- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062751124
感想・レビュー・書評
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分冊の二冊目。
ちょっと前に読んだのであまり覚えていない。
しかしおもしろかったのは覚えている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
08/11/20
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謎がゆっくりと解明されていく。
これからどうなっていくのか、期待してます。榎木津の一風変わった性格が、この作品のスパイスになっていて面白かった〜。 -
■内容(「BOOK」データベースより)
「私は、嘘吐きなのです」。かつての銀幕の美女・美波絹子こと柚木陽子は謎めいた言葉を口にした。蒸発した加菜子が大財閥・柴田家の遺産相続者だったという事実の他に、彼女は何か隠している…。一方、魍魎を封じ込めるという霊能者・御筥様の奇怪な祈祷と文士・久保竣公の嗜癖が新たな惨劇を生んだ。
■感想
ミステリ…ミステリなんだろうか…ううん(<a href="http://booklog.jp/users/glmin/archives/4062750457">※姑獲鳥の夏参照</a>)。
京極夏彦はヘンタイなんだろうなあと、この本を読んで思った。ヘンタイ…オタク…マニア…まあようはそういう人の視点を知っていること。
視点というのは奇妙なもので、異なる考え方を知らないと、自分の視点で固定されてしまうもの。特にそれは小説や絵画で顕著に出る。
たとえばなんだけど、女の人の書くマンガって、登場人物の指がきれいなケースが多い。男の人の書くマンガは大抵女の子が作者好み。
まあ、ようはそんなかんじで、京極夏彦の書くヘンタイは妙に生々しい=作者がきっとそんな人と思ったわけですよ。
私はあんまり「作者」に興味を持つタイプではないので(本が面白ければそれでいい)、漠然とそう感じていたんだけど、真性オタクと知ったときは笑ってしもうた。
そういう意味でも魍魎の匣は姑獲鳥の夏よりオカルトっぽさが出てる。
人のアレな領域にさらに踏み込んだ感じ。 -
2008/05/12 深夜まで読みふける。
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匣の中には何がある?
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がんばってよみきりました。
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中巻に入ってようやく探偵登場。
その榎木津礼次郎という人物があまりにも面白くて、それまでのおどろおどろしさもどこへやら、思い切り爆笑してしまったので、つい日記を書いてしまった次第ww
元華族の父親は、幾つもの系列会社の会長や取締役といった名誉職を兼ねる悠悠自適の身分らしいが、財産は自分で稼げ、成人は養わぬと二人の息子を放逐してしまった。榎木津は兄共共関連企業に就職さえさせて貰えない。
榎木津には善く解らないものが見える超能力があるらしい。たまさかその性質は他人の秘密を解明してしまうことが多い。だから、榎木津は探偵なのだ。
* * *
榎木津は厭厭その辺に積んである衣類の山から適当に手に触れるものを抜き取って身に纏った。それなりに見てくれと云うのは大事だと思う。しかし格好が様になればそれで良いとも思う。着てみると何となくバーテンのような感じになった。だから蝶ネクタイを捜し出して結んだ。
完全にバーテンである。
――バーテン。
そう呟いて部屋を出た。自分でも少し可笑しくなって、気分がやや高揚した。
ドアを開けると、もう次の間は事務所になっている。衝立越しに安和寅吉が難しい顔で新聞を読んでいるのが窺える。住込みの探偵助手の名目で、榎木津の身の回りの世話をしてくれる青年である。
「おや、やっと出て来ましたね。先生、今日は何だか給仕みたいですぜ」
バーテンと言って欲しかった。
榎木津は無言で席に着く。大きな机には何も載っていない。ただ『探偵』とのみ書き記した三角錐を載せている。精一杯肩書きを誇示しているつもりだが、大抵は笑われる。
* * *
わはははo(^-^)o
笑いましたともww
超能力は反則だと言いたい所ですが、これだけいいキャラなら許せます♪
真の探偵は無論芥川の幽霊のような京極堂なんでしょうけど、今のところ個人的に榎木津が一番のお気に入りです。
映画の出演者に阿部寛がいたので、これは頑強な木場刑事役だなと思っていたら、意外にも榎木津役だそうです。
これは絶対見なくてはなるまいて。
『探偵』の三角錐ほしい(〃▽〃) -
読み終えた瞬間直に下巻に手を伸ばしました。直に真実が知りたくてしょうがなかったです。そんな自分がなんだかミステリー浸けになっていそう(何)
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(正直な話)
映画「姑獲鳥の夏」を見てからテンションが↓↓に。
読む気が失せて本棚の肥やしに……。
この作品もまた映画化されるから…その前に読んでおこうかな??