恋するように旅をして (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750431

感想・レビュー・書評

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  • 旅に出たって、どこにもいけないのだー。
    一生自分をひきずっていくしかないのだーと思う。

    生臭坊主と、砂漠で迷子の話で「旅行って…」と、妙に明るい気持ちになる。

    ここにいても。
    どこにいても。

  • この人の旅エッセイは面白いんだよなぁ。
    何か事件や出来事に遭遇したときの感じ方がまず面白く、その文章表現力が卓越してる。
    タイで異様に冷えるバスに乗ったとき、隣のアメリカ人が全然寒がらずがーがー寝たエピソードとか、親切そうな日本の男の子に見やすい地図があるから部屋に来いと言われついていったら押し倒されてあわや…というエピソードとか、色々楽しい。旅行記を読むの大好き。

  • この人の紀行文はかなりつぼ。

  • 角田さんの旅の短いエッセイ集。
    旅気分が盛り上がる一冊です。o(>▽<)o

    ☆詳しいレビューは<a href="http://ihuru.blog46.fc2.com/blog-entry-462.html" target="_blank" title="コチラ">コチラ</a>

  • そんな勇気もないのに、一人旅がしたくなった。旅先で、知らない誰かと話してみたくなった。

  • <FONT color="#666666">場所と人の関係が本当に恋愛と決定的に違う事がひとつだけある。<br>

    場所はけっして人を一方的に愛してくれることはない。<br>

    だからつねに私は片恋状態になる。<br>

    私がどんなに強く愛したとしても、またこっぴどくきらったとしてもそんなことには場所は無関心だ。<br><br>



    まるで神様みたいに。
    </font><br><br><br>
    角田さんの一人旅は私の理想の一人旅に近い気がする。特に目的を持たず、強いた期待も持たず、ただ行きたいから行く。<br>
    2・3日の表面をなぞるだけじゃなく、安いホテルに泊まり続け1ヶ月以上かけて色んな物、美しくない物も全てを受け入れて、いく<br>そんな旅を私もいつかしてみたい。

  • 危なっかしいのである。私が角田さんの母親だったら、「あんた、危ないから、もう外国なんか行っちゃ駄目です。」って言いそうなのである。だって、知り合ったばっかの男の子の部屋に地図もらいに行って、襲われそうになってるし、変な路地にふらふらと入り込んじゃうし、言葉も通じないところで、迷子になってるし。私は小心モノで、ガイドブック無しでは動けないし、旅先で知らない人の部屋なんか、とんでもないっ!ってタイプなので、読んでると、「そんなことではいかん!」ってイライラしっぱなし。けれど、角田さんのようにフラフラ(失礼)旅してると、思わぬ出来事に出くわして、新しい発見があって楽しいのかも?って自分が損してるような気分にもなるのである。私には絶対できない旅を味あわせてくれたという意味では面白いのだけど、ついついイライラしてしまうという意味では面白くない本だったのでした。

  • これまた、一人旅の出来事を書いたエッセイ。思わず旅をしたくなるような本。マラケシュへ行きたい・・・。

  • 大好き。角田さんの旅。観光じゃなくて、旅行じゃなくて、旅。異国の文化の、ほとんど全てのもの・ことを静かに受け入れて歩き続ける角田さん。私のこうやって旅したいと思う。

  • マイペースな著者の旅は面白い。旅先でも道に迷っているところに親近感(笑

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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