恋するように旅をして (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750431

作品紹介・あらすじ

こんなに軽々と歩くひとは見たことがない――いしいしんじ(「解説」より)

時間ができたら旅に出る。かばんひとつで、予定も決めずに。タイの長距離バスに乗り、ベトナムではコーヒー屋に通い、モロッコで道に迷い、アイルランドのパブでひとりビールを飲む。地図を読むのは苦手だけれども、旅するほどにその土地に恋していく。直木賞作家のフォト・エッセイ。(『恋愛旅人』を改題)

感想・レビュー・書評

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  • まだ第一話読んだだけなのに 星5つ つけました。
    甘酸っぱいわーーー。
    ゲラゲラ

    続きはこれから読みます。楽しみ。


    第五話くらい。旅先で言葉が通じない異性と恋に落ちて、
    「もう日本にはいないタイプの女性だから」と
    その国で結婚まで決意した日本男児の話。 ゲラゲラ

    それに続いて、旅先で飲みに付き合わせるために
    日本男児をナンパする話。ゲラゲラ
    角田光代さん、アカンで。イメージ変わったわ。

  • 時間ができたら旅に出る。かばんひとつで、予定も決めずに。タイの長距離バスに乗り、ベトナムではコーヒー屋に通い、モロッコで道に迷い、アイルランドのパブでひとりビールを飲む。地図を読むのは苦手だけれども、旅するほどにその土地に恋していく・・・。
    いしいしんじさんの解説もよい(●’ᴗ’●)♪

  • この人のように、自由きままに旅がしたい!

  • 人には一生分に与えられた定量があって(運、恋愛、我慢、涙...など)行動力にも定量があるのではないか、という話が面白かった。知らない国でバスに乗ったり、酔っ払うまでお酒を飲んだり、危ない目に遭いながらも現地でいろんな人と交流したり、そんな角田さんは日本で1人で飲食店に入れないらしい。ライブのチケットも買い方がわからないから買わない。海外の一人旅を楽しめる人って私にはない行動力だな、羨ましいなと思っていたけど、その人にとっての行動力のベクトルが違うだけで、私が何の躊躇いもなくできることがそういう人にはできなかったりもするんだな。なんでもそうだけど、出来ることできないことって人それぞれで、そこに大小はないんだなぁと思った。
    ベトナムのコーヒー屋さんの家族や、インフォメーションセンターの老人など、現地の人と滞在の短い間にすっかり仲良くなり可愛いがられているのを読むと、角田さんは素敵な人で、コミュニケーション力が高いんだなぁと感じた。

    「その状況がどんなに意に沿わないものであっても、どうすることもできない、ということが本当に世の中にはあるんだと、確認などしたくもなかったがしていた。」
    「もし、長い付き合いの友達同士だったら絶対に口に出せないような恥ずかしいほど真剣な言葉も、前後のつながりが一切なく、今、ここ、という一点で繋がっている彼らにはすらりと話せるのだった。」
    「旅の向こうは広大な遊び場で、私たちはおずおずとそこに足を踏み入れる小さな子どもだ。随分前から知っていたような安心感があり、何を言っても笑われないような寛容さがあり、誰にも言えないことを打ち明けたくなる信頼感がある。」
    「場所と人の関係というのは、恋愛にひどくよく似ていると思う時がある。自分でもはっきりと分析できない純粋な好みがある。その場所に足を踏み入れた途端激しく恋することもあれば、長い時間かけて好きになる場合もある。どうしても好きになれない時も、ひどく憎む時もある。」
    「場所と人の関係が本当の恋愛と決定的に違うことがたったひとつだけある。場所は決して人を一方的に愛してくれることはない。だから常に私は片恋状態になる。私がどんなに強く愛したとしても、またこっぴどく嫌ったとしても、そんなことには場所は無関心だ。」

  • 私と同じ方向音痴の著者。東南アジア、アイルランド、モロッコを旅したエッセイ。東南アジアのほうが人なつこい気がする。時間とお金があったら旅をしたい。

  • 角田さんの小説はたくさん読んでいるのですが、エッセイは初めて。
    こんなに奔放な旅をする方だとは思いませんでした。
    自分には出来ないけど、こういう旅に憧れます。
    20年前なので、スマホも無くアナログな時代の旅のエッセイ。

  • 古い本なので、今とは違うかなと思いながら読みましたが、モロッコについての散文は秀逸でした。迷路のような街をグルグル回るうちに、時空を超えて過去の自分を追いかけているような、そのまた迷っている自分の背中を追いかけているような、そういうシュールな体験が追体験できました。宗教色の強い異国の常にねっとりと誰かに見られているような情景も目に浮かび、モロッコに行ってみたくなりました。後は、正直、あまり印象に残らなかったですが、作者の行動力に感服しました。

  • 行動力…とわたしも思いました。言葉も読めない話せない聞き取れない所へ行くのは行動力あるのは勿論、勇気と信頼があるんだろうな。
    前半までは、外国にはこんな人だらけなんだろか…と旅への信頼感無くしそうだわたしなら、と思ってしまいました。
    そんな時に挟まれる「ベトナムのコーヒー屋」がとても良かった。それからは素敵なエピソードも多くなるので旅したくなりました。
    英語が出来れば何処でもなんとかなるもんだろうと思っているけどやっぱり英語ではどうしようもない国の方が多いんだろうな。英語も出来ないけれど……「プレファボール」、「ペルファボーレ」と同じなんだなと思いました。ジョリー○スタで学生時代に友人が働いてたのでこれは覚えています。

  • 夢のようなリゾート
    白昼夢のような、
    行った人にしかわからない

    夫と冒険のように旅をしながら、ギャハギャハ笑って歩きたい
    アジアの旅

  • 恋と旅の共通点
    まだまだ経験できそうにないけれどだからこそ少しの羞恥を含んで憧れは強まる。今はもう少し待って。いつかの日まで、いつかの誰かまで。
    宙に浮くような散歩をしたい。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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