化粧(上) (講談社文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (688ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750349

作品紹介・あらすじ

京都・祇園に生まれた美貌の三姉妹 それぞれの生きる姿

京都・祇園の料亭「蔦乃家」の美しき三姉妹――頼子は舞妓から銀座のクラブのママになった。一緒に舞妓に出ていた双子の鈴子が、犯された客の熊倉の子を身籠り自殺した過去がある。里子は結婚し老舗の若女将だが、東京の大企業専務に惹かれる。槇子は東京で奔放な大学生活を送る。華麗なる渡辺文学の真髄。

感想・レビュー・書評

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  • 鈴子・頼子・里子・槇子の4姉妹。
    鈴子は亡くなっている。
    4人それぞれの生き方が興味深い。

  • 物語は原谷苑の花見から始まる。ここの紅枝垂れは遅いが、著者はしだれ桜としている。夢枕獏ならかなりの品種をあげて見せるだろうか。

  • 『失楽園』『愛の流刑地』で有名な渡辺淳一氏の作品のひとつ。

    上下巻あるが、分厚いったらありゃしない。

    舞台は京都。
    風景や人物の様子をあれほど美しく繊細に表現できることには彼のセンスを感じた。
    東京のクラブのママに、祇園の料亭の若女将、
    美しく生きる女性の描写はいつもすばらしいものを感じる。
    ただ、文学作品としてこの作品を読む場合、美しい風景描写だけでは限界があると思うし、
    内容的にはいまいちでした。

  • 空港の本屋で平積。京都が舞台で、華やかそうなので、気楽な読み物として買ったが、あまりにも中身がなく、上下2冊を2時間で読破。あまり読み易すぎるのも、問題だと。

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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