人形幻戯 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.18
  • (3)
  • (13)
  • (68)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 202
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751643

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 超能力が絡んでくる殺人事件ばかりだが、この小説世界の中では、超能力者がぽろぽろとたくさんいるみたいだ。でも、超能力の存在うんぬんより、結局は超能力が何故その場面で使われなければならなかったのかというのが推理の要となってくる。事件の裏にあるいろいろな人物の事情が上手く絡められていて結構読ませるのだ。いつもの主要人物の3人に神余響子(美少女のくせにオレと自称する変な奴)が加わっているが、それぞれが一人で登場することもあるし、視点も短編ごとに違っていて、ヴァラエティに富んでいる。

  • ぜひ保科さんには能解さんと一緒になっていただきたいと思っていたけど、元奥さんの聡子さんもとっても良い人柄なのよね。
    どちらも捨てがたい。
    もちろん神麻さんもね。
    でも保科さんは彼女との間に子どもを授かることになっているしね。ほほほ。
    結局、前回とっても気になった新しい担当(主人公が作家さんなので、その担当者)の不審な行動の理由は明かされず。
    次も早く手に入れねば。

  • チョーモンインシリーズ。
    いつもの保科家での推理だけでなく,超能力者側の事情も描かれてて,個人的にはシリーズ最高の出来だったと思う。
    特に「おもいでの行方」と「彼女が輪廻を止める理由」が良かった。

  • シリーズモノとは知らずに購入。
    キャラ分らなかったけど、設定が凝ってて、事件自体は楽しめました。
    今後逆流予定。

  • 聡子さん男前だな

  • チョーモンインシリーズ第四弾。


    巨大シャンデリアの落下事件は「意図した超能力」による犯行か?

    あるいは「意図せぬ超能力」によるものか?


    なんて状況、他のミステリじゃ中々お目にかかれません。

    ましてやきちんとしたロジックで解決されるとは。


    ユーモアだけじゃない本格ミステリ、楽しんでみてください。

  • 2007/3/23購入。
    2010/4/15〜4/20

    久しぶり「チョーモンイン」シリーズはシリーズ第6作の短編集。「不測の死体」、「墜落する思慕」、「おもいでの行方」、「彼女が輪廻を止める理由」、「人形幻戯」、「怨の駆動体」の6編を収録。いつもながらの嗣子らの活躍ではあるが、このシリーズを読むといつも思うのは結論は一つには絞れない、ということ。何せトリックが超能力なので、いわゆる正統派ミステリと違い話はどのようにも持って行けるからだ。まあ、それをわかった上で、レギュラー達の活躍を読むのも楽しいっちゃあ楽しいのだ。

  • 保科匡緒の出番がどんどん少なくなってるような…メフィストで通読している話がほとんどだったが、まとめて読みたかったので購入。西澤保彦の超能力などSFをミステリの一定の条件の下に組み込んでる話はかなり気に入ってます。

  • ゲストキャラ視点だから、めちゃくちゃ読みやすい。
    余計なラブコメ要素がないから、すごいスッキリしてる。

  • 4

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西澤保彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×