羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749121

感想・レビュー・書評

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  • 鼠三部作3作目の上巻。
    僕が事件に巻き込まれる。
    不思議な話。
    リアルの中にアンリアルが混ざっている感じ。
    こういう展開好きです。
    とうとう北海道へ。
    運転手好きです。

  • 鼠三部作の三作目。

    何冊か別の本を間に挟んでしまったのもあり、読了までにものすごく時間がかかってしまったが、後半から一気に動き出してスピードアップしてやっと読み終えた。

    いつもながら村上春樹ワールドにいる時間は幸せだ。好きだ。(とか言って読み終わるの遅かったくせに。)

    不思議な羊。いよいよ冒険が始まる予感。
    この後どうなるんだろう?
    下巻が楽しみ♪

  • この本を読んだのは人生で2度目です。
    1度目は高校生の時。面白くて著者の本をよく読むキッカケになった本です。
    サスペンスと文学的表現、大衆小説的読みやすさのどれも持っている小説だと思います。

    村上春樹に興味ある人にはオススメの小説です!

  • 鼠三部作の完結編。
    羊をめぐる冒険を読むにあたって「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」を読んだ。この作品から村上春樹っぽさが一気に出たような感じがする。
    すごく面白かった。早く下巻を読みたい。

  • 妻が去っていった僕。
    写真の中の一頭の羊、そして街を出ていった親友を追って札幌から北の奥地に辿り着く。

    猫に関する描写が僕という人物を象徴的に描く。
    個人的にメンタルを削られずに読了できる本作はエンディングが理由かな。
    ファンだが読むには勇気が

  • この本の中にはずっと暗い陰鬱な、それでいてすっきりとした不思議な感じが漂っている。喪失感が離れず、でも心地よい雰囲気が伝わってくる。

  • この本を読んでわたしは村上春樹の長編小説世界はちっとも面白くないと思ってしまったのですが、中学生のわたし、なにをよんでいたの?って疑問になるくらい面白かった。風の歌〜ピンボール〜羊と改めて読んでみて、段々としかし着実に物語の土台ができてきて、どんどんきちんとしたものになっていくかんじ。代替可能性への絶望がほんとうにほんとうに涙が出るくらいにつらい。村上春樹の比喩表現の突拍子もなさがわたしはとてもすきだ。村上春樹の書く女のひともすきだし、そんな女のひとと一緒にいる男のひともすきだ。2人の閉鎖的な会話もすきだし、世界を正確な言葉で概観していくその姿勢もすきだ。なんかもう全部がほんとうに大切で困る。

  • 再読。感想は下巻で。

  • 「全体としてはお話にならないくらい馬鹿げているくせに、細かいところが実にくっきりとしていて、おまけにちゃんとかみあってるんだ。」


    村上春樹の作品の世界観に毎回
    のめり込まれてしまう。

  • 青春三部作の完結編。
    だけど前作とちがって、謎解きのようなスリルも味わえて楽しい。
    下巻が楽しみ。

  • ジグソーパズルが少しずつうまってきた。
    ミステリアスな展開の中、耳専門の風変わりなモデルの存在が面白い。
    羊の役割を知りたくなる。
    先が楽しみ。

  • 何事も一般論でかわす「僕」は深い人間なのか、浅い人間なのか。悩ましい。夜のバーであったら魅力的なのに、昼間に会話したらとてつもなく退屈で何もない男、そんなふうに見られそうだ。

  • 村上春樹が不思議とサクサク読めるようになってる。この文体に慣れたんかな。

  • 下巻まで読んだがめちゃくちゃ面白かった。
    青春三部作ということで前作の二つももちろん読んだが、今作は断トツで面白かった。正直、前作の二つは何が言いたいのかつかみ取りづらかったし、読んでいて退屈な瞬間もあったが、今作は全く退屈する場面がなく、登場人物のキャラの魅力や、「羊」という存在を軸に展開されていくユーモアな冒険話はとても引き込まれた。
    前作を読んで「ネズミ」のその後について気になってはいたが、一応ネズミの行く末の決着はついたのか。まだ実感はないが、何とも言い難い気持ちだ。
    村上春樹の作品は今作で5作品は超えていると思うが、人物の特徴や、独特のテンポ、そしてユーモアの共通点がある程度つかめてきて、自分の琴線によく触れるということを再確認できた作品だった。他にもまだ読んでいない名作はたくさんあるので、どんどん読破していこうと思う。
    ダンスダンスダンスに続くということだが、楽しみだ。

  • 突然得体の知れない大きなものに巻き込まれる所とか世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの原点的な要素を感じた

  • 流されるようで主体性を持って飄々と生きている主人公が羨ましく思う。

    妻との別れ、耳が美しい女性との出会い、羊にまつわるミッション。とりとめもないようで引き込まれていく感じが心地よい。

    下巻の展開が楽しみ。

  • ・無口な男の子が、本がボロボロになるまで何回も繰り返して読んでいた『風の歌を聴け』。副店長をしていた私は、バイトの男の子とコミュニケーションを取りたいと思い、初めての分野に手を出すも失敗。最後まで読めなかった...。

    ・4,5年経った今、『羊をめぐる冒険』と『百年の孤独』を勧められて再挑戦!

