羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749138

感想・レビュー・書評

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  • 鼠三部作3作目の下巻。
    僕は全てを失ってしまうも全うし、進んでいく。
    羊に魅せられた人々と僕の話。
    謎が沢山残った。
    思想は受け継がれ、どこまでも続くものなのか。
    一人の死によって終わってしまうものなのか。
    女性は案内役。

  • 何度目かの再読。
    物語に緩急があって、冒険の進展には高揚感がある。どんな話かと聞かれると、説明できない。
    僕が言ったとおり、「端折ると意味がなくなっちゃうんだ」

  • 面白かった。
    人生2度目の読了でしたが、年齢を重ねてから読んでも読み終わったあとの気持ちは変わらなかった。

    少し不思議な物語と、オシャレな言い回しが村上春樹春樹の特徴とも言えるが、それは昔も変わらずな感じだった。

    若い頃に読んだ村上作品をこの歳でもう一度読み返してみたいという気分になった。

    • 柳下正次郎さん
      こんばんは
      コメントありがとうございます。

      若い頃から村上春樹さんが好きで読んでいます。
      (全部はよんでいませんが)

      今度ゆっくりりまの...
      こんばんは
      コメントありがとうございます。

      若い頃から村上春樹さんが好きで読んでいます。
      (全部はよんでいませんが)

      今度ゆっくりりまのさんの本棚をのぞかさてもらいます。次に読む本の参考にさせてもらいます!
      2021/07/25
    • りまのさん
      柳下政次郎さん

      そ、それは少し、恥ずかしいような、、、
      一年程前から、ブクログ参加させてもらってますが、数カ月前の感想など、自分でもとても...
      柳下政次郎さん

      そ、それは少し、恥ずかしいような、、、
      一年程前から、ブクログ参加させてもらってますが、数カ月前の感想など、自分でもとても恥ずかしいものなので……。変な感想が多いですが、どうか大目に見てください☆
      2021/07/25
    • 柳下正次郎さん
      いえいえ、

      参考にさせて戴きます。
      人の本棚は自分の知らない世界があるので見ていて飽きないです。

      また、よろしくお願いしますね。
      いえいえ、

      参考にさせて戴きます。
      人の本棚は自分の知らない世界があるので見ていて飽きないです。

      また、よろしくお願いしますね。
      2021/07/25
  • 最後の鼠と僕の語らいの中にたくさんの真実がある。そこにたどり着くまで、五里霧中だった。

    彼女はもう君をひきつけることはないだろうね。
    消えたんだよ。
    でもそれは遅かれ早かれいつかは消えるはずのものだったんだ。

  • 30年以上前の小説だけどとても面白かった。今でこそ村上春樹の長編小説は色々あるが、当時(1982年)リアルタイムでこの物語を読んだ方々の受け取り方はどうだったのだろうか。
    僕と鼠の会話も良かったし、最後のジェイとの会話も良かった。最後にジェイズバーの共同経営者に僕と鼠を加え、二人で稼いだ小切手をジェイに渡し、ピンボールとジュークボックスを加えてねと言い、僕は砂浜で泣く。個人的にはいい終わり方だったと思う。

  • 妻が去っていった僕。
    写真の中の一頭の羊、そして街を出ていった親友を追って札幌から北の奥地に辿り着く。

    猫に関する描写が僕という人物を象徴的に描く。
    個人的にメンタルを削られずに読了できる本作はエンディングが理由かな。
    ファンだが読むには勇気が

  • これを読んだ後に風の歌を読むと悲しさが増した

  • 【2021年7冊目】
    圧倒的に後半が好きな物語だなと読了して思いつつ、でも前半のくだりがなければ後半もないのだろうなという気もする。

    背中合わせでの会話シーンがグッと来ます。「俺は俺の弱さが好きなんだよ」というのは強い人でないと言えない言葉だなと思うので、強い鼠か巨悪な羊を倒したんだなと。

    今回が2回目。時間をおいて何度でも読みたい物語。余談になりますが、羊男(挿絵)が記憶の中の羊男よりいかつかったので、人間の記憶って曖昧だなぁと思いました。

  • ノルウェイの森がセックスと死を描いた作品ならば羊をめぐる冒険は友情と死を描いた作品なのだろうか、、。
    鼠は羊と心中して死んでいったわけだが羊がなんのメタファーなのか全くわからなかった。村上作品に挑むには僕の頭脳はいささか鍛錬を欠いているのかもしれないがその描写の美しさだけでも味わう背伸びを許して欲しい。
    北海道の美深町を元にした作品ということで先日北海道に行ったときに高速で横目に見てきたがなんというか空気が尖っていて、人を研ぎ澄ます一方で死に近づける静謐な街という印象を受けた。どことなくただの田舎には思えない、思わせない何かがあったように感じる。

  • 面白かった。最後の最後に鼠に会えたが、そこに至るまでハラハラしながら読んだ。ファンタジー要素が強いが、とても描写がリアルでそこもすごいと思った。
    そして北海道でのラストシーン、あの爆破は、鼠に指示されて「僕」が行ったもので、黒服を含めた全てを破壊するものだったと解釈したがどうだろうか。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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