊るしかないんだよ」
    「それもとびっきり上手く踊るんだ。みんなが感心するくらいに。そうすればおいらもあんたのことを、手伝ってあげられるかもしれない。だから踊るんだよ。音楽の続く限り」 オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。

    「本当にいいものはとても少ない。何でもそうだよ。本でも、映画でも、コンサートでも、本当にいいものは少ない。ロック・ミュージックだってそうだ。いいものは一時間ラジオを聴いて一曲くらいしかない。あとは大量生産の屑みたいなもんだ。でも昔はそんなこと真剣に考えなかった。何を聞いてもけっこう楽しかった。若かったし、時間は幾らでもあったし、それに恋をしていた。つまらないものにも、些細なことにも心の震えのようなものを託することができた。僕の言ってることわかるかな?

  • 1年ぶり2回目
    なんでも経費でおちる

  • なんてことない普通の男が、目に見えない力に動かされてくようなお話。
    主人公が淡々と毎日をこなす描写を読んでいるのが気持ち良いです。

  • 最初の方は主人公が哲学を語るような感じでやや退屈な出だしで、1章1日位のペースだったが、札幌のホテルに行ってからは物語が急展開となり、残りはほぼ2日で読み終えた。ミステリータッチの展開、すべてが繋がっている面白さで一気にのめり込んでしまった。

  • 感想は下巻にて

  • 雪かき、という表現がすごくすきで(ユキのお父さんも言っていたが)影響され日常でも多用した(…)。メイがすきだな、どことなく騎士団長の人妻を連想させられた。羊をめぐる冒険を読んだあとすぐ読み始めたので、すんなり入っていけました。のめり込んでどっぷり読むというよりは、まさにダンスのステップを踏むようにさらさらと流れるように読んでいける本だったと思います。文体のリズムがそんな感じ。

  • 不思議な体験や事件などはあるが、特にこういう話とくくれるものでない男の淡々とした日常である。しかし村上さんの文体というか世界観というか、、そういうものに惹き付けられ、するすると読める。面白い。
    ところで羊男は何者なのか?

    主人公「僕」のユーモアが最高

  • 村上春樹なんて嫌い。
    って思ってたけど、ちょっと好きかも。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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