特急「おおぞら」殺人事件 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750295

作品紹介・あらすじ

"現職の刑事、わが子の誘拐犯を刺殺!"十津川警部が片腕と頼む亀井が絶体絶命の窮地に陥った。人気の特急で釧路へ向かう途中に息子を奪われ、犯人の指示でジュースを飲んだ途端、意識不明に。気づけば血まみれのナイフを握っていたのだ。死んだ男女には黒幕がいるのではないか。十津川の孤独な闘いが始まった。

感想・レビュー・書評

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  • 2023/10/27 98読了

    10/22日曜 朝ウォーキング1

  • ○十津川の右腕・亀井が犯人に!?必死の真犯人探しが始まる
    息子・健一と北海道の妻の実家に帰省することになった亀井は、飛行機+特急「おおぞら」で釧路へ向かっていた。すると、途中で健一の姿が見えなくなり、脅迫状が席に。言われるがままに席に座りビールを飲み、目を覚ますと2名の殺人を犯した容疑者となってしまった…!十津川は亀井の無実を晴らすべく、捜査一課のメンバーとともに奔走する。

    亀井が主人公になる物語はやや珍しいのであるが、そもそも十津川や亀井が容疑者となってしまう事例は全く多くない。
    今回はかなり重症で、2人の殺害であるし状況証拠も物的証拠も揃(えられ)ってしまったのだから、留置場にいるしかないのが実情だ。片腕を失った十津川だったが、殺された側の人間からたどることで何とか糸口を見つけ出す。
    警察の人間が犯人にさせられるのは、相当犯人の恨みがないと成し得ないだろう。警察にとっては仕事として当然だとしても、やはり犯人にとっては生活を壊されたという思いは消えないのだろう。もちろん、犯罪をすることのほうが悪いのだが。

  • 菊池仁の解説が面白い。亀井刑事の年齢が、変わらなかったり、十津川警部との年齢の間隔が変わったり、子供との年齢差が変わったり、扱いが災難とのこと。

    本題の本編でも、殺人犯に仕立てられ、御難続き。
    とてもかわいそうなので、それ以上、西村京太郎をいじめても何も出ないだろう。

    刑事でも、殺人犯に仕立てられると、なかなか払拭できない。
    まして、一般人が殺人犯に仕立てられたらと思うと、恐い。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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