終戦のローレライ(2) (講談社文庫)

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  • 講談社
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本棚登録 : 1689
レビュー : 97
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749718

感想・レビュー・書評

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  • ローレライの回収に成功し、《彼女》の正体であるパウラとフリッツの関係、そして2人の過去が明かされます。そこは想像を絶する世界で、単一民族の歴史しか知らない日本人にとっては思いもよらないものでした。けれどそれを知ることによって、フリッツが何度となく口にする「恐怖が支配する世界で生きてゆくためには、自分自身が恐怖になるしかないんだ」との言葉の重みがひしひしと伝わってくることになりました。彼らが生き延びるための道はそれしかなかったのです。
    わたしには、単にフィクションの世界だと割り切れないのです。本当にこんなことがまかり通っていたとしてもおかしくない、戦争とは人間を狂気の沙汰に追い込んでいくものなんだと思うのです。
    そんな中、征人は大人たちの無力さ、脆さに戸惑い腹を立てます。大人たちは、軍人だから、戦争だからという理屈にしたがっているだけで、自分の行動に何ひとつ確信を持てずにいるのではないか。征人は考え、怖れずまっすぐに大人たちに伝え、自分の守るべきもののために行動を起こします。パウラという守るべきもの、自分の命と引き換えにしてもいいと思えるものが見つかった征人は、矛盾するかもしれませんが決して命を無駄にせずこれから必死で生きていくと思います。
    フリッツにあっても、パウラを人間として扱ってくれるこの艦の乗組員と言葉を交わし、戦いを乗り越えるうちに、人間的な感情が戻りはじめてくるようです。だけど、彼らの行く末は困難を極めこのまま平穏無事にラストを迎えることは出来ないでしょう。だから、余計にフリッツの彼らに対する気持ちの変化が嬉しいのに何だか切なくなってしまうのです。

  • 物凄くいい‼️

    前巻で抱いた感想を撤回したくなるほど本巻に感動した。

    トリガーとの闘いの場面は本当に高揚したし、それぞれの登場人物たちのやり取り、心情の変化には心揺さぶられた。

    また、本巻で明らかになったローレライの正体とその悲しい過去、そして白い家の凄惨な実態、それら一つ一つがとても涙を誘う。

    ここまで素晴らしいと次巻にさらに期待してしまうが、無駄に期待しすぎず、まっさらな気持ちで楽しみたいと思う。

  • なかなか物語が進まない

  •  そもそもこの物語を読み始めたときには、「ローレライ」を回収するという物語かと思っていたが、この巻でそうそうにローレライは回収してしまった。そして追手の目をかいくぐりながらローレライを運んでゆく展開。登場人物のそれぞれの過去が丁寧に語られてゆく。

  • 「ローレライ」の秘密とその“力”が明らかにされた、文庫第2巻。

    作中日時、1945年7月30日午前…。
    学校で習った“史実”を知っているだけに、物語がこのあとどういう方向に進むのか、非っ常~に気になるところ。

    ★4つ、9ポイント半。
    2014.10.12.了。

    フィクションである。
    “ローレライシステム”も、完全にファンタジーである。

    しかし……

    作中の“強制収容所”の描写にはそう大きな脚色が加えられているわけでもない、という程度の歴史認識はある。

    ならば……
    同じく作中の

    “生命の泉”は?
    “白い家”は?

    荒唐無稽ではあるが、ありえそうな気も……。
    実在するのか?しないのか?

    ……おそるおそる、調べてみよかな。

  • やっと面白くなってきた

  • 配架場所 : 文庫
    請求記号 : BUN@913@F102@1-2
    Book ID : 80600058263

    http://keio-opac.lib.keio.ac.jp/F/?func=item-global&doc_library=KEI01&doc_number=002523520&CON_LNG=JPN&

  • ローレライの正体が分かる

  • ローレライシステムがニュータイプのあれだったことが途轍もなく、残念。もうちょっと、現実的なモノにしてくれよ。
    確かに戦闘シーンは熱かったが……。

  • フリッツがデレた。パウラかわいい。征人ちょろい。清永に嫌な予感がする。艦長かっこいい。艇長ーーーッッ!!

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著者プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

「2015年 『人類資金(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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