羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 16678
感想 : 900
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749121

感想・レビュー・書評

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  • 読むうちに面白くなってきた!
    村上春樹の他の小説にも繋がってるんだ。

  • 妻に出ていかれても感情の動かない主人公。普段は耳を見せない耳モデルの彼女。比較的普通っぽくて感情がある相棒。そして先生(と黒服)、鼠と羊。下でどう物語が動くか楽しみです。

  • 下巻含めて難しい。もっと深く読み込みたい。

  • やれやれ

  • 自分の性癖を晒すようで、恥ずかしいし、不快になられる方もおられるかもしれませんが、僕は女性の「耳」にとても惹かれてしまいます。

    なので、この小説のヒロインにあたるちょっと不思議な力を持つ耳専門のモデルのガールフレンドが、その場の空気を一瞬にして変えてしまう程の力を持つ「解放した」状態の耳を見てみたいものです。

    村上春樹初の長編ということですが、この作品は彼がまだ煙草を吸っていた時代の文章なので、フルマラソンを走るような体力で書かれていく後の小説よりも、喫煙者の自分にはとても心地いいリズムで、文章が響いてきます。

    むしろ、十代にこの小説を読んだせいで、僕は耳フェチになってしまったのかもしれません。

    それ位の力を持つ程の文章力ということですかね。

  • 風の歌を聴け、1973年のピンボールと読み進めてきて
    語れないことを語ろうとしてみたり
    出口を見つけるまでただなんとなく生きていたり
    そういう、言ってしまえば惰性的な生活が描かれていたのだが、この作品はちょっと違う。

    息をのむほど素敵な耳というのはどういうのだろう。
    そんな耳を持つ彼女は、今まで読んだ作品にでてきた女性とちょっと違って、不思議な魅力の上に希望に似た何かがあって、あたしは上向きなそれがとても好きだなあと思う。

    下巻に期待。
    羊を探しに行こう。

  • 『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』と来て、この作品は「青春3部作」と言われているらしい。青春3部作?それはさておき、確かに、若い「僕」がだんだんと年を経て、変容しているような気がする。それぞれはシリーズではなく、個々の小説として読むべきだと思うが、関連性を考えて読むと深みが増すのかも、と思う。
    「僕」は妻と別れ完璧な耳を持つガールフレンドを手に入れる。その頃、友人の鼠から送られてきた写真が元で、右翼の大物という「先生」にまつわる羊探しに巻き込まれる。
    やはり際立つのは「僕」の寂しさ。羊男に「あんたは自分のことしか考えていない」と言われる「僕」。本人が淋しいと口に出すわけではないけれど、自己完結した世界に1人で立っているような「僕」が悲しい。

  • 良い。村上春樹にしては精神世界をやらないでしっかり物語を進行させている。最後の「ねえ時間は膨張するの?」からのくだりは尚いい。人生と世界の奇妙さで少しゾクゾクしながら続きを走らせる書き方。良い。

  • 1973年のピンボールより先に読んじゃった、、泣

  • 2023.11.#16

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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