マレー鉄道の謎 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750776

感想・レビュー・書評

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  • マレー鉄道あまり関係ない。
    アリスと火村先生の国名シリーズ第6弾。
    密室ミステリー。ノット時刻表トリック。
    私は時刻表をにらめっこして解くのは苦手なので、そういう意味では期待を裏切って良かった。のか。

    長編だけあって、100ページちょっとまで殺人の気配も無くて、
    アリスと火村先生の旅行日記かと思った。


    大龍が嫌われるのが嫌とか言ったのときの
    「全員に嫌われてないってことは、誰にも好かれてないんや!」
    みたいな台詞が好き。
    34にもなって熱いなアリス。

  • 火村とアリスの掛け合いは面白いけれど、中盤辺りはなかなかページが進まなかった。少し長く感じたなぁ。
    大がかりで大胆なトリックに驚きつつ、ああいう風に上手くいくものかな?という疑問が、最後まで払拭できなかったのが残念に思う。

  • 三人に好かれたら十人に嫌われる云々のところが好き
    この本は随所にアリスがあたふたしててオモシロイ

  • 現時点で国名シリーズ最終巻。
    悲しい!!
    しかし、その分太い(笑)
    満足です。

  • ジャングルに逃げ込んだ虎はどうなったんだろう。
    しかし、有栖川作品でここまでたくさんの人を殺してる犯人は珍しい気がする。相対する火村の静かな激昂も迫力があった。
    余談だが『××××(聞き取り不能)』の使い方にいろんなバリエーションがあって、しかもとても効果的で面白かった。

  • マレーシア観光案内の件が長く、ほとんど動きらしい動きがなく退屈でした。
    終盤から真相に辿り着くまでの過程は良かったと思いますが、いかんせん地味。犯人も意外性がなく、何か全体的に物足りない印象でした。

  • 超久しぶりの再読。相変わらず二人の掛け合いは最高。

  • 旧友・大龍の招きでマレーの楽園、キャメロン・ハイランドを訪れた火村と有栖川。二人を迎えたのは、舞い飛ぶ蝶ならぬ「殺人の連鎖」だった。ドアや窓に内側から目張りをされた密室での犯行の嫌疑は大龍に。帰国までの数日で、火村は友人を救えるか。第56回日本推理作家協会賞に輝く、国名シリーズ第6弾。

    琴線に触れたセリフはこちら。
    「――、真実と希望が一致しないことはままある」
    「――。人から嫌われるのが怖くて生きていけるか。人間っていうのは、周りの全員から愛されるなんてことは絶対にない。三人に好かれたら十人に嫌われるぐらいに思っておくのが無難なんやぞ。誰にも嫌われてない奴がおるとしたら、そいつを好きな奴はきっとゼロや。――」

  • 舞台も魅力的で、解決までの流れも良かったけれど、犯人の造型が弱いというか拍子抜けさせられたのがもったいない点ではあるかな。

  • 国名シリーズでは珍しい長編もの。しかも舞台が海外ということもあり、設定は壮大。
    その一方、事件のトリックについては思わず「え、そんな??」と口に出してしまうほど、かなり大味だった。ミステリ作品としては少し残念な印象。

    話の本流以外の部分は読みどころが満載。冒頭の火村とアリスが「犯罪」について語り合う場面や、旧友との再会、学生時代の懐古、と、火村シリーズ好きには楽しめるシーンがたくさんある。
    なので割と何度も読み返すことの多い作品。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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