天を衝く(1) (講談社文庫)

  • 講談社 (2004年11月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784062749152

作品紹介・あらすじ

織田信長が天下布武(てんかふぶ)を掲げた頃、陸奥(みちのく)の南部家では内紛が続いていた。新たな時代を予見する九戸党の棟梁・政実(まさざね)は、ついに宗家を見切った。戦の天才「北の鬼」九戸政実が、武者揃いの一族郎党を束ねて東北の地を駆け巡る。著者が故郷を舞台に熱き思いを込めた歴史巨編「陸奥3部作」の最終章、待望の文庫化。(講談社文庫)


『炎立つ』『火怨』…… 大河3部作の決定版

織田信長が天下布武(てんかふぶ)を掲げた頃、陸奥(みちのく)の南部家では内紛が続いていた。新たな時代を予見する九戸党の棟梁・政実(まさざね)は、ついに宗家を見切った。戦の天才「北の鬼」九戸政実が、武者揃いの一族郎党を束ねて東北の地を駆け巡る。著者が故郷を舞台に熱き思いを込めた歴史巨編「陸奥3部作」の最終章、待望の文庫化。

みんなの感想まとめ

歴史小説として、戦国時代の東北を舞台にした物語が展開されます。主人公は「北の鬼」と称される九戸政実で、彼が南部家の内紛や周囲の武将たちとの関係に苦しむ姿が描かれています。多くの登場人物が絡む中で、戦の...

感想・レビュー・書評

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  • 3巻ある
    最初の一冊
    登場する武将が多すぎて、関係をつかむのに苦労した
    地図と武将の組織図(家系図)があれば嬉しい
    今後の展開が楽しみだ

  • 伊達や最上など戦がイマイチな戦国東北にあって、精強をもって知られる九戸政実が主人公の歴史小説。戦国ファンにとってもなぜ政実が当時天下人であった秀吉相手に喧嘩を売ったのかは明確でないし、そもそもろくに資料も残ってないにも関わらず見事に主人公らしい男前なキャラクターを作れている。この巻では安東からの長牛城奪還〜南部晴政死去あたりまで。
    北の鬼といわれる九戸政実が、2歳違いの信長が尾張に畿内にと八面六臂の大活躍を見せているのを羨み、南部という辺境で足掻く様は見ていてもどかしい。また戦の天才とはいえ政争や駆け引きにはちと弱い印象があり好感が持てる。この巻の最後でついに南部晴政が死に、南部藩の結束崩壊は決定的に…北の最果てにも戦国の潮流が訪れる。さてどうする政実?

  • 高橋克彦も大好きな作家です。入り口は浮世絵から。そこから推理小説、ホラーに行き、最後は歴史小説に行きつきます。どれも面白い。もっと評価されていい。浮世絵愛と東北愛と蝦夷愛はこの人だけ。最近あまり見ないけどお元気ですか?確か北方謙三さんと同い年。頑張ってください。

  • 九戸政実のお話。秀吉に〜と副題があるが、第一巻は九戸と南部の内乱争いのみ。名前が少しごっちゃになるが皆キャラクターがしっかりしており長編として期待できる内容。ただ「政実は爆笑した」といった言い回しが気になった。

  • 信長の野望が好きだから南部家は知ってる。だけど深くは知らない。九戸政実の物語だけどよく分かる。全然戦しねぇじゃん!

