羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 10908
レビュー : 629
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749138

感想・レビュー・書評

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  • 170131再読

  • 喪失感(T . T)

  • 内田樹的解釈でいえば、やはりこの物語も死んだ鼠との関係性を軸にしているのか。村上文学が世界文学であるのは、死者への態度という普遍的テーマを扱っているからであるという内田的解釈にこの物語も当てはまる。人間精神をあやつってきた羊をめぐり、冒険する作者の動きと摩訶不思議な展開には胸が躍った。しかし、この物語の母体がグレート・ギャッツビーと言われているのはなかなかピンとこない。

  • 最後に謎解きが用意されていてある程度は理解できました。鼠3部作の完結編としてすっきりした終わり方だと感じました。背中に星の印のついた羊というのは比喩なのですかね…。分かりません。

  • 正直、よく分からなかった汗

    喪失の連続で悲しくなった。

  • 上巻にて、初めは一見フラフラしているかに見えていた主人公ですが、特殊な彼女と付き合うようになることがきっかけの一つとなり、不思議な冒険へと導かれます。下巻ではその冒険がいよいよ真に迫ってきます。色々な人々の思惑に、逆らったり、理解したりしながら行動するのですが、それが主人公の首を絞めていくような状況になっていくように感じました。はっきりとは分からないのですが、気がついたら身動きが取れなくなっている。自分だけが分からないまま行動させられている。それに気がつき、最終的に暴発するも、結局誰かの思いを遂げるために粛々と作業を行い結末に向かっていくことになります。奇妙なデジャブ感を感じるも、後味の良い、何度読んでも面白い作品だと思います。

  • 的確で心地よい比喩。ちょっとキザなところもあるけれど、嫌味を感じさせないシャレた会話。文章、言葉の持つリズム、テンポの良さ。相変わらず謎だらけで、難解だけれど、読んでいて気持ちイイんですよねぇ。やっぱクールです。
    物語の解釈なんて、とりあえずは他の人にまかせておいて、とにかく書かれていることを素直に受けとめ、まずは音楽を聴くように楽しんでみるのが、村上作品との正しいつきあい方であるような気がします。
    存在することの不安。消滅してしまうことから得られる安堵。冷めた目で生を見つめ、退廃と孤独と死の匂いが全編に漂ってはいるけれど、それはけっして陰湿なものではありません。
    孤独は絶望すべきものではなく、人として生きていくうえの必然だと思います。


    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 一番最初に読んだ村上作品で、村上作品の中で一番好き。
    最初に読んだ頃は最後のページでじんわり来たが、今読み返すと僕と鼠の会話のシーンがなんとも言えなく好きだなと思う。
    僕は「一般論」の話をして、鼠は「個人的」な話をしている、というのが日本文学にしかなくて日本人にしか分からない良さ。
    文で言っても分からないけど。

  • y

  • 意外性の有るストーリー展開を楽しめた。風の歌を聴け、1973年のピンボールに比べて読みやすいと思った。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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