きのう、火星に行った。 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.59
  • (39)
  • (57)
  • (105)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 388
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750226

作品紹介・あらすじ

みんな大切なことを忘れてしまう
「熱い」って気持ちいい。クールなおれが変わっていく、こんなはずじゃなかったのに――。

6年3組、山口拓馬。友だちはいらない、ヤル気もない。クールにきめていた。ところが突然、病気がちの弟・健児が7年ぶりに療養先から戻ってきて、生活が一変する。家ではハチャメチャな弟のペースに巻き込まれ、学校では体育大会のハードル選手にでくちゃんと選ばれる……。少年たちの成長に感動必至。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • キャッチコピーの通り。

    大人になるにつれてみんな大切なことを忘れてしまうんですね。

    主人公は小学生だけど感情移入がしやすいというか、気持ちはよくわかる。

    「悪いけど、今俺は本気だ。」

    いつまでもそんなことを言える人でありたいと思いました。

    なんだか心が温まりました。

    ありがとう。

  • やだわあ、こんなクールめかしたすかした小学生。
    なんに対しても冷めていて、生きているのもめんどくさい風情の子供は結構多いと思うし、自分もそういう時期ありました。
    でもですよ、彼なんにもしていないのになんでもできちゃうわけなんですよ。そういう同級生。全然一生懸命やっていないのになんでもさくさくできちゃう。しかもクラスで一番かわいい子に何故か好かれていて、ああそうですか、そういうことなのねふうんふうん。
    で、だんだんと熱くなっていって、そんな自分が好きになって行ってしまうわけですね。

    感動はしませんでした(キッパリ)でも少年漫画的には結構悪くないとは思いました。

  • 社会人になって初めて読み切った本
    お金をもらわず払ってもらう立場の小学生が主役の話
    本気を出して何かをやったこと、最近なかった気がする
    すれてる山口拓馬くんが弟やデクくんをきっかけに変わって行くのがいいね
    面白い!!!っていうよりは、読んでよかった本
    ハードルのところはちょっと胸が熱くなる
    山口拓馬は本気っていう一文、いいね

    2015.07.07

  •  日本語補習校で「廃棄予定」になってる本。たぶん僕がレビュー見て選んだ。結論から言うと、「すごくいい」です。最後の5ページなんてボロボロ泣けます。
     6年生の主人公は勉強も運動もできる器用な子どもなんですが、クールで、何をやるのもかったるい。病気で離れて暮らしてた年子の弟が戻って来て、その子どもっぽい言動にいらいらしながら、体育祭の練習やクラスでの出来事によって「熱く」変わっていくっていう話。
     たぶん今の日本って、こういう「クール」な子どもってのが標準で、「熱い」子どもってのは「ダサい」って思われてるんでしょうね。困った生徒を見てへらへら笑ってる先生に対して、全校生徒の前で「笑ってないで、ちゃんと自分の仕事しろよ」っていう「熱さ」、好き嫌いは分かれるんでしょうね。類型化されたヒール役や別居してた弟が急に帰ってくるっていうやや無理目の設定もあってか、レビューの評価もすごく高くはないです。
     「桐島、部活やめるってよ」や「野ブタ。をプロデュース」もそうなんですが、外面だけを取り繕うっていう日本の学校生活ってのはいつ頃から主流になったんだろう、ってよく思います。で、そういう風潮が小学生にまで下りて来てたのねってのを再確認させられた一冊ではありました。
     でも、子どもが読んでも案外刺さらないかととも思ったり。

  • 何をやってもつまらない。
    別にできないわけじゃない。
    やればある程度のことはできる。
    でもそれをやる意味がわからない。
    だって楽しくないから。
    やる気がないという状態。
    勉強もスポーツも日々の生活さえ、つまらない、楽しくないと感じることがあるかもしれない。
    きっとイライラするだろう。
    でも、それは拓馬のお父さんが言うように誰の所為でもない。
    忘れてはいけない。
    つまらないと思うのは自分の所為だということを。
    2時間程度でさらさらと読んでしまったこの本。
    思いの外、非常に素敵な本だった。

  • 勉強もスポーツもできるがなんとなく腐っているクールな小6山口拓馬が、友人や家族との関係の中で成長するお話。SFでもファンタジーでもなく、小学生の日常的事件。運動会とか、塾とか、意地悪な子とか、女子とか。小学生にとっては身近で、自分のことのように読めるんではないかと思います。日常的ではあるけれども突き抜ける爽快感はあって、こんな風に自分が、子供たちが、成長できたらいいと思う。うちの子供たちも楽しんでました。タイトルに書いてあるような暗喩的(というのか?)表現や、登場人物の心情や行動の理由がいちいち説明されていない、つまりは大人の小説の技法が使われており、うちの子供たちにとってはそこが目新しく、難しく、そこを読みとく謎解きのような楽しみかたもできました。

  • 小学生の男の子の話。
    2013/08/08

  • この作者の文章は、なんとなくリズミカルで読んでいるだけで楽しくなる気がします。僕も小学生の頃は冷静な格好良さに憧れたりもしたけれど、一生懸命何かをやり遂げようとする熱い格好良さも素敵だと思えました。
    爽やかな読後感でした。

  • これ、いい。推薦。

    クールで冷めているのって、カッコいいって思っている子は多いと思う。
    それが、弟とのバトルや、クラスメートとのバトルで少しづつ熱くかわっていく。
    最後に、主人公の拓馬がハードル競争で全力を出し切る姿は圧巻。

    熱いのもカッコいいんだよ、って言うのがわかる作品。

    2011/04/30

  • 読後感、よかった。

全65件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京都生まれ。慶應義塾大学文学部人間科学専攻卒業。1995年『ジャンボジェットの飛ぶ街で』が講談社児童文学新人賞佳作となる。1996年『ぼくらのサイテーの夏』でデビュー。同作品で第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞を受賞。2003年『楽園のつくりかた』で第50回産経児童出版文化賞を受賞。その他の著作に『世界がぼくを笑っても』『バラ色の怪物』などがある。

「2015年 『楽園のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

笹生陽子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
ZOO
乙一
あさの あつこ
有効な右矢印 無効な右矢印

きのう、火星に行った。 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×