  • 九戸政実の話、、、モヤモヤする。2へ続く

  • とあるテレビ番組で九戸政実のことを知り、今まで其の名をまったく知らなかったこともあり、さっそく九戸政実を主人公にした全3巻の小説を買い求めた。作者のことも寡聞にして知らなかったが、読み始めてその筆力に脱帽した。続巻が楽しみである。

  • 北の鬼、九戸政実の歴史巨編。
    陸奥の南部家の九戸党、棟梁九戸政実は、安東愛季らとの勢力争いで、力をつけ、南部家の一大勢力として力をつけていく。
    当主晴政は男子晴継が生まれると、一時は後継と決めた石川信直への不信を抱き続け、晴政ならび九戸氏の連衡と信直を盟主とする南長義、北信愛の連合の間で対立を深める。
    南部家24代当主晴政が死去、その葬儀の帰りの際に後継者である第25代晴継(はるつぐ)が暗殺される。

  • 主人公・九戸政実が率いる九戸党は、南部家を宗家と戴いている。
    南部は隣接した地域・津軽との小競り合いが絶えない。
    そして南部家(源氏の流れ)と敵対している安東家(蝦夷の一族)。
    時は戦国。
    右を向いても左を見ても戦のたねは転がっているというのに、南部家のお館様は自分のことしか考えない、器の小さな男であった。

    政実は伊達や最上の動向を見、武田、上杉、織田などが着々と勢力を広げているのを忸怩たる思いで眺めている。
    自分もせめて東国(関東)に生まれていたら、もっと活躍できたはずなのに、陸奥で仲間内の勢力争いばかり行っていることにうんざりしている。

    結果を知る身からすると、政実は秀吉に勝たないのだから、どのように喧嘩を売ってどのような負け方をしたのかが読ませどころなのだろう。
    一巻の最後では、信長より2歳年下の政実は43歳?
    北条早雲並みに遅咲きと言える。

    政実は最初から野心満々だ。
    ただ、周囲がそれを許さなかった。
    大きく活躍する場を与えられなかった。
    でも、「なぜわからんのだ」と周りの無理解に腹を立てる前に、まず言葉をつくして説明したらどうだったのだろう。
    彼の態度が無用な敵をつくったと言えなくもない。

    義の人と言われる八戸政栄。
    どこかで見た名前だと思ったら、「かたづの!」(中島京子)の主人公、袮々のお祖父さんですね。
    世界が繋がっていって、楽しい。

  • 陸奧三部曲最後一部。最近買了第四部,因此回頭來讀第三部。這本的主人公是南部家九戶政實,時值南部晴政政權時代,九戶黨騎馬隊是南部家中相當重要的戰力。晴政原本將石川高信的兒子信直收為女婿及繼承人,但是自己生了兒子晴繼之後就想廢除信直,九戶黨也被捲入晴政的私心之中糾纏不清,而政實也讓自己弟弟實親成為晴政女婿,希望也有獲得南部執政權的一天。長達數年的糾纏,晴政終於隱居,實親成為晴繼的後見役。

    作者的作品主人公總有一種颯爽的感覺,戰爭和家族之間的情誼依然寫得很細緻。續讀第二卷。

  • 風の陣から時が進み、舞台は戦国時代。都からの距離がガラパゴス化を招く一因になっているのか、相変わらず東北だけは独自の混沌が続いている。
    安倍貞任や藤原義家の子孫が登場するところが高橋ファンの心をくすぐります。
    いつもながら人物が活き活きとして面白いのだけれど、お家騒動的な権利争いに多くの頁を使うところだけは何とかならないものか。

  • 感想は『3』にて。

  • 久々に、わくわくした。
    日本人なら誰でも知っている通り、秀吉は日本を統一した。つまり、主人公の九戸家は滅ぼされるという結末が見えていて、それはすごく悲しいことなのだけれど、それを忘れるくらい、九戸政実がかっこいい。

    他の郷士から兄貴としたわれるけど、分かる!
    ワイルドスピードのドミニクタイプで、男が惚れる男です。

    北条家の小田原城攻めに加わらず、滅びた東北の小大名たちを「時節と読み損ねたな、バーカ」と思っていたが、その認識が恥ずかしくなった。

    戦国時代は、ほとんどの大名が命をかけて、精一杯の知略や武力を尽くして、生きる道を模索している。どの人にも、そういう行動をとった背景があるはずなのだ。
    それを改めて、思い出させてくれる作品。

  • 全3巻。1500ページに亘る作品です。
    それだけでなく、著者のあとがきに拠れば7年を費やした大作です。
    しかし、そのせいでしょうか、物語の途中で登場人物の印象が変わってきます。時に主人公の弟・実親や敵役の信直などです。いささか戸惑いを覚えます。
    淡々と歴史的な見方をすれば、主人公・政実は南部の反逆者であり、やらなくてもいい騒動を(自己の権勢欲の為に)起こした人物でしょう。それをあえて"南部のため"という大儀に生きた人物に仕立て上げてます。そのために、色んなところに無理が出ているように思います。せめて信直の人物設定を"目指すところは違うが一種の英雄"であるとしておいた方が、全体の流れは良かったのではないかと思われます。
    愚痴ばかり書きましたが、面白い作品でした。こうした真正面の大型歴史小説はなかなか書く人も少なくなったようです。その中でこれまで余り触れられることの無かった東北を舞台に取り上げたことにより、新鮮味を感じさせてくれます。なかなか読み応えのある作品でした。

  •  戦国時代、戦の天才九戸政実が武者揃いの一族郎党を束ねて東北の血を駆け巡る。

     「炎立つ」「火怨」に続く「陸奥3部作」の最終章をついに読み始めました。

     この作品も前2作に劣らず、熱い男たちの闘いや生き様が描かれていました。

     この主人公もこの作品で初めて知った武将でしたが、読み始めてすぐにこの人物の魅力に惹かれてしまいました。

     織田信長の時代に陸奥で戦いの駆け引きが渦巻いていたことを初めて知り、この時代のエネルギーがすさまじかったことを改めて感じさせてくれました。

     次巻も政実の活躍を期待しています。

  • http://wp.me/p7ihpL-jM

    この時代の、北東北の歴史には興味があった。
    全国各地様々な雄が現れ、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の流れの中に集約されていく戦国時代にあって、東北地方はやや影の薄い所がある。
    伊達政宗や最上義光など魅力的な武将も多いが、みんな南東北なのだ。
    教科書などで見ていると「九戸政実の乱」というのが戦国時代の終わりの方に少しだけ出てくる。
    これはなんだろうとずっと思っていたのだ。
    天下の趨勢が秀吉にほぼ定まった段階での地方での反乱。
    たった5,000の軍勢で10万(6万)の討伐軍に籠城戦を挑んだ九戸政実の乱」。
    年表だけでみるとあっさり制圧されたように見えるこの「九戸政実の乱」を描いた本作なのである。

  • 20150927読了

  • 読んで良かった。楽しい。私の大好きな要素がふんだんに鏤められている。まさに、私に読ませるために書かれた物語と思われる。すばらしい。主人公に大局的な鈍重さを感じるが局所的な明晰さで、まだ、なんとか我慢できてるし。続きが楽しみなのである。

  • 『火焔』、『炎立つ』に続く東北三部作目。時期は戦国時代、主人公は南部藩・九戸政実。今の岩手以北が舞台。
    中央で誰が覇権を握るか?という時期なのに、東北の奥で、大きな器量に恵まれているものの、小さく動かざるを得ない九戸政実のモヤモヤ感が伝わってくる。サブタイトルに「秀吉に喧嘩を売った男」とあるので、どうなるのか?楽しみ。

  • 高橋克彦「火怨」「炎立つ」に続く陸奥三部作の最終章。
    尚、奥州藤原氏を描いた「炎立つ」は感動の名作で自分自身3本の指に入る歴史一冊。

    「天の衝く」の主人公は戦国時代の南部藩の武将、九戸政実。
    全三巻の内、第一巻では南部藩の御家騒動の中、政実は時代の空気を読みながら武力、政治力を駆使し勢力の拡張を試みる。

    東北を訪れると、今でも旧南部藩の地域には、その誇りを感じることがあり、必ずしも県単位では理解できない歴史、文化があることがわかる。
    その意味でもこの時代の出来事を学ぶことの意義、楽しみがある。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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