ニューヨーク大聖堂(下) (講談社文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750905

感想・レビュー・書評

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  • 爆破された事実はないので 大聖堂は大丈夫だと思ったけど
    ハラハラ・ドキドキ。
    最後が少し物足らない感じもするけど これはこれでOKなのかも?

  • 下巻の1/2から本の中に入ってしまった。一気に読んであとすごい脱力感。一気読みすると、人物が動き出して映画を見ているような感覚が楽しめる。麻薬のように次のこんな本を探している自分が怖いです。ただ、なんでこんなテロを仕掛けたのか、いまいちよくわからないです。歴史に悪名を残すため?それと、宗教的問題がよく解からない。なにせ一応仏教徒なので。つて言うか無宗教なんで。まあ要求どうり家族の開放のためなんでしょうけれど、あの陰の黒幕の少佐はどうしようと思っていたのか解かりません。誰か解説していただけんですか?。

  • ちょっと長かった。やはりネルソン・デミルはジョン・コーリーシリーズが最高!王者のゲーム!

  • 籠城開始から数時間を経て、交渉人を始め、役者が揃った。
    タイミリミットに向けて、息詰まる交渉が始まる。

    心理戦、政治的駆け引き、裏工作、スリラーサスペンスに必要な要素がギッシリと詰まった後半は、時間を忘れる程に引き込まれる。

    そして、リミットタイム。

    このクライマックスに向けて凝縮される。

    ネルソンデミルの放った佳作であることは間違いない。

  • -

  • なんか、救われたのか救われてないのかよくわからないラスト。政治が絡むとこうなるのかな、って悲しくなるね。

  • テロリスト集団との息詰まる神経戦。NY市警が誇る凄腕人質交渉人シュレーダー警部の様子がどこかおかしい。組織間の政治的思考、イギリス軍情報部マーティン少佐の暗躍に翻弄されながら、警部補バークは秘策を探り続ける。爆破か突入か。随一のストーリーテラー・デミルのサスペンス大作は、衝撃の結末へ。
    原題:Cathedral
    (1981年)
    — 目次 —
    第四部 大聖堂・攻囲戦(承前)
    第五部 攻撃
    第六部 三月十八日・朝

  • (上巻の感想からの続き)

    実際、ニューヨーク大聖堂籠城事件をテーマとして扱った本書は上下巻合わせて約1,070ページもあり、下巻の350ページ目でようやく銃撃戦の幕が開く。それまでは発端と犯人とネゴシエイター及びバークとの頭脳線を中心として物語が流れる。
    これはアクション巨編としては読者にストイックさを要求する構成で、確かに途中、人質となったモーリーンとバクスターの数度の脱出劇が挟まれるものの、物語の持続性を保つのにはいささかエネルギーが欠けている。そういった意味でもエンターテインメント作家デミルとしての青さが目立つ。

    そして最後のハッピーエンド。
    いや、ハッピーエンド自体は嫌いではない。ただ、何となく色々なことがうやむやにされた終わり方が非常に座り心地が悪い気持ちにさせられるのだ。
    マーティンの結末の呆気なさ、6時3分で爆弾が爆発しなかったことに対する言及(爆弾処理の手に天使が舞い降りたで済まされても困るのだが)、そして冒頭で囚われの身となったシーラの行く末。
    これらが実に消化不良で幕を閉じる。これは最近の『王者のゲーム』でも見られた喉越しの悪さと全く一緒である。

    確かに過程は読ませる。
    しかし小説とは結末よければ全て良し、つまり裏返せば結末が脆弱ならば過程が良くても全てが台無しになる、面白さは半減するのだ。デミルだからこそ、期待値も高くなるわけで、最終的にはやはりデミルの若さ故の荒削りさが目立ったというのが正直な感想である。

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