煙か土か食い物 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3165
レビュー : 557
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749367

感想・レビュー・書評

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  • うむ、うむ、うむ。文章の切れ味は、凄いものがあります。これこそ舞城王太郎、という、独自さ。それはもう、ビシバシと感じますね。こう、圧倒的な個性は、バシバシ。そこはもう、素直に凄いと思いますね。これが俺の文章だし、ってのを、間違いなく感じました。デビュー作で、これか。いやあ、凄いなあ。

    一番近いかな?と思うのは、町田康の文章の感じ。それと、近いものを、感じる。即ちパンクな感じ?で、町田さんの文章が、ちょっと古い時代の、セックス・ピストルズ的、クラッシュ的パンクさ。ゆったりしたスピード感、だとすると。

    一方、舞城さんの文章は、最近のパンクっぽい気がする。なんか、ヒップホップ入っている感じ?電子音楽入ってる感じ?バッチバチのスピード感。町田さん、鈍行だがなんだか凄いスピード感ある。舞城さん、新幹線かリニアかコンコルドか、まじパネえスピード感、って感じ?あくまでも自分の受けた感じでは。

    ただ、ごめんなさい。内容としては、小説の面白さとしては、こう、ごめん。全然感じませんでした。話の面白さ、登場人物への感情移入、「この話の続きをなんとしても知りたい!」という欲求、などは、読んでいる間、ほぼほぼ皆無。「なんだかなあ~。まあ、どうなってもいいけど。どうにかなるんでしょ?きっとまあ」って思いばっかりでしたね。

    最悪の言い方してすみませんけれども「早く終わらねえかなあ。読み始めちゃったから、まあ、最後まで読むけど。はよー読み終えて、次の小説にとりかかりたいんだす」って思いながら、読んでました。ホンマすまん。まあ、ただ単に、今作品の舞城さんの作風は、自分にはトコトンあわんかった、というだけのことなんですが、、、とにかく、肌に合いませんでしたね。ごめんなさい。自分が悪い。でも、どうしようもない。俺にはあわんよコレ。という作品です。

    とにかく、読んでいて、文章には文体には、間違いなく「スゲエ」と思ったけど、内容には、一切心動かされなんだ。そういう作品でしたね。マジごめん。どーしよーもなかった。そう思っていた自分を、偽ることはできへんのや。すまんです。

    色んな謎解きとか、そこらへんも、まあ、全然どーでもよかったですね。なんか、全て「まあ、どうにかなるんでしょ?」としか読んでて思わなかったのは、ホンマにあかんよなあ。ビックリするほどに、感情移入できなかったなあ。

    あ、でもあれだ、女性連続殴打生き埋め犯人?の犯行動機、が、臨死体験をした人の「すげえハッピーな幸せな体験談」を聞きたかったから、という理由は、なんだかバチバチにイカれてて好きでした。あれ?犯行動機、って、そこですよね?違うのかな?自分は、そう理解しました。明らかに狂ってる犯行動機だと思うんですが、そこに、なんらかの自分の気持ちの快感、救いを見た犯人の気持ちは、なんというか、斬新、というかおもろい、というか、理解できる気がする。それを理解できる気がする、というと、なんか、自分もヤバい、って思っちゃうんですけれどもね。

    あと、タイトルは好きですね。「煙か土か食い物」「Smoke,Soil or Sacrifices」なんで「食い物」が「Sacrifices」なんだろうなあ。「food」じゃないの?なんで「犠牲」「捧げもの」なの?そこがイマイチ分からなかった。その訳の意味を、理解できませんでした。ごめんなさい。でも好きなタイトルです。

  • もしラップ文学というジャンルがあれば、まさに第1号の金字塔的作品です。
    前半までは傑作の予感、中盤から精神錯乱気味な展開に意表を突かれるが、最後まで勢いで読ませる。
    ハチャメチャで面白い。

  • メフィスト賞受賞作。うーん・・・自分とは合わないなと思いました。
    文も内容もオチも特に感じることがなかったです。

  • 途中でやめた。テンポよく、さくさく進むが、好き嫌いは分かれると思う。サクサクすぎて頭に入らない。

  • 凄いスピード感とバトルもの?!と思うようなシーンが多い推理小説(笑)男の暴走と癒しと愛を求める物語でしょうか?激しすぎて彼らの言葉や行動に苦笑いしながら読んでしまいました(′ʘ⌄ʘ‵)2015.07.21読了

  • 独特な文体。推理物っぽくいろいろ手がかりや暗号が出てくるが、ご都合主義すぎる。暴力的な場面も多いのも好きじゃない。おすすめはできないなあ。

  • メフィスト賞の悪趣味に日本の文学界がつきあってやる義理はねぇんだよ

  • 何だろうね、これのジャンル。
    連続主婦殴打事件の犯人探しミステリー
    と思いきや
    話の半分くらいは、主人公の家族の話。
    そして、家族愛。

    内容が暴力的過ぎかな。
    あんまり、お肌に合いませんでした。

  • 疾走する文章に引きずられて何とか読了したけど、やっぱり後に何も残らない…。

    う~ん、結局どういうこと??

  • 独特のスピード感のある文体に急かされるように一気に読んだ。「人間死んだら煙か土か食い物だ。」なるほどね。ラストは家族の絆の話で穏やかな雰囲気に帰結しているものの、そこに到るまでの陰惨な過程との折り合いをどうつければいいんだ・・・。結局のところ感想は、こんな家族は嫌だしこんな人生も嫌だ。暴力の無限連鎖なんて耐えられないよ一般人には。

  • 中学生が書いた本と思えばそこそこ読める

  • はっきりいって、この作者は読む人を選びます。でももし、舞城王太郎という作家について興味を持った人に対して、私がお勧めする入門書としてはきっと本作でしょう。

  • このマジカルバナナ的連想を思わせる文章の強襲は…正直合わなかった…

    途中までちゃんと読んでたんだけど、あんましっかり読む意味ねーなーと思った瞬間から飛ばし読みした。
    というのも、文章自体にあまり息ずくところがなかったし、それぞれの文章が物語にとって大した意味をもたないと感ずいたからでもあった。

    で、結局その通りだった。

    そんな文章なのに、意外にも読後感は悪くなかったんだけど、やっぱり腑に落ちない部分が多くて物語としても不満が残ってしまった。これは飛ばし読みしたのも原因かもしれんけど、もっと根本的な話自体に関わる。もう終わっていいの?状態。出した風呂敷閉じたつもりなの?

    あと関西人からしたら、筆者も関西人なのかもしれんけど、その関西弁の台詞に違和感がある。そんな言葉遣いしねーよ…って感じ。

    とまぁここまで酷評したけど、スピード感はあったし、面白くなかったわけではない。
    ただなんか全体的に鼻についてしまった…

  • 好みの分かれる作家。というのは聞いていたが、デビュー作となるとさらに分かれるかもしれない。残念ながら私はダメな方でした。疾走感や文体のオリジナリティーは感じたが、なんだかどこかでみたオリジナリティーという感じで逆に陳腐な印象を持ってしまった。ひとたびそう思うと、内容自体も、キャラクターの位置づけも仕掛けもなんだか全てがどうでもよく、必然性もないので惹きつけられず終わった。

  • ビレッジバンガードにこれを読め!見たいに書いてあったので買ってみた。メフィスト賞なのね。確かにテンポはいいよね。どうも好きになれないけど。落ちもよめたし、すんなり読み終えた割には充実感がないというか、そんなもんかね。面白いかどうかといわれると微妙。

  • コメントする気も起きない。カス。

  • 人の頭ん中に頭突っ込んで、直に感じてる感じ。視覚がないからわかりにくいのかもしれない。重度のパラノイアみたいな。面白かった。でも何か足りない。逆に足りすぎてるのかもしれない。チャッチャッチャッチャッ。

  • 非常に読みやすい。マンガっぽい。

  • 1冊目。

    この人の探偵物は苦手、ということが分かった。四郎が三郎に言った言葉にその理由がそのままある。

    「おめえの小説がリアルじゃねえのはおめえが自分のこと書いてねえからや。人の心摑もうと思うたら自分のことリアルに書くんや。自分の大事なもん惜しげもなく切り売りしてまうんや。血とか汗とか魂の切れ端とか、文章になすりつけてしまうんや。」

    これはそのまま当時の自分に言っているような節がある。
    彼の売りである暴力の描写に迷いが見えるのが一番の要因。

  • とにかく、読み始めたらすぐ読み終わっていまう。

    文体は町田康氏に少し似てるような気がした。福井は泥臭い関西弁なのが一つのアクセントになっている。

    最初は主人公の俺SUGEE的な面が鼻につき過ぎた>優秀な医者で女にモテモテ。

    でも、ようするに主題は「家族」なんですね。それを随分と遠回し、というか主人公のキャラ的に避けながら物語は展開していく。

    でも、これはミステリーとしては中途半端すぎるし、内容はまったくペラペラに薄い気がする。文体の面白さで見せているようだけど、奇をてらった文体が嫌いなひとにはきついかもしれない。

  • 阿修羅ガールの冒頭読んでおもしろそうと感じ、こちらを購入。
    文体、話の展開、全体的に私には合わなかったようです。残念・・

  • どうも、この人の文体は苦手。

著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。03年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』『深夜百太郎』『私はあなたの瞳の林檎』など著書多数。12年には『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、『月夜のグルメ』(漫画・奥西チエ)の原案、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳ほか、短編映画『BREAK』や長編アニメ『龍の歯医者』の脚本、短編アニメ『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などをつとめている。

「2018年 『されど私の可愛い檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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