1973年のピンボール (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 10096
レビュー : 720
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749114

感想・レビュー・書評

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  • これは村上春樹の処女作である、「風の歌を聴け」の第3部作の2部作である。物静かなバーテンダーのジェイと、少し捻くれている鼠と、いつのまにか居座った双子の世話係をする僕の話だ。これは、そうしてピンボールの話でもある。個人的に段々と村上春樹節が良い意味でも悪い意味でも書かれた印象がある。台詞と台詞のウィットに富んだ会話や多彩な自然描写。自然描写については読んでいて胃もたれを起こしそうな感覚ではあったが、第1部、第2部と読んで村上春樹の変化の兆しが伺える。そういう意味ではハルキストの方々にとっては重宝する作品かもしれない。面白いか面白くないかは別の話だ。私はそう捉える。

  • 雰囲気はあるが、意味は無い小説。
    読み切るのに途方もなく、日にちを費やした。
    誰かに勧めるかと言えば、勧めないだろう。
    鼠のストーリーラインは必要だったのか、とも思う。

  • 僕は直子の死から、鼠は孤独から出口を求める。
    僕のストーリーでは、配線盤やピンボールなどメタフォリカルに僕の内面と出来事が結び付けられており読者に解釈が委ねられている。
    鼠はある種、ニヒリズム的思想で崩壊の過程にあるあらゆる進歩や変化に意味を見出せず孤独を感じていたが、新しい街に踏み出す決断をする。
    2人の話がどのようにリンクしているのか、理解しきれなかったので、前作も含めていつか再読したい。

  • 前作「風の歌を聴け」からしばらく月日が流れての”僕”と”鼠”を描いた物語。

    本作では「双子の姉妹と同棲し物事がまあまあうまく進んでいそうな僕」、「孤独を恐れ苦しむ鼠」、「3フリッパーピンボール」等、前作より少し具体的に描写された物事が存在し、その物事が物語となって展開されていく。

    自分の中で思い浮かべる”僕”と”鼠”の時間空間は(前作も同じくですが)かっこよく、ほろ苦く、奇妙ながら幻想的な、なんとも言葉で表せない感じで、それが自分は不思議に結構好きだったりもする。

    ところで、村上春樹の賛否両論要素に「主人公がやたら女にモテる」ってゆうのがあるけど、自分はそこが村上春樹作品の好きなところの一要素だったりと思ったり。冴えないようにみえるけど、なんだかカッコいい感じがするというか。。。

  • 当時は新鮮であったろうか。

  • 分からん

  • 1973年のピンボール (講談社文庫)

  • 2017/05/11

  • 再読 19931102 19960301 20000522

  • 『風の~』を読み返したついでにこちらも。村上作品の中で一番オタク色が強い。対岸の明かりを鼠が眺めるとこなんか凄く『グレートギャツビー』っぽい。そしてやっぱり「僕」にこう問いかけたくなる。20歳の事務の女の子が尋ねたみたいにね。「本当に寂しくないの?」。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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