    ・思いの外楽しく読めたような気がしました。たまに、昔の古い洋画を観てる気分になるけど...。地名が出てくる度、あ!日本人なんだ!って、脳が驚く。

    ・なんせ男の子は、若い頃からお酒と煙草を呑み、行きつけのバーがあって、車を持っていて、親友と呼べそうなのは1人いて、たくさんの女の子と寝たって言いたい生き物なんだと思いました。

    ・何故羊なのか気になる。

  • 羊三部作と言われているけれど、もしかしたら1973年のピンボールを抜かしているかもしれない。まぁいいや。今回これ読んだら遡ってまた読めると思うから。

    このところ、周りでなんとなく村上春樹祭り。
    それに合わせてと言うわけではないけれど、女のいない男たちに続いて読み始めた。
    昔ほど気負わなくなり、それでもちゃんとついていけている。下もすぐ読めそうだ。

  • 何年も前によんでて、今回北九州のサタデー読書会の課題本に選ばれていたことをきっかけとして再読。できることなら参加したい。

    村上作品のなかで一番すきだとおもいつつ。大事なことは全部忘れていた。
    新聞で突然彼女の死を知った友人が電話で僕にそれを教えてくれた。
    平凡な記事だ。大学を出たばかりの駆けだしの記者が練習のために書かされたような文章だった。だれとでも寝る彼女。
    丁寧にさりげなく書かれた文章とタイトル。
    やっぱりわたしは春樹さんの文章がすき。

    鼠からの意味深な手紙。あとで読み返すと十二滝町からだされていることがわかるんだけど。

    また読むときも新鮮に読めると思う。

  • ある日僕が手がけた広告が差し止めされ、その被害を帳消しにする代わりに、その広告に使われた写真に写っているある羊を探すよう脅迫され、しぶしぶながらも出かける話。

    もっと漠然と訳の分からない理由で無理矢理羊探しに行かされてたような気がしてたし、もっと早い段階で羊男がチラチラと出てきてた気がしていたが上巻には出てこなかった。。

    なかなか物語に集中出来なくて時間がかかってしまったけれど、鼠からの手紙辺りから一気に読めました。

    なんとなくイメージ出来る比喩と、全然分かんない比喩とがあるけれど、やはり独特の文章で面白いです。
    僕の投げやり感がよく分かる、比喩が多い割にはさっぱりした文章という印象でした。

    続けて下巻に進みます。

  • 80年代、大ベストセラーとなった『ノルウェイの森』が合わなかった僕に後輩が推薦してくれた作品であり、その後、村上春樹作品を僕が読み継ぐきっかけとなった作品。

  • 現実的に凡庸で考え過ぎる人は、苦しみが多い。ゆえに、よほど強くないと、落ちて(堕ちて)いく可能性も高い。
    下手な「考え好き」は身を滅ぼす?

    ところで、相変わらず主人公は、非現実的に凡庸で、現実的に頭が切れる人でした。

  •  初期三部作の最終作品。主人公は妻と別れて一人の女性に出会う。その女性と接するうちに、「羊」について話題となり、これが本作において重要な要素となる。本作の途中で、主人公と相棒が経営する広告代理店に、一人の男が現れる。そこで、ある一匹の羊を探すように、と脅される。その為、主人公は会社を辞めて、男に言われたとおり、北海道へ向かい、羊を探す冒険が始まった。

  • ユニークなキャラの声や耳の形を想いながら読むのは楽しい

  • 前作に比べてスートリー性を帯びてきて読みやすくなった。下巻も楽しみ

  • 前2作から続く、整頓された退屈の物語、と思ったが、この本は趣が違った。なにしろ「冒険」だ、退屈とは究極に相反する。半ばあたりから急に物語が動き始めた。
    20年以上前に一度読んだきりだったのでほとんど覚えていない。こんなに面白かったのかと驚いた。ストーリーが記憶に刻まれると途端に昔からの記憶と勘違いし懐かしさを覚えると言う、なんとも奇妙な感覚になった。
    時代を感じる部分もあるにはあったが(携帯電話もないしパソコンもない、JRは国鉄だったし音楽はカセットテープだ)、今読んでも全く遜色のないステキな話だ。今の村上春樹が書いたもと言われてもおかしくないだろう。いやむしろ面白みは強いかもしれない。
    「やれやれ」が3回出てきた。物語の中で登場人物が3回も(3人も)ため息をつくというのは多い方だろうか、少ない方だろうか。村上春樹と言えば、と言われるくらいだからやはり多いのだろう。
    上巻ではまだ冒険は始まっていない。下巻が楽しみだ。
    ところで、なぜガールフレンドは「羊」のことを知っていたのだろうか。

  • 〇もう誰も僕に会いたがっていないのだ。もう誰も僕を求めていないし、誰も僕に求められることを望んではいない。

  • 「妻が出ていった」。。。1978/7一人称、僕が語り始める。
    かつて寝た事のある彼女の死、そして一人になった時間。
    悲劇的要素を感じさせない次なる舞台は「芸術的な耳」を持つ女性の登場で開幕。
    40年ぶりの再読は、自分の人間の深奥が変貌を遂げたからとしか言えないなって思わさせる・・面白い。車中であっという間に上巻読了。

    ハルキ氏30歳代半ばに書かれた青春アドベンチャー3部作はねずみと羊男そして僕が北海道の奥地にある牧場で繰り広げられていく。
    出だしから比喩、レトリック、飛び交い、余りに凄い奴はメモして唸る~

  • 2023.06.25読了

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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