シルエット (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.26
  • (51)
  • (124)
  • (389)
  • (46)
  • (10)
本棚登録 : 1298
レビュー : 172
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749268

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 人を好きになる気持ちは、いつも同じじゃない。だからこそ人は傷付いても、また人を好きになることを繰り返す。

  • 栄養よばわりのせっちゃんが不憫な気が。
    冠くんが最後に「どうしてこんな簡単なことに気が付かなかったんだろう」と主人公を惜しむ気持ちが吐露されているのがもの悲しかった。
    きっと、冠くんにとって、恋をするには時期が悪すぎたんだろうな。

  • 『どうしてあんなに簡単なことに今まで自分が気づかなかったのか、おそろしく難しいと思ってたことはすごく簡単なことで解決したのに。』
    冠の言うこの言葉が一番重かった。

  • 話の流れよりも言葉の流れを体に感じる作品でした。情景描写による心理描写なんて簡単な言葉で済ませてしまうにはもったいないような幻想的な空間に魅入られてしまいました。

  • 「どうして簡単なことに今まで気づかなかったのか。おそろしく難しいと思ってたことはすごく簡単なことで解決したのに」

    冠くんの言葉を聞いて
    自分も何回そう思ったことか…

  • この人の話は、読むとなんとも言えない気持ちになる。

    いや、その考えはどうよって思うのに、
    その考えが自分自身の嫌なところとぴったり合ってたりして。
    だから結局、あーそうそうって思ってしまう。
    きっとこういう女が嫌いな人は多いのに。
    もう良い年なのに。


    『必要な栄養を与えられなければ人間は生きていけないのだ。』

  • 17歳。
    遥か遠い遠い昔の記憶。
    だけれど。
    17歳の頃の私に、こんな世界観、モノの考え方、見方なんてなかった。
    もとより、女子校だった その頃の私に恋愛なんて言葉自体が皆無だった。
    こんなものを17歳で書いてしまうだなんて、しまもー って一体。
    一体、何者なのだ。
    自分自身とはあまりにも掛け離れていた17歳の日常に興味を覚える。しまもーの、そして、この作品の主人公に。

    大人になったいまだからこそ わかる感情や感覚はもちろん、大人になった いま でもわからない感情の揺れやすれ違い。そんなこんなを 17歳だった しまもー は描く。
    感服などという言葉では尽きせぬ。もう ひれ伏すね。ははー って。
    粗さ、荒さはあるけれど、十代のデビュー作だとしたら、そのくらいは、ね。

    手を繋ぐ、触れる、ただ それだけでも何と深い世界か。
    その感覚をなぜ、どこで、しまもーは手に入れたのか。

    そして、雨。
    島本作品には欠かせぬ ひとつのアイテムともいうべき、雨。
    デビュー作品であるこの作品も
    「雨が降り続き、もしかしたらこのまま雨の中に閉じ込められるかもしれない」
    で始まり、
    「雨はすでに止み、濡れた線路が静かに黄金の輝きを放っていた」
    で終わる。
    この 始まりと終わりだけでも、主人公の心の変化を表していて凄いと唸る。輝きを取り戻せそうでよかったね、と微かな希望を抱けて。

  • もったいないなあ。
    15でこれを書いてはいけないよ。まだ深層心理からひねり出してないのに、完成度だけ高くなっている。普通に文学してしまっている。
    書かなければいけない、という切実な、どうしようもない自己表現の衝動が感じられないまま、形が整ってしまったかんじ。それがないと、続かない

  • ■ 1631.
    <読破期間>
    2016/4/21~2016/4/25

  • 【290】

全172件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

島本 理生(しまもと りお)
1983年東京都板橋区生まれ。都立新宿山吹高等学校に在学中の2001年に「シルエット」で、第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞し、デビュー。06年立教大学文学部日本文学科中退。小学生のころから小説を書き始め、1998年15歳で「ヨル」が『鳩よ!』掌編小説コンクール第2期10月号に当選、年間MVPを受賞。2003年『リトル・バイ・リトル』で第128回芥川賞候補、第25回野間文芸新人賞受賞(同賞史上最年少受賞)。2004年『生まれる森』が第130回芥川賞候補。2005年『ナラタージュ』が第18回山本周五郎賞候補。同作品は2005年『この恋愛小説がすごい! 2006年版』第1位、「本の雑誌が選ぶ上半期ベスト10」第1位、本屋大賞第6位。2006年『大きな熊が来る前に、おやすみ。』が第135回芥川賞候補。2007年『Birthday』第33回川端康成文学賞候補。2011年『アンダスタンド・メイビー』第145回直木賞候補。2015年『Red』で第21回島清恋愛文学賞受賞、『夏の裁断』で第153回芥川賞候補。『ファーストラヴ』で2回目の直木賞ノミネート、受賞に至る。

シルエット (講談社文庫)のその他の作品

シルエット 単行本 シルエット 島本理生

島本理生の作品

シルエット (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする