羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.73
  • (1047)
  • (1247)
  • (2039)
  • (93)
  • (11)
本棚登録 : 10566
レビュー : 605
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749138

作品紹介・あらすじ

美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという一頭の羊と"鼠"の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。一九八二年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー。村上春樹の青春三部作完結編。野間文芸新人賞受賞作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • いるかホテルの佇まいがあまりそそられるものではなくて、寂しい場所に泊まるんだなと思っていたら大きなサプライズが待ち受けていて絶対ここに泊まるべきって決めた彼女の直感に痺れました。
    羊をめぐる冒険でありながら、辿り着いた鼠の居場所と結末にもドキドキ。
    閉ざされた冬を何度鼠はあの場所で過ごしたんだろう。
    思ってなかった幕引きにびっくりした。小難しい印象だった村上さんの作品を読みやすく思わせてくれる面白い上下巻!

  • 村上春樹は嫌い、と思ってたけど、違った。
    村上春樹作品の、性描写とお手軽すぎる女たちが嫌いだったの。
    ストーリーそのものは読ませるよね。実際、嫌いと言う割に複数作品読んでいるのがその証拠。
    食べ物もすごくおいしそうに書くし、言葉遊びも不思議で魅力的。

  • 三部作の最終話。羊を探して・・・

  • この小説の醸し出している不気味さと軽快さと空しさが大好きで、学生時代に何度も繰り返し読んだ。

    ぐいぐいと僕を引っ張っていくガールフレンドの存在感を感じていたし、喪失した僕のやり切れなさが、羊男を通じて伝わってくる。通じさせるのが羊男という、非現実的存在だから良い。読んでいて夢心地だ。

  • 非常におもしろくて一気に読んでしまったんだけど
    私としてはこんな終わり方では悲しいという理由で2つ。

    羊男さんの尻尾が衝撃的にかわいい

  • 北海道を背景に描かれる「羊」をめぐる物語。

    それは過去の自分からのメッセージのようでもあり

    未来からの挑戦状のようでもあり。



    読み終わった時の脱力感がすごい。

  • 終末に近づき加速する展開は気持ちいい。
    意外性も相まって本から離れられなかった。

    最期も丁寧に綴られているので、読み終わったとき多少切なさは残るものの、一種の安堵が得られた。

  • 奥が深すぎて、よかった、としか言いようがない。
    この本に関してあれこれ説明をつけるのは、もったいないような気がする。ずっとこの世界に浸っていたい。
    羊男、いいなぁ。

  • ある組織に巻き込まれて彼女とともに“羊”探しの旅に出た“僕”は北海道の奥へ奥へとと進んでいく。

    いるかホテル、羊博士、羊男、そして今まで姿を消していた“鼠”など、僕の行く先で待ち受けている個性豊かな面々とそこに張られている伏線の数々。

    想像を超えたスケールで描かれる著者の果てしなき精神活動の恐ろしさには、畏怖というにふさわしい感情に支配され、戦慄を覚えずにはいられなかった。

  • ラストの僕と鼠の再会のシーン。「僕は僕の弱さが好きなんだよ」という鼠の言葉を見た瞬間涙が出てきた。

全605件中 1 - 10件を表示

プロフィール

1949年京都府生まれ、早稲田大学第一文学部演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーターキャット」を国分寺に開店していた。
1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴があるが、芥川賞は候補に留まっただけで受賞しておらず、賞に対する批判材料となっている。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年の発表時期は日本国内でニュースになっている。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。
翻訳家としての仕事も高い評価を受け、フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけてきた。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、いまなお作家として成長を続けている。
代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。

羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)のその他の作品

村上春樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする