鏡の中は日曜日 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.48
  • (48)
  • (124)
  • (184)
  • (18)
  • (9)
本棚登録 : 922
レビュー : 102
  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751193

作品紹介・あらすじ

梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝(ほらがい)様の異形の館。マラルメを研究する館の主・瑞門龍司郎(ずいもんりゅうしろう)が主催する「火曜会」の夜、奇妙な殺人事件が発生する。事件は、名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。時間を超え交錯する謎。まさに完璧な本格ミステリ。続編「樒(しきみ)/榁(むろ)」を同時収録。(講談社文庫)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 久々に本格推理(?)を読みました。
    で、しっかり騙されました。

    本格推理好きな人ならニヤッとできる、パロディ的要素が多めな話。仕掛けがいっぱい。
    殊能将之さんの小説を読むのはこれが初めてなんですけど、サービス精神すごいですね。
    しかもものすごくおもしろい。

    「おまけ」とされた2話がまた、やるなあという感じ。
    本を読んで“楽しい”って感覚も久々でした。

  • 第1章の無垢な雰囲気が愛しくて、切なくてたまらなく好きでした。

  • 2015年10冊目。
    何となく某名作とかぶるなーとか思わないこともなかったけど、これはこれで楽しめた。読んだことがあるようなトリックのはずなのに、結局騙されるんだ、あたしはw

  • 私は石動戯作を殺したことを後悔していない
    という帯がかかっていたもので、終始 気が気ではなかった。
    アルツハイマーを患う主格、石動のバイブルである探偵小説、実際に起こった過去の事件が交錯する複雑なつくりで目がはなせない。
    そして最後の種明かしは、石動が尊敬してやまない探偵の正体。
    夫を愛する妻の気持ちが胸にくる、
    めずらしく人情味あるほのぼのした幕引き。

  • 長編である鏡の中は日曜日と,樒と榁という日本の短編からなる作品。
    鏡の中は日曜日は,名探偵水城優臣という人物を中心に据えた作品。殊能将之の作品で,名探偵役(というより,狂言回し?)となっている石動戯作が,梵貝荘事件と呼ばれる,名探偵水城優臣最後の事件の再調査を依頼されるところから始まる。
    この作品を引っかき回すのは鮎井郁介という人物。鮎井郁介は,水城優臣を崇拝し,水城優臣の活躍した事件を小説にして発表している。石動戯作が水城優臣が解決した事件を再捜査していることを知り,石動戯作が水城優臣の名声を貶めようとしていると考え,石動戯作を騙って水城優臣に会いに行く。そして,水城優臣の夫である水城誠伸に,石動戯作として殺害されてしまう。
    つまり,男性のように書かれている水城優臣が,本当は水城優姫という女性であるとう叙述トリックが,鏡の中の日曜日という作品のメイントリックである。
    殺されたはずの石動戯作が生きていて,水城優臣が女性であるという真相が終盤で明らかになる。この真相は驚愕だし,貼られている伏線も見事。構成次第では,もっと驚愕な真相として書くこともできたと思われるが,さらっと書いている点が憎らしい。
    短編の樒は,名探偵水城優臣が登場する作品。榁は,その16年後の作品。樒を見ると,若い頃の水城と石動に接触があったことが分かる。いずれも,短編として十分楽しめる。
    殊能将之の作品は,叙述トリックの冴え,作風,文体,石動戯作のキャラクターの魅力など,その全てが非常に好みの作風である。★4で。

  • キャラもトリックもギャグも秀逸。また騙された…けどそれが心地よい!名探偵としても人としても水城は格好良すぎて惚れてしまう。騙されたい人、古典的名探偵が好きな人は読むべき。

  • 面白かった!
    次の『キマイラの新しい城』を先に読んでしまって、本作の重要なネタバレを知った状態で読むことになったけどそれでも楽しめた。
    相変わらずエッ?!と思わせる展開。

    でももしこれから読む人がいるなら、絶対キマイラの新しい城より先にこちらを読むのをおすすめする。

  • 『鏡の中は日曜日』凝り過ぎてよく分からない本でした。構成は面白く、過去と現在の対比にあるズレが面白いです。そのため、つまらないわけではありません。

    作中作が面白味に欠けて肌に合わないことも、そう感じた原因かもしれません。特にマラルメ関係についていけませんでした。

    『樒/榁』は続けて読むと楽しいファンサービスです。あっさりと楽しめます。

    https://www.kt-web.org/book-report-shuno-masayuki-kagamino-nakaha-nichiyobi/

  • 面白かった。ただ、美濃牛やハサミ男に比べ、「これ食べたい!」という料理が出てこなかったのが、残念。

  • 過去に書かれた小説と現在を交互に書き出し、殺人事件の再検証を行うというものだが、すっかり騙された。呆け状態の人間をうまく噛ませたなぁと驚愕。

全102件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』『キマイラの新しい城』(いずれも講談社文庫)がある。 2013年2月、逝去。

「2016年 『子どもの王様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鏡の中は日曜日 (講談社文庫)のその他の作品

殊能将之の作品

鏡の中は日曜日 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする