羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.73
  • (1070)
  • (1267)
  • (2069)
  • (95)
  • (17)
本棚登録 : 10929
レビュー : 630
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749138

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 終末に近づき加速する展開は気持ちいい。
    意外性も相まって本から離れられなかった。

    最期も丁寧に綴られているので、読み終わったとき多少切なさは残るものの、一種の安堵が得られた。

  • この本に限らず村上春樹の主人公は大概喜怒哀楽が欠落している
    この本の主人公も例外に漏れず喜怒哀楽表現が無い
    (後半で珍しく怒ってはいるが)
    こう言うのを読んでいてお前は仙人か?と毎回ツッコミを入れている
    以上の理由から、こんな奴いねぇよなぁと思いながら最後まで読んだが羊男の件が良く分からないし1973年のピンボールに出て来た鼠と言う男も良く分からない
    結局全てが分からないに尽きる

    後、男女がすぐに関係を持っちゃうってどんなエロゲー?
    村上春樹の小説ってこんなんばっか

  • 雰囲気はとても村上春樹っぽくて読みやすくてスラスラ読めた。
    ただ何が言いたかったのかって聞かれるとこれといった答えは出てこない感じ。
    村上春樹の世界観に触れたい時にはちょうどいいのかなって感じがした。

  • ”僕”と”鼠”の物語の最終回、本作で一つの物語が完結するといった感じです。
    前の2作と比較して、物語はより具体的に進んでいき、色々な真実が明らかになってくる。

    前2作はもやっと幻想的な感じで完結だったけど、本作はかなりくっきり完結といった印象でした。

    あと、物語とは全く関係ないけど、今回の「耳の女」しかり、主人公のパートナーの女については外見が細身できれいな女の子をいつも妄想してしまう。
    (これは僕にとって+ポイント、理想的妄想は小説の楽しさの1つだと思う。)

    (上下巻合わせての感想です。)

  • いるかホテルで待ちながら

  • ★3.6(3.73) 初版1982年8月発行。村上春樹長編小説14冊のうちの3冊目。これで全長編小説を読破。著者の冒険ものはここから始まったんですね。「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」を読んだときは訳がわからなかったが、長編小説を読破して漸くその原型が既にここで固まっていたんだなぁと。ただ、何故羊男なのか、鼠が登場するのか。常に非現実の世界を描く著者が何故ノーベル文学賞候補にまでなるのかは、やっぱりわからなかったですね。そもそも何を主張したいのか。時代を小説にしているのかもしれないからかなぁ?

  • ちょっとよく分からなかった。
    その後考察サイトを読んだところ、三部作だったようで、色々謎はまだまだ解決されていなかった。

  • 村上春樹独特の個々の表現や感受性、またそのようなレトリックを用いながら綴られる、鼠が「僕」を媒介に悪の組織を壊滅させるという物語はそれら単体で読み応えがある。文章の端々から感じる、60,70年代の近代化に対する「僕」のなんとなく居心地の悪い感傷も興味深い。

    一方で、この小説の主題を読み解くのは難しい。自分の人生が自分の人生でないような、しっくりこない退屈な日々。幾度もの喪失。そんな中で外発的な経緯から始まる「何か」を探す旅。そうして最後にはまた全てを失ってしまう。

    鼠3部作の通奏低音としてあった「直子の死」が、最後の慟哭を通じて遂に終わりを迎える。長い悲しみの末、「僕」は、行き先はわからないとはいえ立ち上がる。

  • うん、こんな感じで謎は謎のまま終わるよね。
    主人公は今の僕と大体同じ年齢。この時期に読めて良かった。

  • 内田樹的解釈でいえば、やはりこの物語も死んだ鼠との関係性を軸にしているのか。村上文学が世界文学であるのは、死者への態度という普遍的テーマを扱っているからであるという内田的解釈にこの物語も当てはまる。人間精神をあやつってきた羊をめぐり、冒険する作者の動きと摩訶不思議な展開には胸が躍った。しかし、この物語の母体がグレート・ギャッツビーと言われているのはなかなかピンとこない。

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)のその他の作品

村上春樹の作品

ツイートする