マレー鉄道の謎 (講談社文庫)

著者 :
制作 : 鷹城 宏 
  • 講談社
3.51
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本棚登録 : 1848
レビュー : 181
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750776

作品紹介・あらすじ

旧友・大龍(タイロン)の招きでマレーの楽園、キャメロン・ハイランドを訪れた火村と有栖川。2人を迎えたのは、舞い飛ぶ蝶ならぬ「殺人の連鎖」だった。ドアや窓に内側から目張りをされた密室での犯行の嫌疑は大龍に。帰国までの数日で、火村は友人を救えるか。第56回日本推理作家協会賞に輝く大傑作! 国名シリーズ第6弾! TVドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」でも話題の傑作シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 国名シリーズ第六弾。

    旧友の待つ楽園で火村とアリスの二人を出迎えてくれたのはウェルカムドリンク、フルーツならぬウェルカム殺人事件。

    密室トレーラーから始まる連続殺人事件、やがて旧友にも嫌疑が。
    迫る帰国時間、どうこの謎に挑むのか…。観光気分も味わいながらの緩やかな前半からタイムリミット迫る後半はグッと動き出す。
    大掛かりな密室トリックは想像力を駆使してみれば、なるほど…となんだか納得できる。

    この一連の事件の根底で様々な感情がジャングルのように密に絡み合っていたのかと思うと、舞台が楽園なだけにせつなさが増した。

    あの人がジャングルで吼えるのかも気になるところ。

    火村とアリスの何気ない会話がところどころに癒しの風を運ぶ。
    これもこのシリーズの魅力の一つだ。

    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      くるたん国名シリーズ読んでいるんだね!
      私学生アリスは好きなんだけど、小説家アリスは思ったほどではなくて…...
      こんばんは(^-^)/

      くるたん国名シリーズ読んでいるんだね!
      私学生アリスは好きなんだけど、小説家アリスは思ったほどではなくて…
      いつも短編だからかな?長編だったら読み応えありかなぁ。
      火村も好きなタイプだし不思議なんだよね。
      私この本持っているような気がする(。-∀-)ニヒ♪
      2019/06/10
    • くるたんさん
      けいたん♪
      こんばんは(o^^o)

      うん、基本長編が好きでね、なんとなく積んでいたのをひっぱりだしたの。

      シリーズ順番なんか関係なく読ん...
      けいたん♪
      こんばんは(o^^o)

      うん、基本長編が好きでね、なんとなく積んでいたのをひっぱりだしたの。

      シリーズ順番なんか関係なく読んでるから学生アリスは未読だわぁ。
      しかも有名どころをまだ読んでいないという…(*≧∀≦)ゞ

      これは異国の地へ行った気分を味わえて満足だったよ♡
      2019/06/10
  • 好きな作家はたくさんいるけれど、必ず一番目に名前を挙げることにしているのが有栖川有栖。
    ……なのに、そろそろファンを名乗ると怒られるんじゃないかというくらい長い期間読んでいなかったことに気付き、慌てて積んでる本から何冊か引っ張り出してきた。

    その中からまずはこちらを読了。
    タイトルと著者のご趣味から鉄道ミステリかと思いきや違うようでまず一安心(鉄道ミステリはニガテ)。
    火村&アリスの国名シリーズとあって厚さも感じず読みやすい。

    トリック、割といろいろ考えたのに当たらず…
    タネ明かしを見れば、有名なあの作品のバリエーションなのに。
    何度目かのドラマになった時にも目にしてたのに。
    思いつかなかった。
    火村シリーズを読んでいると思考がアリスに近くなるのか、思いついたこと悉く、作中でアリスが発表→火村先生に即却下される、の繰り返し(苦笑)

  • 久しぶりに短篇集から離れられた感じ(笑)やはり小説はこのくらいの長さがないと物足りないわ(^=^;
    今まで読んだ火村先生シリーズの中で一番面白かった。火村先生の男気も堪能できたし、有栖川有栖のおとぼけぶりもめいいっぱい堪能できたし(笑)
    有栖川有栖よりとぼけたアランにはもう笑うしかないです(笑)

    次はスイス時計の謎へ〜

  • 5-
    犯人をロジックでとことん追いつめる“恐火村”出現で実にスリリングな終盤に突入。追いつめない火村も悪くないが、追いつめる火村は圧倒的。ごめんなさい。私がやりました。
    マレーシア蘊蓄もなかなか興味深く、しかも物語に上手くとけ込んで取って付けた感もない。英語が聞き取れない表現に目から鱗。本の厚さを全く感じさせない面白さ。

  • 来月、マレー鉄道を利用してバンコクからシンガポールまで横断する予定なので冒頭の事故の描写を読んでいて不安を煽られました。分量が多いだけあって人間関係や事件の繋がりがややこしく把握するのに頭を使う。有栖川と火村が蛍を見にボートに乗って与太話をしていたシーンが好き。

  • 提示された材料がほとんど消化しきれていない、特にマレー鉄道絡みで死んでいった人物などミステリーっぽく展開させるも結局、謎解きさえしないという手抜き。
    密室殺人の謎も、あえて密室でなければならない必然性といったものを感じられず、ジャッキでトレーラーハウス内のものを移動させるのにどのくらいの角度をつければいいんだという手間暇を考えれば、危険すぎる。
    しかも、3つめの殺人動機がジャッキとジャック(ジョン)の聞き違いというオチでは・・
    事件解決後の「終章」もあってもなくてもいい内容。

    唯一良かったのは、表紙の絵でした。

  • 個人的には最後の犯人とのやりとりはあんまり好きじゃないでよねぇー(´・ω・`)
    ロジックは有栖川さんらしく、ちゃんとしてたと思います

  • 何度読んでも、いちばん大きなトリックがいまいちピンとこない…本当にできるのかな、そんなこと。

    印象的なのは、卒業旅行の負けん気の強いアリス。大龍のために憤るアリス。
    それから、火村が犯人を逃がしたこと。

  • A04-05, A10-01

  • 派手さはないが、しっかりした作りのミステリー作品。いつものように日本の警察捜査に協力する話ではなく、二人が大学時代の留学生の友人をマレーシアに訪問した際に殺人事件に巻き込まれる話で、現場警察との衝突があるところがいつもとは違う。
    事件の背景となっている過去の出来事や犯人に関しては、予想しやすいのではないだろうか。
    トレーラーハウスの「目張り密室」という特異な設定を上手く活かした密室トリックは、読者には予測しにくいものではあるが、大技で斬新。ワンフーの遺体がキャビネットの中に入っていた理由にも納得。
    3つの殺人のそれぞれの動機が焦点となるが、津久井殺しの動機が面白い。アランからの電話に関するある錯誤も、海外旅行中の事件という特質が巧く使われていて面白い。

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著者プロフィール

有栖川 有栖(ありすがわ ありす)
1959年、大阪市東住吉区生まれの小説家・推理作家。有栖川有栖・創作塾の塾長。
同志社大学法学部法律学科卒業後に書店へ就職。それまでも学生時代から新人賞や雑誌への投稿を繰り返していたが、1989年江戸川乱歩賞に投稿した『月光ゲーム Yの悲劇 '88』が東京創元社編集長の目に止まり、大幅に改稿した上で刊行し、単行本デビューとなった。1994年、書店を退職して作家専業となる。1996年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。1999年から綾辻行人と共作でテレビ番組『安楽椅子探偵』シリーズ原作を担当する。
2003年、第56回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した『マレー鉄道の謎』、2007年発表作で「本格ミステリ・ベスト10」で第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」で第3位、「黄金の本格ミステリー」に選出と高く評価された『女王国の城』など、多くの作品がミステリ賞で高く評価されている。
2000年11月より2005年6月まで、本格ミステリ作家クラブ初代会長を務める。

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