煙か土か食い物 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.79
  • (458)
  • (446)
  • (623)
  • (67)
  • (12)
本棚登録 : 3167
レビュー : 557
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749367

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 山場が多い
    ダーッと読める、疾走感、家族愛
    でも平均すれば普通でした

    ぶっ飛んだ主人公は好きですが、共感できない方向にぶっ飛んでいていまいち身がない
    それでも印象は強いので内容をさっぱり忘れることはない、気がします



    それからこうも言った。「生きてても虚しいわ。どんな偉いもんになってもどんなたくさんお金儲けても、人間死んだら煙か土か食い物や。

  • 久々に舞城が読みたくて、本作は読み直し。奈津川四郎の頭脳、肉体、発想、行動力は爽快であり、ミステリー仕立てのハードボイルド小説は、この久々感を充分に満足させてくれた。まあ、じっくり読むと、論理的なこじつけや、無用なギミックも目立つけど、それはご愛嬌。キャラ立ちするような登場人物も多く、まさにラノベとして楽しめる一冊。

  • 敬遠していたのを後悔。

    何よりも「文圧」という言葉がぴったり。
    特に語り手が医者であることの意義が発揮される場面のすさまじさ。
    一見、ヘイヘイマザファッカーみたいないきがったフレーズが眼につくが、それだけではない確かな文体。(筒井康隆の文章を信用できるのと似ている)

    またこの手の文体ではアクション、アクションで詰め込まれぱんぱんになった小説が多いが、
    本作はいわば語り手のCPUが高性能であるがゆえの言葉の本流なので、内面描写が意外と多い。
    それが後半の不思議な抒情につながる。ただの説教節じゃないんだ。

    テーマは家族。

  • いや、なんかね「スカッ!」としたくて読み返したw

  • メフィスト賞の悪趣味に日本の文学界がつきあってやる義理はねぇんだよ

  • 舞城王太郎…名前は聞いていましたが
    初めて読みました。

    ページを丸々字で埋めつくすのか!というほどに改行が少ない。
    けれども、異常な疾走感があって
    スラスラ読めるのは、この独特な
    口語体のせいでしょうか?

    なんともテンション高めの文章とともに、スリリングでグロテスクな物語が展開します。

    この作品の主人公っぽく言うなら
    『実にクールな小説だ!マザーファッカー!』といったところでしょうか(笑)

  • 舞城作品、3冊目。
    もう、この文体にも慣れました。
    内容はミステリーであり、結局、よく分からない何か。
    グロイ物語ながら、読後感が爽快すぎてビックリ!
    最後のほうは、かなり感動しました。

  • 口は悪いし自信家だし義姉とヤッちゃうしむちゃくちゃなんだけどとても愛しいキャラクター。四郎の魂がつかの間でも救済されていたらいいな。サンディエゴに戻ってまた日々に忙殺されてどんどん薬漬けになってもそのたびに阿帝奈が救ってあげてぬくぬく眠ってほしい。あと福井弁がかわいかった。星4つにしたけど5つでもいい。

  • 大学時代の先生に推薦されて読みました。 舞城氏の作品を初めて読みましたので、独特の表現、構成、ドライブ技法に戸惑いました。 内容は大変興味深く、デビュー作でこの作品とは恐れ多いです。 伏線が回収しきれてい無い箇所が有ったり、場面切り替えが早過ぎて、取り残された感を感じる個所も幾つか有りましたが、トータルでは大変楽しませて頂きました。 おすすめの一冊です。

  • 初 舞城作品だったんだけど、
    なんで今まで読まなかったんだろう!!面白かった!!
    虐めの内容がえげつなかったりするけど、そして推理の仕方は「ひらめき」としか言いようがないような気もするけど、エンターテイメント作品だと思う。
    ま、実写はしないでほしいけど(笑)

