天を衝く(2) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749169

作品紹介・あらすじ

陸奥武者の熱き魂、戦国の隠れた豪傑、南部家棟梁が二代続けて怪死する激乱の事態。「北の鬼」九戸政実(くのへまさざね)は、南に目を向けながらも、南部一族内の権謀術数が蠢く陸奥(みちのく)に縛られていた。織田信長が殺され、伊達政宗が台頭する。天下人となった豊臣秀吉は、20万の兵を率いて東へ進軍をはじめた。戦国時代の知られざる豪傑の波瀾の人生はいかに――。(講談社文庫)

感想・レビュー・書評

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  • 調略に調略を重ね、戦自慢の九戸党だが思ったよりも内乱騒動のみで戦はせず。しかし駆け引きが面白い。やはり無能な武将が無能っぷりを曝してしまうのはスカッとする。秀吉と正宗が登場しいよいよ佳境。

  • 政実の今後どうなるか、楽しみ

  • 後半からようやく面白くなってきた

  • 九戸政実の話、、、、、やっぱりモヤモヤする。3へ続く

  • 結局は、自ら招いた運命に翻弄されていくのだろうかという切ない思いになる第2巻である。
    特に戦闘の場面は、先の展開を知りたくなって、つい頁を繰ってしまうのである。

  • 北の鬼、九戸政実。南部一族晴政の葬儀後、実子の晴継までもが、暗殺される。
    北信愛の調略により、信直が後継者に決定。九戸政実は、信直らと対立しながらも、着実に勢力を伸ばしていく。
    天下人となった秀吉。秀吉のもとで、生きながらえたとしても、未来は定まったも同然。死んで未来に繋げるものもある。九戸党一丸となり、辛い道を行くことを決意する。

  • 学生時代、ゼミの先生に「小説の面白さはストーリではなく、プロットの確かさに依る」と言われたことを思い出しました。
    高橋克彦の書く東北の歴史小説ですからするする読めるのです。
    登場人物こそなじみは薄いですが、戦国時代が舞台となると、流れは読めてしまいます。
    秀吉が勝つに決まっている。

    だからなのでしょうか、人物が薄っぺらいのです。
    圧倒的に強くて、頭が回って、人の心をつかむ男、九戸政実。
    周りが口をそろえてほめたたえるほど、政実が薄っぺらになる。
    もちろんほめたたえる側も、敵役の北信愛(のぶちか)も。

    それだけできる男なら、私を滅して南部家を支えるなり、見切りをつけて独立するなりすればいいのだ。〈歴史上してないから無理だけど〉
    腕は立つのかもしれないけれど、周りを見下して文句ばっかり言っているように見える。

    南部家に隠れて津軽の大浦為信や、伊達政宗に知恵を授けるなんて、武将じゃなくてフィクサーに見える。

    もちろん姑息なことしか考えない北信愛は好きじゃないけれど、政実も魅力があるとは思えないなあ。
    東北三部作の他の二作「火怨」「炎立つ」は面白かったんだけどなあ。

  • 邁入第二卷。東北的大名都在信長野望中看過名字很多次,但是從來不知道這些人發生過什麼事,因此整段故事對我而言相當有趣。本卷中晴政終於過世,一直陪在信直身邊的北信愛(難怪能力值設定這麼高。不過讀這本書真的覺得此人真的很煩,糾纏不清)的策畫之下,13歲的晴繼被暗殺,在繼承人會議下在信愛的計略之下九戶黨被排除,信直繼承南部家,實親只好回到南部家。九戶黨攻入和賀稗貫及葛西領地,打算往南擴張領地。然而透過聯姻掌握的斯波,也因為和親弟弟高田吉兵衛的交惡,和斯波漸漸傾向安東,讓政實的計畫被北信愛見縫插針,斯波被信直所拿下。而信直和信愛無法拔除大浦為信,又算計要讓政實低頭,為了南部家的安泰,直接向信長和秀吉示好。秀吉進攻小田原後,政宗和政實討論之後決定,跟大浦一樣政宗直接去向秀吉宣誓效忠。然而政實並未有任何動作。秀吉趁機在奧州仕置中進行嚴格慘烈的檢地,並且開始任意冊封,一國一城如果嚴格實行政實也要面對二戶城被拆除的命運。秀吉一轉身回去,政宗就耐不住性子地煽動地侍起來反抗。

  • 動きそうで動かない展開に焦ったさを感じていたけれど、後半になってついに動き出した。
    あくまで九戸党が正義という一貫したスタンスて描かれているので、感情移入して三戸の卑怯さと不甲斐なさに苛立ちを感じています。
    かの伊達政宗すら我慢が足りない若輩者扱いするくらいなので、どんな風に締めくくるか期待が高まります。

  • 奥州惣無事令の中、1人秀吉に反旗を翻す九戸政実を描く。
    彼を扱った作品は少なく彼の歴史を紐解く上での必読書。実に面白い。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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