うさぎの聞き耳 (講談社文庫 あ 89-3)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749794

作品紹介・あらすじ

あるときは同じ歳の友人に結婚祝いを贈り、あるときは家の普請に来た若い大工さんとの会話に笑い…。年齢も国籍も心の距離さえも異なる、さまざまな人たちとの出会いをさわやかにつづる。日本とヨーロッパ、今と昔を行きつ戻りつ、幸田露伴、文、青木玉を継ぐ筆者の若い感性が光る、ユーモアあふれる随筆集。

感想・レビュー・書評

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  • 20代から30代、ドイツを中心にヨーロッパで12年暮らした青木奈緒さんのエッセイ「うさぎの聞き耳」2001.11刊行、2005.1文庫化です。うさぎの聞き耳、日本もいいしドイツもいいの2章の章立てです。日本の文化・伝統とヨーロッパの合理性、2つを上手に取り入れている青木奈緒さんという感じです!「受け継いでいくこと」では、私の娘には障子と襖の張替えやハタキの作り方よりコンピュータが先だと。外国暮らしをすれば、インターネットのできるできないで日本との距離に雲泥の差が生じると!

  • 著者がさまざまな雑誌などに発表したエッセイをまとめた本です。

    牛乳屋のサンプルを受け取った「牛乳瓶のふれあう音」や、年老いた母親を亡くした友人の話を綴った「月ときつね屋」、文学部の助手をしている年下の男性との会話から成る「一途な瞳のバレンタイン」など、さわやかでありつつ心に残る文章に魅せられます。

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著者プロフィール

東京都生まれ。学習院大学文学部ドイツ文学科卒業、同大学院修士課程修了。翻訳・通訳などの仕事をしながら十二年間ドイツに滞在。帰国後、『ハリネズミの道』でエッセイストとしてデビュー。著書に『うさぎの聞き耳』『動くとき、動くもの』『幸田家のきもの』『幸田家のことば』『きものめぐり 誰が袖わが袖』、小説『風はこぶ』や絵本の翻訳『リトル・ポーラ・ベア』シリーズなど。編著に『幸田文 老いの身じたく』「幸田文 生きかた指南」ほか。NHK放送用語委員。曾祖父の幸田露伴、祖母の幸田文、母の青木玉とつづく幸田家四代の文筆家。

「2022年 『オーライ ウトーリ ひなた猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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