  • 人は死んだら、結局「煙か土か食い物」になるってのが、本書のテーマってことはないわな。なんで、こんなタイトルつけたんだろう
    。主人公は、アメリカで医者をやっている能力も金も女も不足なしの自己中。父親は政界の権力者。父親も兄弟もそろって頭の良い暴力志向の自己中なので、幸せな家庭ではない。アメリカにいた主人公は、母親が襲われたとの連絡を受け、急きょ帰国し、連続婦女傷害事件の謎をバンバン解決する。結局、裏で糸を引いていたのは、父親に虐待され、母親に裏切られて家でした二男であることが分かって、めでたしめでたし。

  • 疾走感。

    そして、これもひとつの家族のかたち。

  • 1ページ目を開いた瞬間、ウっ!字が詰まり過ぎていて、読みずらそう~!と思った(笑)。
    気になっていた作家さんなんですよん。
    でも、昨今のメフィスト賞作家には年齢的についていけないかも・・・、もし買って失敗したら嫌だなぁ~ん。なんて思っちゃって、文庫化になるのを待っていた次第です。
    でもでも、そんな懸念も、1ページ目を読み終えた瞬間に吹っ飛びましたけどね~。
    あ~やっぱり早くから読んでおけばよかった~と嘆いたほどです。
    ず~っと面白いタイトルだよなぁ~、意味はあるのかなぁ~と思っていたんです。身内の不幸を経験した私には、このタイトルの意味を説明している部分を読み、ちょっとグっときました。そう、人間、死んだら、煙か土か、(動物の)食い物になるんですよん。
    文体も近代的(?・笑)で、英語の放送禁止用語のスラングもいっぱいで、めちゃ過激な暴力がいっぱいなのですが、家族間で起きる不条理さや人生を、いろいろと考えさせてくれる哲学的なミステリでもありました。
    お勧めの一冊です。他の作品もどんどん読んでいこうと思います。

  •  「現代文学」を代表する一人とも賞される舞城王太郎さん。中森明夫さんは、高橋源一郎著『「悪」と戦う』の「解説」の中で、舞城さんを「ライトノベル」と「純文学」とを融合させた存在だと評した。また、講談社の新刊案内では、本書について「ミステリーと純文学が完全に融合」した作品だと紹介する。何をもって「純文学」と称するかは異説あるところであろうが、つまるところ、本作はとても試験的な作品であり、周囲の論評のどれほどが、舞城さんの思惑どおりなのかはわからないけれど、しかし非常に興味深い一作であるには違いない。

     「メフィスト賞」受賞作ということで、たとえば西尾維新さんの作品なんかが思い出されるが、本作の主人公「奈津川四郎」にも若干の「戯言」臭さが感じられる。「いーちゃん」よりもよっぽど真っ直ぐではあるが。
     (これは勝手な深読みだが)その「戯言」めいたモノローグにも舞城さんの意図があるんじゃないかと勘ぐってしまう。その口調、その長さ、その視点……。どれを取っても、イロイロと「怪しい」……!?


    【目次】
    煙か土か食い物

  • リズム感好き。奈津川四郎。ハンソン。連続主婦殴打事件。大丸、丸雄、一郎、二郎、三郎。三角形の蔵。チャッチャッチャッチャッ。人間死んだら煙か土か食い物や。まさかの家族愛小説。

  • 舞城王太郎のデビュー作。「熊の場所」はかなり好きだったのだがこれは冗長な感じがしてイマイチだった。意識の流れ?みたいなとりとめもない連想ゲーム(妄想)に付き合わされている感じ。

  • 読了日20130703 「阿修羅ガール」「世界は密室でできている」に続いて舞城三作目。ジェットコースター的スピード感と中二病風な展開の底にはかなりオーソドックスな文学的主題がしっかりと流れている。終末に得られるカタストロフといい、むしろまとまり過ぎて物足りなくなるほどだ。いっそもっとぶっ壊れてもいいのに。多分、ゆっくりペースながらもいずれ全作読破する作家になりそうです。読むとはまります。

  • 面白い!
    最初からハイテンションで心地いいスピード感がたまらない。

    いつ休憩していいかわからんくらい。

    不眠症ならでは?な、変なテンションと挟まれるカタカナ英語がたまらない。

    だらだら文章だけど、気持ちいい。


    舞城王太郎の文章って独特。
    他もよみたーい

  • テンポが良かった。

  • 面白かった!他の作品も読んでみたい

  • 推理なんか考えずに事後的に出来事を見ていっているだけなのにあきずに引き込まれるのはトルネードな人物が突っ走っているから一郎。平凡な名前なのに恐ろしく魅力的。

  • 謎解き・トリックも凄いと思ったが、何よりメッセージが良かった。
    人は死んでからも生きていた証を必ず残す。

  • 終始ハイテンション 登場人物が皆超人的 豪快な伏線の回収 こういうのもアリなのねという感動

  • 腕利き外科医の奈津川四郎のもとに、母親が連続主婦殴打生き埋め事件の被害者になったとの報せが届く。アメリカから故郷に戻った四朗を待つ血と暴力の物語。

    まず驚いたのはその文体。改行が少なく、その文字の羅列に圧倒される。文字、文字、文字……ひたすら文字。

    最初はとても読みづらく見える。そう、読みづらくみえるだけなのだ。いざ読み始めると、疾走感がありスラスラと読めてしまう。いつ読むのをやめよう(休もう)かと悩むほどです。

    しかし、その内容は好みが分かれると思います。その理由はやはり暴力描写。暴力描写と聞いて抵抗がある人は、もしかしたら向かないかもしれません。

    それでも個人的には読んでほしい。なぜなら、一見バイオレンスなこの作品は“愛”にあふれているからである。これは僕がどうこう語るよりも、とにかく読んで感じてもらいたい。

    読後は心地よい疲労感。しばらく舞城作品はいいかな?と思うのだけれど、しばらくするとまた読みたくなるような――いうなれば舞城中毒になってしまっているのだ。

    賛否分かれる作品だと思いますが、少しでも興味がわいたなら是非読んでほしいと思います。

  • 途中で止められないから、読むタイミングには気をつけなくては。

    四郎大好き。グロいし何が起こるかわかんないし暴力ふるいまくりなんだけど、
    四郎がいる安心感。この人についていったら絶対大丈夫!!みたいな。

    同じ本を再度読むこともあんまりないんだけど、この本は何度も読みたくなる本。
    まんまとはまってしまった。

  • 初めて舞城王太郎を読んだ。
    最初はチャッチャッチャとか擬音語がうるさかったり、気になる部分は多かったけれどそれらが若者の感性をよく捉えていたし途中から物語に引き込まれて面白い!と思った。主となる主人公のモノローグ(精神)と「煙か土か食い物」(家系、家族との関係)というちょっと(現物)の間で答えを見つけていく小説なのか、、というか登場人物≠作者?の出す答えが余りどうとも思えなかった。しかし古典作品を巧く利用してたり血族の営みを巧く描いたりしてるところは息を呑んだ。結論、面白かった

  • 主婦連続殴打事件に巻き込まれた母親のために、急遽アメリカから帰ってきた四郎。事件を追ううちに、血で血を洗う、父と息子の暴力的な諍いが明らかになっていく…

    悲しくも慈愛に満ちた物語だ。
    しかし、どこか軽やか。
    そして暴力的かつ深遠な世界感。
    舞城ワールドにハマってしまいそう。

    ハンソン(懐かしい!)のCDを聴きながら、ダンテの神曲を読みふける四郎の、キャラクターが憎めない。

  • 7.8年位前に阿修羅ガールを勧められて読んだときの衝撃を思い出した。

    するするとミステリの謎を解いたかと思うと、いきなり家族小説になる、ハードボイルドになる、
    めくるめく展開、ページを捲るスピードがもどかしい。
    この人の言葉の溢れ方はすごい。

    他も読もう。

  • 性善説的な、家族愛みたいな話

全557件中 91 - 120件を表示

著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。03年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』『深夜百太郎』『私はあなたの瞳の林檎』など著書多数。12年には『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、『月夜のグルメ』(漫画・奥西チエ)の原案、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳ほか、短編映画『BREAK』や長編アニメ『龍の歯医者』の脚本、短編アニメ『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などをつとめている。

「2018年 『されど私の可愛い檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

煙か土か食い物 (講談社文庫)のその他の作品

舞城王太郎の作品

ツイートする